外国人は見た!ラスベガスで激しくショックだった旦那さんの浮気

海外からたくさんの人が訪れるラスベガス。

そして私はそんな街で働く一人。

タイトルの「外国人」は私のことです。笑

ビジネスコンベンションなども開催され、ラスベガス大通りにはさまざまな「目的」を持った人で溢れます。

その中のほんの一部の方で、浮気相手との密会も兼ねてラスベガスでにいらっしゃっていた方と出会いました。

「不倫」というショックな現場をキャッチしてしまった私の、3つの反応を見ていきましょう。

最初に大切なこと

このお話には、ラスベガスで出会った方々が登場します。

すべてアメリカのラスベガスでのお話ではありますが、出会った方が「アメリカ人」ということではありません。

ラスベガスには、アメリカ国内だけでなく世界中からたくさんの人が訪れます。

そしてビジネスで来ている方の多くは、とても流暢な英語を話されます。

人種を限定するものではなく、「ラスベガスを訪れていた英語を話す方々のお話」と、ご理解いただければ幸いです。

たまたま登場する方はみな男性なので、もし気を悪くされるようなことがあれば申し訳ありません。

「こんなことあるんだ」というカジュアルなスタンスで聞いていただけると嬉しいです。

ケース 1

販売員をしていたとき、60代くらいの男性の方がご来店されました。

美しく整った白髪で、とてもお洒落で上品な雰囲気の方。

ゆったりとした空気感の方で、フレンドリーに私と会話を楽しんで下さいました。

するとひと言、「愛人へ何か良いものがないか探しているんだ」。

そのストレートなパンチにとってもビックリしました!笑

でも、彼ははっきりと「愛人」とおっしゃいました。

こんなに堂々と浮気を公表されるケースは珍しく、いま考えてもこの1度きりです。

そしてアメリカではかなり珍しく、高額なお買い物でしたが現金でお会計をされました。

私の経験上のみのお話になりますが、浮気相手にプレゼントを買われる方は「キャッシュ払い」の確立がものすごく高いです。笑

奥様ともう一方に変われる場合、奥様用はクレジットカード、もう一方は現金でといった感じです。

そんなことは学ぶ必要もなかったのですが、アメリカで販売員をしていて気がついたことです。笑

ケース 2

少しバタバタと男性のお客様がご来店されました。

忙しく働くビジネスマン風の方。

「ちょっと見てまわっていいかな?」

かなり真剣にご覧になっていたので、何かお手伝いできないかと思っていたところ…

「これいくら?」

奥様をお家に残しラスベガスに来てしまったから、良いものが欲しいと。

せかせかとされている印象がありましたが、ぱっと第一印象で決めるという感じではなく、わりとじっくりと時間をかけて選ばれていました。

「まずはこれにする」

いろいろと私のおすすめをご覧になられたあと、「奥様用に」と1セット決められました。

娘にも…

「もう1セット必要なんだ」

まったくアイデアがないといった感じで店内を足早にぐるぐる。

「俺の娘に探しているんだ」

「どんな好みの方」なのか聞いてみると、「好みがよく分からないんだよね」

少し情報をいただこうと、娘さんがおいくつぐらいなのか聞こうと思い「娘さんは…」

私が質問を言い終えるまえに、それにかぶせるようお客さんがおっしゃいました。

「良いものがいいけど、妻のほどでなくていい」

あまり聞かれたくないのかなと思い、とにかく一緒に店内をまたぐるぐる。

「これ見せて」

「うーん、違うな」

「もっとこういう感じでシンプルなやつ」

時間はわりとたっぷりかけて選ばれていましたが、とにかく早口で、バタバタとした感じがずっとありました。

「これにするよ」

良いと思うものとお値段の間でかなり悩まれていましたが、「もう行かないと!」という感じで最後は選ばれました。

娘さんの情報は何一つ分かりませんでしたが、なんとか決まりほっとしました。

まさかの現金払い

お客さんが私に言いました。

「妻のはクレジットカードで、もう一方は現金で」

これを聞くまで「におう」ことも全くなかったのですが、どうしても気になる行動。

「いや、考えすぎだ!!やだやだ」

自分の安易な考えでお客さんをそんな目で見るなんてよくないと思いました。

でも娘さんに買われたセットは現金で払うにはわりと高額で、これだけの現金を持ち歩くなんて…

アメリカでお買い物する人の行動としては、かなり珍しい…

「いや、そんな人もいるんだ!」と頭の中をクリアにしました。

謎は解けた!

そして次の日。

私が遅番で出勤してくると、早番で働いていた同僚が私に言いました。

「あなたから買ったお客さんが返品されたよ」

「どのお客さん?」

それは、昨日奥様と娘さん用の2セットをご購入された方。

「全部返品された?」

「1セットだけだよ」

返品されたのは娘さん用。

でも、おかしいなぁと思いました。

「うーん、あと数日はラスベガスにいるっておっしゃてたと思うんだけどなぁ」

まだ渡してもいないお土産を返品…

「娘さんに渡す前に、好みが違うって分かったのかなぁ」

でも交換でなく返品…

そしたら娘さん用には何も買われなかったってことかぁ…

など色々考えてしまいました。笑

気になったので同僚に聞きました。

「返品の理由は何かおっしゃってた?」

「うん、ガールフレンドが気に入らなかったって」

オーマイガー以外の言葉が見つかりませんでした。笑

ケース 3

50代前半くらいの男性がご来店されました。

スーツ姿で、コンベンション用のタグを首からぶら下げています。

ビジネスでラスベガスに来たとのこと。

お子さまの事など、オープンにいろいろと話して下さりました。

「妻に子供を任せてきちゃったから、何か特別なものを持って帰ってあげたいんだ」

なんて優しい方。

ゆっくり時間をかけ、真剣に慎重に選ぶ姿にとても好感が持てました。

意味深なお買い上げ

かなり長い間お話とお手伝いをさせて頂き、「このセットにするよ」

お気に召すものが見つかったようで、私までうれしくなりました。

すると、「この同じもの2セット頂くよ」

そして意味深なウインクを私にされました。

「分かるよね?的なウインク…」汗

一瞬、催眠術をかけられたように、私の視線がお客さんにロックオンしました。

「多くは聞かないでよ」的なウインク…

その意味を考えはじめたら、ハラハラしてきました。

2セットの訳

「いや、深く考えすぎだ!」

でも、「かなり高価なセット」

「そして全く同じものを2セット」

それはかなり珍しいお買い物の仕方。

私の頭の中はすごい速さでフル回転をはじめました。

「お子さまはまだ小さいとおっしゃっていたから、お子さま用ではないよね…」

「ご自身のお母さまか、義理のお母さまへかも」

「奥さまと好みが同じなのかな?」

「こんな珍しいお買い物の仕方もあるのかもしれない」

心配になったので、聞いてみることしました。

「まったく同じお色味でよろしいですか?」

男性は微笑みながら、「まったく同じもので大丈夫だよ」

さらに続け…

「セット毎に、別々のバッグにいれてもらえるかな?」

そして、衝撃的な言葉が!!

「片方は今夜渡すから」

男性は意味深な笑顔で、私に微笑みました。

浮気…じゃない!!

胸がドキドキしましたが、「きっと特別な方がラスベガスにいらっしゃっているのだろう」

そう考えることにしました。笑

「あの意味深なウインクも忘れよう」

そのお客さんが帰られたあと、一緒に働いていた同僚が私に…

「ねえ、今のお客さん全く同じものものを2つ買ったの?」

「しかもセットで?」

同僚も何か言いたい様子でしたが…

「そうなんだよね」

そう言って、二人で困って、黙って、私は話題を変えました。笑

想像をふくらませて、勝手に「浮気」なんて言うのは失礼ですよね。

でも、片方のセットは現金払いでした。

深く考えすぎですね。笑

勉強になります

販売員をしていたとき、いろいろなシチュエーションに出くわしました。

今回のようなケース以外にも、数えきれないほど。

ほんとうに色々なタイプのお客様やシチュエーションに出会う中で、大変勉強になりました。

慣れないころはオロオロしたこともありました。

しかし、1つ1つのケースから学び、反省、失敗、成功を繰り返す中で、自分なりに販売員としてのスキルを磨いていきました。

世界中のいろいろな方と接する機会を与えられる販売員というお仕事。

深いお仕事だなぁと思いました。

アメリカ販売員として忘れられない「クレイジーすぎたお客さん」

ラスベガスに住んでいると言うと、びっくりされる事がよくありました。笑

確かに接客業をしていて、酔っぱらった方、パーティーから飛び出してきたようなハイテンションな方、二日酔いの方などはまれなお客さんではありません。

そしてアメリカでは外国人になる私が、「クレイジー!」と反応したくなる事がありました!笑

今回はいくつかあるお話の中から、アメリカしかもラスベガスという海外で、日本人の私が出会ったお客さんのエピソードを紹介します。

「これがラスベガスか!」とつくづく実感した、映画のような体験談です。

1.スーパーセレブ

ラスベガスでは、ブリトニースピアーズやジェニファーロペスが定期的にパフォーマンスをしています。

また、ホテルのクラブに有名DJやセレブゲストが来たり、マイクタイソンがサイン会をしたり。

有名セレブがクラブを貸し切り、バースデーパーティーをすることも!

私の働いていたお店にも、私でも分かる有名ハリウッド俳優さんがご来店されたり。

「すごい所だラスベガス」と思うような話を、いろいろと聞くことはありましたが、ある夜のこと、私の身にも起こりました。

ご来店

静かな店内に、かなり軽装の男性のお客様がご来店されました。

入店され、私が挨拶をするとフレンドリーに話して下さりました。

他のお客さんと何の変わりもなく、店内をゆっくりと見て歩いていました。

しかし1つ不思議だったのは、その方と一緒に入店された方が、私たちが話すところをジーっと見ていたこと。

店内には入口付近に椅子があったのですが、そこに座りながらとにかくジーっと…

これ見せて

入店されてから間もなく、気になるものが見つかったようで「これ見せて」と言われました。

それと同じ商品の違うスタイルを見て、「こっちも見せて」

「うーん、どっちがいいんだろ」

私に聞いているというより、自問自答されているという感じでした。

「まだ小さいんだよね」

それを聞いて私は驚きました!!

そのお客様が見ていた商品は子供用ではなく、いままでその商品を小さなお子様に買われた方はいません。

最新のiPhoneくらいするお値段のものを、小さな子に買うこの男性。

「すごい価値観の人だ」

なんて思いましたが、いつも通り接客を続けました。

お土産なんだ

でも、お誕生日とか何か特別な日のプレゼントなのかな?

それでも小さな子へのプレゼントにしては「すごい高価」と思いましたが、「世の中には色んな人がいるんだ」

と、庶民の私は考えました。笑

「ちょっと電話してもいい?」

すると男性は「なんか買ってくるって約束しちゃったんだよね」と私に言いました。

どうやら、これはプレゼントではなくお土産とのこと!!

そしてお客様は「ちょっと失礼…」と、カウンターをはさんだ私の目の前で、誰かとフェイスタイムをはじめました。

スピーカーフォンにされていたので、電話からの女性の声が店内に響いていました。

ディスカウント

5分ほど電話で話して、迷っていた2つのスタイルのどちらにするのか決まったみたいです。

電話を切ると、「じゃあこれ頂くよ」

「買って行って気に入らなかった困るから、確認したかったんだ」と。

私が返事をしていると…

「あぁ、これいくら?」

こんな聞かれ方はいままでありませんでした。

お客様がはじめて商品を手にとったときや、買おうか悩んでいるときに値段を聞かれることがほとんどです。

「これ頂くよ」と言ってから値段を聞くなんて、ものすごく珍しいこと。

実はお客様とお話中にまったく値段を聞かれなかったので、最後の最後に聞かれたとき「そんなするの?」なんて言われないかなと、少し思っていました。

値段を伝えると、「あぁそう」とあっさり。笑

私が商品を男性の手から受け取ると「ディスカウトとかないの?」

ディスカウントはないと伝えると、「Oh come on」と笑いながら言われました。笑

賢くお買い物をしようとするこのお客さんに好感を持ちました。

あの男性が動き出す

お会計の際、「あのジーッと私たちを見ていた男性」にそのお客さんがお声がけをされました。

さっと席を立って、こちらに来る黒づくめの男性。

そして持っていたセカンドバッグをお客さんに渡しました。

「自分でカバン持ち歩かないんだ…」と、はじめて見る光景に驚きました。

そこで、遅咲きの私はなんとなく「この人は普通の方ではない」と思いました。笑

小さな子への高価なお土産、値段を聞かないなどサインはいくつもあったのですが、ここはラスベガス!

それくらいであれば「珍しいな」という感じで、特に気に留めることもありません。

しかしお財布も持たず、付き人がバッグを管理するこの男性。

このケースはまれすぎて、気になってしまいました。笑

ブラックカード

お客さんから渡されたのは、アメリカンエクスプレスのブラックカード。

アメリカで販売員をしていれば、かなり稀ですが、たまに見かけるセレブなカードです。

真っ黒なだけでなく、普通のクレジットカードの素材と違い、分厚く重いです。

その高級感と存在感は、他とはまったく違います。

そのカードを機械に通すと、その感触が「ザクッ!」となんとも爽快なのです。

アメリカンエクスプレスのブラックカードを渡され、高価なお土産にも説明がついたような気がしました。

「IDを確認させていただいてもよろしいですか?」

クレジットカードでお支払いされるお客さんには、必ず聞かねばならない質問です。

「俺のID確認するの?」と半笑いで聞かれました。

そう言われ、「知らなきゃいけないほど有名な方なの??!」と汗ばみました。笑

でも、一緒に働いていた同僚も認識していない様子。

決まりなのでなんて言いながらIDを待っていると「頼むよ~」いう感じで「Come on」とまた言われました。笑

名前を確認させて頂きましたが、それでもやっぱり何もピンときませんでした。

同僚がひと言

そのお客さんがお店を出る少し前に、休憩から同僚が戻ってきました。

そのお客さんの顔がちらっと見えたらしく、お客さんがお店を出られた後「あの人名前なんだっけ?」

「見たことある人なの?!」と思わず聞きました。

クレジットカードのお店控えをみて、「あー!思い出した!」

そして彼がどれほどすごい人かということを教えてくれました。笑

「しかも〇〇の元旦那さんだよ」

その〇〇さんは、誰もが知る、こんな芸能音痴な私でも知っているスーパースターでした。

ラスベガスではホテルの中を歩いているだけで、有名歌手やスポーツ選手に出くわすことがあります。

他の州でも働いていましたが、「ラスベガスは独特だな~」と改めて実感しました。

2.リアル映画「ハングオーバー」

映画「ハングオーバー」を観たことありますか?

ラスベガスを舞台に、お酒の勢いで男性たちが体験するかなりぶっ飛んだエピソードが盛り沢山のコメディ映画!

「こんなこと現実には起こらないよー」

なんて思ってしまうような、かなりクレイジーな内容でおもしろい映画です。

しかし!

映画の世界を実際に体験してしまった人に、私は出会ってしまいました。

ご来店

1人の若い男性が、今にも泣きそうな表情でお店にご来店されました。

「助けてもらえませんか?」

感情が体からあふれ、ヘトヘトなご様子だったので、店内奥にある座ってお話ができるところへご案内しました。

こんな風にお店に入店される方は始めてだったので、何があったのだろうと不安になりました。

失くしてしまった

「信じられないんです!」

「本当に映画の世界のようなことが起こったんです!」

「これはまさにリアルハングオーバー」

興奮ぎみで、かなり早口なお客様のお話を、私は真剣に聞いていました。

「ここラスベガスで、彼女にプロポーズするはずだったんです」

「指輪をポケットに忍ばせてあって…」

そこで私もハッと、何か嫌な予感がしました。

「でもめちゃくちゃ飲んで、よっぱらっちゃって…」

「気づいたら指輪がなくなってたんです」

無理をして高価な指輪を買ったこと。

このラスベガス旅行もプロポーズのために、さらに無理を重ねて計画したもの。

全て洗いざらい話して下さったのですが、聞けば聞くほど心が痛くなりました。

きっとラスベガスにきて気分も上がって、プロポーズということでナーバスにもなっていたんでしょう。

「俺は本当にバカだ」

「でも、ここでプロポーズしないといけないんです」

「そのためにラスベガスに来たんです」泣

ハングオーバーの代償

失くされた指輪はとっても高価なものだったそうですが、同じような高いものは買えないとおっしゃいました。

でも彼女に似合う良いものがほしい。

彼が見て気に入った指輪を見せるたびに、「あー高すぎる」

その度に自己嫌悪に陥られて、見ていてとても辛かったです。

「なんて馬鹿なことをしたんだ…」

でも、なんとか気に入るものを選ばれました。

すると彼がぼそっと…

「彼女が気に入らなかったらどうしよう」

プロポーズ大作戦

もしそのようなことがあれば、お店に戻ってくるようお伝えしました。

でも彼がこんなにも真剣に選んだものを、彼女が気に入らない訳がない!

そんなことを心では思っていました。

サイズを変えてしまうと交換ができなくなってしまうのですが、ラッキーなことにその指輪は彼女のサイズ。

彼女がプロポーズを受け入れ、指輪を気に入ってくれますように…!!

「戻ってくるかもしれませんが、その時はまたよろしくお願いします、笑」

そう言って彼はお店を去っていきました。

そして彼がお店に戻ることはなかったので、プロポーズが上手くいったことを確信しました。

刺激的な職場

お酒を手に持ったまま来店される方。

酔っぱらったままお買い物をされる方。

スロットマシンで儲けたお金をもってご来店される方。

ラスベガスでは、他では味わえない貴重な体験をさせていただきました。

最初は驚きましたが、だんだん慣れて、その刺激を楽しめるようになりました。

ユニークな職場、大変勉強になりました。