日本人にとっては日常生活にあふれる「普通」が、外国人には「ナニソレ」という驚きになる。
普通とか当たり前の感覚というのは、日本という環境にかなり影響を受けたものであると実感できると思います。
海外の人(アメリカ人)の反応を聞いて、自分の普通の概念が崩れる感覚を味わえるかも!
アメリカ人が驚いた「日本人が普通と思うこと」さっそくいってみましょう!!
外国人が驚く「日本人の普通」
イクメン
日本からのお友達と、アメリカのレストランに行ったとき。
側に座っていたアメリカ人ファミリーの旦那さんが、子供にご飯を食べさせてあげているのを見て友達が…
「良い旦那さんだな〜」
アメリカ人に「何の話?」と聞かれ説明すると…
「アメリカでは旦那さんも子育てするのは普通のことだよ」とアメリカ人。
友達が「そうなの?!日本ではイクメンっていうの」
「日本では、育児を積極的にサポートする旦那さんをイクメンって呼ぶんだよね」なんて言ったと思いますが…
「…」
ナニソレを通り越してアメリカ人が無言になったので…
「『あなたの旦那さんはイクメンでうらやましいわ』みたいな」
「育児をサポートするのは良い旦那ってこと?」
「たぶんそういうニュアンスもあるね」
「…」
アメリカ人が驚きすぎて、また無言になっていました。
旦那さんがあまり子育てに参加しないのが普通で、参加するとイクメンと呼ばれる。
それが今もまだ普通と日本で考えられているなら、社会全体で変えていくべきなのではないかと思ってしまいます。
デコレーションを食べる
「それも食べるの?!」
レストランで付け合せの野菜を食べている時に言われました。
「食べないの?笑」
「だってこれデコレーションだもん」
私が食べていたのは、チャーハンのお皿に乗っていたトマトとキュウリ。
「まぁそういう考えもあるよね」とその時は流しましたが…
「Yuriまたデコレーション食べてる!!笑」
他のレストランで言われました。
私が食べていたのは、バッファローウィングについていたセロリとニンジン。
「これはデコレーションじゃないよね?笑 食べようよ、おいしいから」
極めつけはお刺身についてくる大葉とツマ。
アメリカ人は驚いた顔をしていたので…
「日本人ならたぶんみんな食べるよ、笑」
ちなみに、ステーキについてきた茹でブロッコリーを食べていた時にちらっと見られたので…
「ついてくる野菜は全部デコレーションじゃないよ?それはちゃんと食べて、笑」
と言ったら爆笑していました。
寝込んだらおかゆ
「ねえ、聞いてよ」
私がまだアメリカに移住する前、アメリカ人の旦那さんを持つ日本人のお友達が…
「先週まですごく体調が悪かったんだけど…」
「そう言ってたよね、元気になって本当に良かった」
「家で寝込んでたら、キッチンから香ばしい匂いがしたの」
「うん」
「匂いを嗅ぐだけでも気持ち悪かったんだけど、旦那が寝室に入ってきて…」
「うん」
「美味しいステーキ焼いたから食べなって、笑」
「え、旦那さん体調悪いこと知らなかったの?」
「知ってたよ、ステーキ食べてパワーつけなって、笑」
「あはは!そういうことか!笑」
その話をアメリカ人の友達にシェアすると、「日本では何食べるの?」と聞かれたので…
「すりりんごとかお粥とか」
「なにそれ?!」
お粥を知らなかったので説明すると、「それじゃあパワーつかないよね」
「消化に良さそうなもの食べるんだよね」
食欲があるなら食べたいものを食べて、パワーをつけて熱を吹き飛ばす。
熱のときはチキンヌードルスープを飲むと言ったアメリカ人もいましたが、ステーキも食欲があれば食べるそうです。笑
手を下げない①
勉強中、ペンを持っていない手を机の上に置かない子供を見たら…
「手が下がっている」と思う日本人は多いと思います。
私が知る限りアメリカでは良くも悪くもなく、誰も気にしません。笑
弟に数学を教えていた時、手がずーっと下がっているのが気になって「書く時、手下がってると変な感じしない?」
「普通だよ」
「学校でみんなそう?」
「うん」
「日本では机に置くんだよね」
「なんで?」
「脳が活性化するって言われたのを信じてる」と言ったら、意味が分からなかったのか無言になってしまいました。笑
「なんで?」に答えようして、自分が導き出した答えに違和感を感じることがたまにあります。笑
手を下げない②
YouTubeで日本人の家族が食事中、子供がパパに「手!」と言われている場面があり…
「そういえば昔、食事中手が下がってると注意された」
とアメリカ人に言いました。
「なんで?」
「行儀が悪いから。器持ち上げない時も手が下がってるって言われた覚えある」
「それYuriの家族のルール?」
「いや、たぶん日本全体」
今まで気が付きませんでしたが、「行儀」にはかなりその国の文化や習慣、考え方などが絡まってきているなぁと感じます。
「当たり前だけど、行儀って国が変わるとガラッと見方が変わるね」
「ヒジはアメリカでも行儀が悪いけど、手ね…」
驚いているアメリカ人を見て、「その行儀の定義が日本独特のものである」ということさえ知らなかったなぁと考えさせられました。
玄関前は掃除する
日本の町をお散歩中、玄関前の道路の掃き掃除をしている人を見かけました。
「どうして掃除してるの?」
アメリカ人に聞かれ…
「どうして?玄関前、掃除しない?」
「公共の道路だからしないよ」
「へ?!公共の道路?!」
「アメリカでは清掃車が掃除してくれる」
「日本も清掃車はあるけど、家の周りは掃き掃除する人多いよ」
「ルールで決まってるの?」
「ないと思うよ」
「すごいね、ボランティアでみんな掃除するんだ…」
コロラド州などは、家の前の道路の雪かきをすることは州のルールで決まっているのでするそうです。
そうでもない限り何もしないらしく、ルールもないのに掃除することを特別と考えない日本人に驚いたそうです。
水のグラス
夏の暑い日にレストランに入り…
アメリカ人はすごく喉が乾いていたらしく、水を一気飲み!
食事後、私のグラスを見て…
「最初の水まだ残ってるの?!」
「うん」
「これだとすぐ飲み干しちゃうから、店員さん大変じゃない?って言おうとしたのに…笑」
「たくさんおかわりしてたもんね、笑」
「日本人にはこのサイズは普通なんだ…」
大きいグラスを使えば、何度もお水をつぎにくる必要がないのにと言っていました。
新作映画により価値を置く
アメリカで観たかった映画を映画館で見損ね…
「あ〜あの映画の上映終わっちゃった!!」
「すぐDVDになるから大丈夫だよ」
「旧作になるまで待とうかな」
「なんで?」
「新作だとレンタル料高いから」
「へ?!いつ借りても値段は変わらないよ、笑」
「は?!新作も旧作も同じ値段なの?!」
「うん」
日本は新作が高いと言ったら、「ナニソレ?!なんで?」
「え…新作だから」と答え、「なんで新作の方が高いんだろう…」と不思議に思い…
「旧作より需要が高いからかな」
「値段高くされたら、観る気が半減するね」
これ普通じゃないんだと私も驚きました。笑
ふとん
アメリカ人が日本で布団を敷いて寝たとき。
朝が来て…
「よく寝れた?」
「床がゴツゴツしてよく眠れなかった」
「ゴツゴツ?!」
「Yuriは?体痛くない?」
「全然、いつもこの布団で寝てたから」
「日本では布団で寝る人多い?」
「多いと思うよ。確かにベッドに慣れてたら、ちょっと違和感あるよね」
日本式のふとんに慣れていないアメリカ人には、私の普通はゴツゴツだったみたいです。笑
結局ありったけの布団をアメリカ人のために重ねて、ベッドのようにしてあげたら心地よく眠れるようになったそうです。
毎晩「Yuriはそれで大丈夫?」と心配されましたが、次の日快調に起きる私を見て「その硬さに慣れてるなんてたくましい」と言われました。笑
ウエイターの業務内容
レストランでウエイターさんがあっちこっち忙しく接客しています。
「大変お待たせしました」
オーダーが終わるとアメリカ人が、「いまのウエイターさん、あっちでもまたオーダー取ってる」
「忙しいね」
「忙しいよね!ケアするテーブルの範囲が広すぎない?」
「範囲?レストラン全体だよ」
アメリカでは、一人のウエイターが受け持つエリアが決められているので…
「全体?!そんなことってある?!」
昔レストランでアルバイトしていましたが、それが普通だと思ってたよなんて話をしました。
「席まで案内するのも、カジュアルなレストランならウエイターの仕事」
案内、全体のケア、チップも受け取らないのに素晴らしいサービスを提供する。
しかもそれを普通と思う日本のウエイター、ウエイトレスの意識は高いと驚いていました。
何を「普通」と思うかには国民性が色濃く出ますね!
指摘されなければそれが「日本人的な普通」であったという事実さえ知りませんでした。
ちょっと視野が広がる感覚というのを楽しんで頂けていたら嬉しいです。