アメリカ留学おすすめ「できない」3つの真実

留学すれば、英語が話せるようになる!

せっかくなら「アメリカの大学」へ留学して「修士号」も取ろう。

そんな理由で、私は実際に「アメリカ大学留学」を目指しました。

しかしそこには、「留学は絶対におすすめ!」とシンプルに言えない、経験者だから分かる真実があります。

「留学」3つの真実

あなたの人生に大きなインパクトを与える「留学」。

そんな大冒険に出る準備は、本当にできていますか?

「英語」「アメリカ大学の修士号」

それ以外の、「あなたの留学の目的は何ですか?」

「3つの真実」が、もう一度考えるきっかけになればと思います。

真実1: 高額な費用

アメリカ留学の費用は高いです。

当時、高校を卒業したばかりの私の英語力では、アメリカ留学できませんでした。

「英語力を大学レベルにあげなければ!」

でも「(英語ゼロから留学)どうやって?

そんな場合にかかったのは、アメリカ「大学」留学の費用だけではありません。

①専門学校「留学科」の費用

私が行けたのは、「留学科」という特別なカリキュラムのある「日本の専門学校」。

そこで、アメリカの大学「3年次編入」を目指すことにしました。

アメリカ大学2年分の単位を日本(の専門学校)でとる。

そして、その単位をアメリカ大学に移行し、3年生として入学するというシステム。

「トフル対策」などの、留学に向けての手厚いサポート。

それゆえ、費用はかなり高額。

アメリカ大学の講義を日本で受けるため、専門学校の授業はすべて英語。

焦っても泣いても、授業はどんどん進んでいく。

しかも、編入学の条件というものを満たさなければなりません。

2年分の授業で規定以上の成績をのこすこと

規定以上のTOEFL(トフル)スコアのクリア」。

「トフル」と英語の技能試験で、英語圏に留学したいのであれば必須のもの。

目指すアメリカ大学が提示するスコアが取れなければ、願書さえ送れません。

この専門学校に通えば「アメリカ大学に入学できる」という保証はありません。

②アメリカの語学学校費用

専門学校で「成績」の条件はクリアし卒業したものの、「トフル」で失敗。

自力で勉強できる自信がなかった私は「アメリカの語学学校」へ。

かかるのは「語学学校の費用」だけではありません。

航空券代、アメリカでの生活費、保険など、その他驚くほどかかります。

もちろん語学学校に行ったからといって、「アメリカ大学に入学」できる保証はありません。

「日本の専門学校」「アメリカの語学学校」

費用がふくれるにつれ、プレッシャーも大きくなりました。

③アメリカ大学費用

なんとか「トフルスコア」をクリアし、「アメリカ大学編入」をした私です。

大学では、「卒業までに必要な単位の費用」以外にも、申請費、授業登録料、教材費などたくさんの費用がかかります。

生活費(アパート代や食費含む)や保険など、かかるものは数知れず。

しかもアメリカの大学では、「1単位」ごとに値段がついています。

単位を落とせば、「いくらムダにしたのか」ハッキリわかります。

卒業がのびれば、生活費を筆頭とし、さらなる費用がかかります。

アメリカ大学における、外国人の授業料は高いです。

実際に私は、現地の生徒の何倍も払っていました。

真実2:「英語習得」の保証はない

「アメリカの大学を卒業したから」といって、「英語が話せるようになる」という保証はありません。

「そんなバカな!」と言いたくなるような話です。

しかし実際「アメリカの語学学校」に行き、「アメリカ大学を卒業」した私ですが、英語は話せるようになりませんでした。

アメリカの大学に「英語科」という、英語を学ぶ「専攻」はありません。

そこは『英語「を」学ぶ』場所ではなく、『英語「で」学ぶ』場所。

英語を話せることは、アメリカ大学で学ぶには「当たりまえの条件」です。

私は確かに、アメリカの大学入学の「条件」はクリアしました。

でも私の英語能力は、『アメリカの大学「で」学ぶ』には十分ではありませんでした。

そんな能力でどうやってアメリカ大学に行ったの?気になりますよね。笑

詳しく知りたい方は ⇨ 『アメリカ大学編入した「英語ゼロ」からの9ステップ

卒業を目指す過程で、英語が話せるようになる!

そんな期待をしていましたが、思い描いたように「英語ペラペラ」にはなりませんでした。

真実3:「英語」だけでは厳しい社会

「英語が話せるようになれば、就活も有利!」

「新たな道が開ける!」と、希望を持っていました。

でも面接先の企業にとって、私が「英語ゼロ」からのスタートでここまできた!

なんてことは関係なく、「英語は話せて当たりまえ」

「アメリカの大学に行ったんだから、卒業して当たりまえ」

留学、ましてや「アメリカ大学留学」をした私に対する企業の「期待」は、想像以上に大きかったです。

「日本を出てまで学びたかった(または学んだ)ことって何?」

留学という「特別な」経験をした私は、「特別な何か」を求められました。

「特別なもの」は、「英語」と「海外での経験」とその先にある「知識や経験」。

アメリカの大学まで卒業して「英語がこの程度」

「私は一体何を学びにアメリカ留学したのだろう?」

就活中は、「アメリカ大学を卒業した」という肩書きが嫌になることが何度もありました。

私のようにならないために…

「留学したこと」に、後悔は全くありません。

しかし私の経験が最善であったとは思いません。

だからこそ、この「3つの真実(私の体験談)」から見える、

留学するなら「考えるべきこと」

それをお伝えしたいのです。

考えるべきは『留学の大きな「目的」』

私は「英語が話せるようになりたい」と、アメリカ大学へ留学しました。

しかし「英語習得」のために、これだけの費用をかけるのはもったいないと思います。

「英語は話せるようになって当たりまえ」

「大学に行くのだから卒業して当たりまえ」

この「当たりまえ」であるべきことを、留学すべての「目的」にするには小さすぎます。

もちろん、これらを達成するためには並大抵でない「努力」「決意」「精神力」などが必要なのは知っています。

それと同時に、留学という経験から吸収できるものは「並大抵のものではない」ことも事実です。

「留学という特別な経験から、一体どんなことが吸収できるのか」

視野を広げ「理想の未来(目的)」を大きく掲げて下さい。

想いをたっぷり込めた明確な目的(ゴール)があれば、そこへは必ずたどり着けます。

「あなたの留学の目的は何ですか?」

応援しています!

私は留学アドバイザーでも何でもありません。

あるのは「経験」だけ。

しかし、「特別な失敗」から学ぶことは多くありました。

アメリカの大学を卒業しても、そこから未来がうまく開けず悩んでしまう。

留学後、予想もしなかった「現実」にぶつかり、思っていたように自信が持てない。

そんな人をたくさん知っています。

留学はあなたに、特別な「学ぶ機会」を与えてくれます。

しかし留学で「どんな経験」をし、そこから「何を吸収する」のか。

そしてそれを「どう活かす」のか。

それは全てあなた次第です。

「留学」という特別な経験を、みなさんの未来のため最大限に活かしてほしい!!

みなさんの「成功」を心から願っています。

GOOD LUCK!

100%不可能と思われても「アメリカ大学留学できた理由」

「英会話力ゼロ」

「中学英語もあやふやで、高校英語は覚えていない」

そんな状況でも、アメリカの大学へ留学できる!!

英語力がゼロだったのですぐには留学できなかった私は、アメリカ大学への「編入学」を目指すことに。

でも、何からはじめればいい?

英語がまったくできない高校生だった私が、どんな方法で「アメリカ大学編入」したのか。

そして留学に関わらず挑戦したいことがある方に、必ず覚えていて欲しいことをご紹介します。

1.「留学科」のある専門学校へ入学

日本には、「留学科」という学科のある専門学校があります。

私はそんな専門学校の1つに通いました。

その学校には、「アメリカの大学提携校」というものがあり、流れのままそこを目指しました。

提携校が提示する「条件」を満たせば「編入学」できるのです。

ちなみに「編入学」では、アメリカの4年生大学の2年分の単位を日本からもっていき、アメリカ大学の3年生として入学します。

「アメリカ大学の単位を日本でとる」ことになるので、経済や地質学といった講義をすべて英語で受けました。

もちろん私の英語力では、「宿題が何かさえわからない」というレベル。

でも周りは自分より明らかに理解している様子。

「私みたいな英語力の人がくる場所じゃないのかも…」

そんな思いを毎日抱えていました。

2.トフル対策クラスでの奮闘

英語圏の大学や機関に留学するのに、絶対必要な「TOEFL(トフル)

編入学の「条件の1つ」も「規定のトフルスコアクリア」

専門学校の「トフル対策クラス」で学びました。

ちなみに「トフル」は、世界で最も広く受け入れられている英語能力試験のこと。

英語をネイティブ言語としない人の、英語力を判断する基準になります。

私の専門学校では、当時トフル「PBT (Paper-Based Test)」というものが受けれました。

これは紙のテストで、信じられないかもしれませんが「ライティング」も「スピーキング」もありませんでした。

今となってはまぼろしです。笑

今は「TOEFL iBT」が主流で、紙ではなくインターネット。

しかも英語の4技能すべてをテストされますよね。

そういう意味ではとってもラッキーだったのですが、PBTでさえスコアが伸びないという現実。

周りが「スコアをパス」するたび、プレッシャーはますます大きくなっていきました。

3.テストと提出物にフォーカス

「編入学」の条件には、トフル以外に「それぞれの科目で規定以上の成績を残す」というものもありました。

それはもちろん専門学校でとる「アメリカ大学2年分の単位」の「成績」のこと。

「英語がゼロなのに?」です。

「英語力をあげてから講義がはじまる」のではなく、「トフル対策」と「大学の講義」は平行して進みます。

しかし!です。

「アメリカ大学の授業風景」を想像してください。

専門学校の講師はほぼ外国人。

生徒が積極的に手をあげ、教授とのやりとりで活気にあふれている。

自分の「やる気」は授業態度で示す。

私はそんなイメージを持っており、実際留学したあとに「イメージ通りだぁ」でした。

英語が話せない私が、どうやって「積極的に発言」するのか?

しかし、ここは「日本」の専門学校!

学校の講師のみなさんは、日本の「受け身」授業スタイルに慣れていました。

アメリカ講義のように、積極的に発言しなくても、「提出物」や「テスト」を頑張れば評価してくれたのです。

授業についていくだけで精一杯の私には、かなりありがたい現実!!

その環境に甘えて英会話が全くのびず、アメリカで苦労したお話はまた…

でも、英語が話せなければ「クラスパスは絶望的」なんてことはなく、希望がもてました。

4.クラスメートから日本語でサポートを頂く

アメリカに行けば、クラスメートに日本語で質問なんてできませんよね!

でも私は日本で、日本語を話すみんなに囲まれていたのです。

「宿題もわからない」

「提出物の期限もわからない」

「全く理解できない」なんていう事実は恥ずかしいのでふせて…

「宿題はこれでいいんだよね?」

「期限を聞きそびれちゃって」

なんて質問をさせてもらい、なんとか乗り切っていました。笑

たまにノートを見せてもらったり…

クラスメートが日本人という事実は、英会話の上達にはつながりませんが、私には大きなサポートでした。

5.アメリカの語学学校へ入学

時は経ち、1年11か月という期間が専門学校で終了しました。

英語のレベルは思ったように上がらず。

「辞書を片手になんとか英文が読める」

「文法ミスだらけだけど、辞書があればなんとか小論文が書ける」

「1つの講義を、35%くらい理解して聞ける」

英会話力は…どれくらい会話ができたか分からないほど、全く英語を話していませんでした。

「あいさつは英語だったかな?」という程度です。

それでも「成績」の条件は「なんとか」クリア。

でも「トフル」で失敗。

「専門学校卒業後どうしよう」と悩みました。

「成績の条件はクリア」していたので、あとは「トフルスコア」のみ。

「自力で勉強しよう!」

そう決めた私に、「アメリカに行ったほうがいい」と両親が背中を押してくれ、なんと「語学留学」することに!

目指していたアメリカ大学付属の「語学学校」へ行きました!

期間は4か月。

語学学校に「トフル対策」というクラスはなかったので、トフルの勉強は寮で、結局自力でやっていました。

クラスメートたちが「なんで語学学校にいるの?」というハイレベルだったので、英語を学ぶモチベーションはかなり高く保てました。

6.英会話は捨てトフルに集中

「英会話は語学学校と英語環境に任せる」

「トフルスコアのクリア」を目標に語学留学したので、「英会話」は二の次。

実はアメリカでのトフルは、日本で慣れていた紙ではなく、コンピューターテストのみ。

当時のコンピュータートフルは「CBT」

「ライティング」が追加されたものの、「スピーキング」はまたしてもテストされないという事実。

「それなら会話の勉強はしない!」

『この4か月は「文法」と「ライティングに集中しよう!」

アメリカの語学学校にまで行って、「英会話」を捨てるなんてどうした!?

「もし編入学できたとしても、英語が話せないの困るよ…」

という感じですが、「トフルスコアのクリア」にフォーカスしました。

7.むりやりに大学編入学申請

4か月中、トフルテストを受けるチャンスは「4回」

失敗するたびに、重くなるプレッシャー。

しかも、結局4回すべてに失敗。

え!?

5回目のテストを受けてパスしても、その結果が届いてからでは「編入学申請」には間に合いませんでした。

でも5回目を受験。

え!?

そしてむりやり編入学申請をしました!笑

パスしている保証もないのに、「トフル合格見込み」という無理やりな方法で。

高い申請費を払ったとき、「トフルがだめでも申請費は戻りません」と言われました。

でも、アメリカにいるうちにしか申請手続きができなかったのです。

しかもホストファミリーまでちゃっかり決め、荷物を預かってもらうため「1か月分の費用」を渡しました。

バカなことを…と思われるかもしれません。

しかし、この語学留学でトフルがだめなら「留学はあきらめる」と両親に誓ってきました。

「やれることはすべてやりきった!」

「自分の可能性を信じたい!」

だから「絶対大丈夫!」

そんな風に強がっていましたが、実際は「不安」でしかたありませんでした。

8.日本へやむを得ず帰国

両親には「5回目は絶対に大丈夫」とだけ伝え、金銭的な全面サポートをしてもらいました。

トフル結果は、日本の住所に郵送されるようにしました。

帰国後、念のため就活をはじめるべきなのか。

家族も私の扱いに困る中、「一体どんな顔をして毎日過ごせばいいのだろう…」と悩みました。

「もしトフルがだめだったら」

そう考えると、不安で不安で頭がおかしくなりそうでした。

専門学校と語学学校まで行かせてくれ、申請費やホストファミリー代も出してくれたた両親。

なんの期待にも応えられないかもしれない私。

この「トフル結果待ち」の期間は、人生最大の「自己嫌悪」に陥りました。

9.結果、そして…

奇跡的に「パス」していたのです!!

「私にもこんな奇跡が起こるんだ!」

「あきらめなくて良かった…」

サポートしてくれた、すべてのみんなに感謝です。

「あぁアメリカ大学入学の夢が叶う!!」

こうして私は「アメリカ大学編入」をしました。

経験から得た「自信」

「英語がゼロ」だから「語学留学」。

「アメリカ大学に行く」なんて不可能である。

そんな風に「自分の限界」を決めてしまうのはもったいないです。

たしかに「英語ができる」人よりも「やや遠回り」しました。

費用が余分にかかり、両親に余計なリスクを負わせてしまったのは事実です。

でも遠回りした経験の分、「学び」は多かった。

それに「ゼロ」から「夢」を追いかけて、それを達成した!

その達成感からは、異常な「自信」を手に入れました!笑

「無理だ…」と思った時点で、可能性は消えてしまいます。

「やってみたい」と思ったら「やってみる」

あとは「やってみることができる」その環境に感謝ですよね。