海外生活が長い人の特徴「なぜ日本語がおかしいの?わざと?」

「あなたの日本語はおかしい」

「なんかアメリカ訛り」

「たどたどしい」

「それ素のしゃべり方?」

私の日本語について、以前コメントで言われることが多々ありました。

分析してみましたが、おかしくなる傾向…ありますね。笑

動画の自分のおかしさには言われるまで気がつきませんでしたが、完全に気が緩んだ状態で誰かと日本語で話すと「確かにちょっと変になる」時があります。

そこで今回は、アメリカ生活をする日本人が「たどたどしい日本語を話す理由」を解説してみようと思います!

海外生活が長い人の特徴「おかしい日本語」

もちろん「アメリカ生活をするとこうなる」というものではありません。

どれくらい海外生活をするとでるのか、全くでないのか、症状もその重さも人それぞれだと思います。

なので今回は…

アメリカに日本語を話す友達、家族がいない。

日本のみんなと話すとき、YouTubeの動画を撮るとき以外は、全て英語の環境。

そんな「私の個人的な日本語がおかしくなる理由」限定です。

細かく沢山あります。さっそくいってみましょう!!

舌の筋肉のつき方が変わるから

例えばプレイするスポーツが違えば、体の筋肉のつき方は変わりますよね!

それと同じ様に、「話す言語によっても筋肉のつき方が変わるのでは?」というのが私の考えです。

「難しいなぁ」「言えてないなぁ」と感じる英語の発音は今でも沢山ありますが、筋肉のせいなのか言いづらくなった日本語というものもあります。

特にカタカナ。

アルファベット、フィルター、レストランなどなど。

単語だけだと簡単ですが、文中に突然この単語が入ってきたらおかしな発音になるかもしれません。笑

動画では「昨日エアコンのフィルターが汚いレストランで、アルファベットの形をしたフライドポテトを食べた」と言ってみましたが…

ちゃんと言えてるのかはナゾです。

英語の音やリズムを意識して発音することに慣れたせいか、日本語にはないfやrなどの音が入っている英単語は、日本語にすると言いづらいことがあります。

日本語で「ファミリー」と言う時でも、ファでやや前歯で下唇に触れて、無意識に英語のfように発音している自分に気づくこともあります。

これは気づかれると結構恥ずかしいです。笑

普段ほとんど話さないカタカナの単語を急に使うと、思うように口が動かない、または英語のように口が動いてしまうという感じです。

体の筋肉でも、普段あまり使っていない部分の筋肉は、ある日急に使おうとすると思うように動かなかったりしますよね。

言いづらさは、それと似ているのではないかなぁと思います。

英語筋が発達した影響で英語の発音がネイティブになったという訳ではなく、ただ言いづらい日本語ができたという、なんとも切ない現象です。笑

英語混じりの日本語が楽だから

アメリカの大学に留学中は、一緒に渡米した日本の仲間と頻繁に会っていました。

その頃の会話といえば…

「来セメのregister終わった?」

「終わった、何unit取った?」

「14、tuitionもう払った?」

「うん、今セメバイオがやばかったけど落とさなくて良かった」

この典型的な英語混じりの日本語を訳すと…

「来学期の授業登録終わった?」

「終わった、何単位とった?」

「14、授業料もう払った?」

「うん、今学期生物のクラスがやばかったけど落とさなくて良かった」

となります。

「なんでわざわざ英語を使うのか」と思われるかもしれませんが、留学中は逆に「わざわざ日本語にする必要がない」と思っていました。

英語環境にいたので、日本人同士でも英語で目にするものなどは英語で言った方が楽。

日本語にわざわざ変換して日本人と話し、いざ全て英語で話す時にまた日本語を英語にするという手間がないというメリットもあったのかなと思います。

それは「車をcar」と言うという事ではなく、例えば講義の概要が書いたものを英語で「syllabus」と言い、教授から渡される紙にも英語で「syllabus」と書いてあるので、それを「シラバス」とそのまま使うという感じです。

これがクセになると、英語を話さない日本人の前でポロッと英語がでるなんて事件が起きます。笑

日本語より先に英語が頭に浮かぶから

何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、本気なのです。笑

もちろんいつもではありませんし、高い確率で日本語が先にしっかり浮かびます。

ただ稀に頭にホチキスの絵が浮かんでいても、staplerという英語が先に頭に浮かぶことがある。

それを日本語に訳そうとしても「ホチキス」という単語が思い出せなかったり。

思い出せない間に変な間がうまれ、staplerと英語で言うのを避けるため「紙をまとめる機械なんていうんだっけ?」と訳のわからない事を言い出したり。

例えば「いい所を見せたくて言う訳じゃないんだけど」なんて日本語を言いたかったとします。

その日本文が頭に浮かぶより前に「わぁすごいと誰かを感動させる」というニュアンスを伝える「impress」とう英語が先に浮かぶ。

そうなると次に「あなたをimpressさせたくて言うわけじゃないんだけど」という、ヘンテコな日本語へ瞬時に変換されます。

これをそのまま言って「え?!」と思われないように「impressって日本語でなんだっけ?」と必死に思い出そうとしますが、思い出せない。

そうなるとimpressを上手く訳せず、かといってimpressと英語を使いたくもないので、ヘンテコな日本語を言い出す危険性があります。笑

日本語の音がしっくりこないから

例えば先程のstaplerで、ホチキスという日本語を奇跡的に思い出したとします。

でも瞬時に「ホチキスだっけ?ホッチキスだっけ?」と分からなくなることがある。

「ホチキスってなんか変な響きだな」

変な響きだと思っている日本語を発する時は、ぎこちない発音になることもあります。

あと商品などについている説明書きの「ラベル」。

英語では「label」と言うのですが、例えラベルを見てラベルと日本語が頭に浮かんでも…

「ラベル?なんかしっくりこないな。ラベルじゃなくてレーベルだっけ?」

と分からなくなってしまうことも。

そうなるとやっぱり、たどたどしい発音になりかねないです。笑

日本語の知識が英語に上書きされるから

引き続きラベルの例を使いますが…

英語を習いたての人は「ラベルは英語でlabel」と覚えると思います。

その作業を繰り返しているうちに、いつの間にか「ラベルがlabel」であることが当たり前になる。

そして無意識のうちに「labelはlabel」という新しい知識が確立され、ラベルという日本語が頭から薄れるという事件が私に起きました。

それゆえラベルを見ても「label」しか思い浮かばず、無意識にレーベルと言ってしまい、日本人に「え?!」と言われハッとするなんて現象が起こります。

ちなみにたった今「データを新しいデータで書き換える」という意味の日本語が思い出せず、「overwrite」を英和辞書で調べ、「上書きする」という日本語を思い出しました。

こんなことが稀に起き、それが日本人との会話中に起こると焦ります。

「英語の単語は浮かぶのに日本語が分からない」なんて最初は私も「何この感覚…」と戸惑いましたが、私も英語環境で生きていくために必死なのだなぁと理解しました。笑

カタカナの発音の区別が分からなくなるから

英語と似た発音をするカタカナはややこしく、怪しくなってきました。笑

例えば「甘い」は英語で「sweet(スウィート)」ですが!

「スイート」と日本語で言ってしまい外国人に伝わらないなんてことがあるとします。

「イーじゃなくてウィーか、言いづらいな」なんて思いますよね!

しかし今はスウィートからスイートにすることが、スムーズに行かなくなりました。笑

英語と似た音を持つカタカナを口から発するときは、無意識であればスウィートと言ってしまうかもしれません。笑

日常で使い慣れている方がでちゃうという感覚です。

書く時に困ることの方が多いのですが、raisinは「そのままレイズン?それともレーズンだっけ?」

updateは「アップデイト?アップデート?」

すごく難しかったのが…

「wolf」

「wolfgang steakhouse」というレストランの名前をメールで書きたかったとき、「ウォルフでいいんだよね?」から雲行きが怪しくなり…

パソコンで調べたら「ウルフ」と出ていて、「これ日本人なら普通に分かるものなの?!」と焦りました。

「英語もこんなレベルなのに日本語を忘れてきているのかな…」と気づくときは、ちょっとゾッとします。笑

英語で英語を覚えていくから

英語を英語で覚えるというのは、例えば「亜麻仁/亜麻の種」ってありますよね。

この種の存在を知ったのはアメリカに来てからで、料理のレシピを見ている時に「Flaxseed(フラックスシード)」というものがあると学びました。

「Flaxseedって何なのだろう?」

そんな時はパソコンで「What is flaxseed?(フラックスシードって何?)」と英語で検索します。

新しい英単語を学ぶ時、勉強のためと英語で調べるようにしていた事があり、それがクセになりました。

それゆえ日本語での会話で、Flaxseedの日本語訳が分からないという現象が起きます。

日本語でつい「フラックスシード」と言ってしまい、亜麻仁しか知らない人には「え?!」となりますね。

英語でドキュメンタリーを観ていたとき。

男性が「kidneys are resilient.」と言いました。

「kidneyは腎臓」ですが「resilient」は知らない。

でも前後の会話で意味がなんとなく分かりました。

解釈にあまり自信がないときは「resilient meaning」と英語で調べ、「able to recover quickly」と書いてあるのを見て、「あ、回復が早いってニュアンスであってたんだ」となり、「resilientはable to recover quickly」と英語が英語で記憶される。

こんな場合は日本語訳は調べませんが、全く意味が分からない英単語は、もちろんがっつりと日本語を調べます。

英語を英語でで学んでいると、通訳になる必要があるときに、スッと日本語が出てこなくて困ることがあります。

これがまさに「日本語でなんというのか分からない」と言いたくなる状態です。笑

和製英語と英語の境目が分からなくなるから

アメリカ人に「私はマンションに住んでいます」と言うと、ハリウッドスターのようなすごい豪邸に住んでいると思われる。

英語の「mansion」が日本語のマンションの意味とは違い、日本のマンションは英語では「apartment」とか「condominium」だからです。

でも日本人からすると「マンションをアパートと呼ぶ」のは違和感がありますよね。

しかしこれと逆の現象が、アメリカに住み始め起こり始めました。

それは日本人と話すとき「マンションをアパートと呼んでしまう」というもの。

アメリカ人との会話で間違って和製英語を使うことはなくなったのに、日本人との会話で英語を使ってしまう。

クーラーをAC。

リュックサックをバックパック。

さらにややこしいのは、トレーナー。

日本でトレーナーと言ったら、洋服ですよね。

アメリカで生活する私の感覚は「ジムのトレーナー」に変わり、洋服のトレーナーは「sweater(スウェター)」と言いたくなる。

もちろん何の違和感もなく、今まで通りしっくりくる和製英語も沢山あります。

しかし言葉を発する前に、どうしても無意識にしっくりくる方が先に口から出ることがあるので、英語を話す変な人みたいに見える理由も分かります。笑

日本語になった英語が分からなくなるから

日本で通じる英語とそうじゃないものが分からない。

例えばベビーカー!

英語ではstrollerと言いますが、日本人の友人と話していた時「ベビーカー」という日本語が浮かばず、strollerという英語が頭に浮かんでしまいました。

必死に「strollerって日本語でなんて言うんだっけ…」と考えましたが、「乳母車」しか浮かばず「そんな言い方は今時しないよね…」と頭の中で葛藤が続きました。

結局友人に「赤ちゃんを乗せて押すやつなんていうんだっけ?」と聞いたら「ストローラー」と言われ、「え、ストローラーで通じるの?!」とびっくりしたのを覚えています。

「なんだ、日本でも通じる英語って結構あるんだ!」なんて調子にのると痛い目に合うので、気をつけないとという感じです。笑

日本語を話す機会が少ないから

日本語が話せなくなるほど忘れる、なんてことは絶対にありません。

しかし筋肉と同じで、使っていないと瞬発力がなくなる気がします。

アメリカ留学を一緒にしていた仲間で、「昔ほど英語が話せなくなった」「英語忘れちゃった」という人は多いです。

せっかくついた筋肉でも、使わなくなったり、鍛えるのをやめれば衰える。

留学後と今では英語筋のつき方、鍛えた年数が異なるのでスピードの違いはありそうですが…

アメリカ留学後、日本で英語をそれほど使わなくなった時、英語が衰えていくスピードが早すぎて震えたのを覚えています。

でも「日本語はあなたの母国語でしょ?」

「母国語が英語みたいに衰えるってウソでしょ?!」

そう驚かれる方もいると思います。

私も経験して初めて分かりましたが、スピードは英語よりゆっくり、忘れ方も英語とは違えど、そんなことも私には起こっています。

日本で日本語だけを使い生活していた頃でさえ、「あ〜あれ何ていうんだっけ?」なんてことがあったくらいなので…

「そりゃあ今はもっとひどくなる事もあるよね」という感じです。笑

敬語を忘れてしまうから

敬語は日本にいた頃から正しく使えていませんでしたが、より苦手になりました。

アメリカに住むようになり、「日本語を美しく正しく話したい」という気持ちは強くなりましたが…

そう思えば思うほど、変な敬語になるというのが切ない現状です。笑

 

ちなみに2年半のアメリカ留学生活で出た症状は「英語混じりの日本語」だけで、あとは全てアメリカに完全に移住し、仕事も家族も友達も同僚も全てが英語環境になってからのものです。

症状が増えたのは、英語を話す量が留学時代と比べものにならないくらい増えたからなぁ。

圧倒的に日本語を話す頻度と量が少ないからかなぁ。

一つ言えるのは、留学中は英語がほぼ話せなかった私ですが、気になる方は留学後の残念すぎる結果、そんな私でも日本語がおかしくなるくらい英語漬けになったら、なんとか話せるようになったという事。

もちろん日本語も英語ももっともっと磨いて、二ヶ国語を美しく使い分けられるのが理想ですし、それを目指していますが…

器用でも賢くもない私のような人が、「英語」という新しいスキルを得られるなら、日本語がおかしくなるくらいの犠牲は「仕方ないね」と思って、アメリカで楽観的に暮らしています。笑

アメリカ食生活のムダ知識「やばい以外ないの?」

アメリカの食生活といったら、ホットドッグ、ハンバーガー、ピザ…

そんなイメージが強すぎて、他の情報が入ってきてもなかなか上書きできないですよね。笑

もちろんそのイメージ通りのところもありますが、アメリカに住んでみて初めて知った「アメリカ食生活の意外な事実」というものもあります。

今回はわりとアメリカに長く住んでみて「コレはあまり日本人には知られていないんじゃないかな?!」と思うものを集めました。

どれだけ「知らなかった!」と言ってもらえるか楽しみです。いってみましょう〜!

あまり知られていないアメリカ食生活

バイソンを食べる

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-バイソン

アメリカ人は、日本人が牛タンやホルモンを食べることに驚きますが…

アメリカ人も日本人が食べないもので食べているものがあります。その一つがバイソン。

バイソンなんて日本で見る機会がなかったのですが、アメリカ国立公園をドライブしていて遭遇しました!

野生のパイソンが公園内に普通に暮らしていて、上半身と顔が毛に覆われているユニークな見た目に興奮したのを覚えています。

ある日アメリカのスーパーマーケットでお買い物をしていると…

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-バイソン肉

「バイソンのお肉」を発見!!

アメリカではバイソンを食べるなんて知らなかったので、「あの歩いていたバイソン?!」とものすごくビックリしました。

コストコでもミンチ肉が売っているくらい、普通に買えます。

私と食の話題をするのが好きな同僚がタイミングよく…

「バイソン食べたことある?」

「ないの、ある?」

「実は昨日食べた」

「どんな感じ?低カロリーでお肉の中ではヘルシーって聞いたけど」

「脂肪分が少なくて美味しかった!」

高タンパクで鉄分を牛肉よりもたっぷり含んでいるそうで、「食べてみなよ〜」と言われました。

牛肉のステーキやフライドチキンを食べるイメージが強いアメリカ人ですが、実はバイソンも一部のアメリカ人の食生活を支えています。

家で映画を観る時もポップコーンを食べる

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映画といったらポップコーン!

サイズがびっくりするほど大きいものもあって、見たらちょっと引いてしまうかもしれませんが…映画館でポップコーンを食べない人の方が少なく、映画といったらポップコーンが定番です。

実はそれは自宅でも同じで…

ハリウッド映画で、お家で映画を観ている人がポップコーンをポリポリ食べているなんてシーン、見覚えがありませんか?

アメリカ食生活あるあるのリアルな再現です。笑

今この状況なので映画館は閉まっていますが、そんな中でもある日、映画館の入り口前に車の列ができているのを発見しました。

「映画館開いてないのに何でだろう?」

あまりに気になったので近づいてみると…

なんと自宅での映画鑑賞用に、わざわざ映画館にポップコーンを買いにきている人のドライブスルーの列でした。笑

ポップコーンはスーパーで簡単に買えますし、アメリカには色々な電子レンジ専用のものがあります。

映画仕様ポップコーンというのが売っているくらいですが、本場映画館のポップコーンは溶かしバターがたっぷりかかっていて、特別に美味しくなかなか真似できません。

わざわざポップコーンを映画館に買いに行くアメリカ人を観て、ポップコーンへの情熱がすごいなと感心し、ポップコーンを売るためだけにオープンした映画館もすごいなと思いました。

アメリカ本土の人はスパムをあまり食べない

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-スパム

アメリカ発祥のスパム。

アメリカ人はさぞかし沢山食べるのだろうと思いますよね!

実はハワイとアメリカ本土では、スパム熱に大きな差があります。

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-セブンイレブン-スパムむすび

ハワイではスパムといったらスパムむすび!ローカルの大好物で、スパムが嫌いなハワイローカルに会ったことがないくらいです。

ハワイでは日常的にむすび以外でもスパムを食べるので、スーパーでは高級品のように扱われ、万引防止センサーがついた箱の中に、スパムが一つ一つ丁寧に入っていたりします。笑

ローカルなエリアにあるハワイスーパーに行くと見られます。それぐらいハワイでは需要が高く、盗まれる危険もあるということです!笑

ラスベガスで働いていたとき、会社でポットラックがありました。従業員は食べ物や飲み物をそれぞれ持参して、ポットラックパーティーに参加します。

「Yuriはポットラック用に何か作るの?」

アメリカ本土出身の同僚の一人に聞かれました。

「うん、スパムむすび作ろうと思ってる」

「げっ?!スパム…」

「好きじゃない?」

「スパムってなんか気持ち悪いから、好きじゃない」

パーティー当日。

私が作ってきたスパムむすびを「おいしい、おいしい」といって食べてくれる、ハワイ出身の同僚たち。

あのスパム嫌いの同僚が「美味しいの?」

あまりにみんなが美味しそうに食べるので、気になったようです。

「一個食べてみる?」

「お、ありがとう!」

スパムはドッグフードとまで言ったその同僚は、なんと「え、うまっ!何個食べていいの?笑」

他の同僚に「ちょっと大切なスパムむすび取らないで!」と冗談と本気半々で言われていました。笑

スパムが嫌い「だった」同僚は、「こんな風にスパムを食べたことがない」と、美味しさに感動していました。

「スパムって焦げがつくまで焼くとうまいね」

「焼かないで食べてたの?!」

本土出身の他のアメリカ人も「スパムはほとんど食べない」と言っていましたが、スパムむすびは好きらしいです。

「アメリカ本土の人は美味しいスパムの食べ方を知らない人が多いからあまり食べない」と言った方がよいのかもしれません。笑

メイドインアメリカの醤油が大人気

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-ワイキキ-ハワイ

高校生の時に参加したホームステイプログラムで、シアトルのホストファミリーが白米にキッコーマンのお醤油をかけて食べているのをみて、「アメリカ人もお醤油を使うんだ!」と驚いたのを覚えています。

それから時は経ち…

ハワイに住んだばかりのころ、ハワイローカルの友人に食事を振る舞ったとき。

「この料理キッコーマンの味がする」

「すごいね!キッコーマンの醤油使った」

「もったいない!これアロハ醤油だったら、もっと美味しかった」

「アロハ!?」

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-アロハ醤油

なんとハワイにはメイドインハワイのALOHA醤油というものがあり、ハワイのローカルはこの醤油をみな使っているそう。

「何が違うの?」

「アロハは甘くてまろやか、キッコーマンは味が強めだよね」

友人はお寿司にキッコーマンを使い、料理はアロハを好む人が多いと言っていました。

アメリカ本土の人は醤油の味の区別はあいまいかもしれませんが、アロハ醤油はハワイの定番で、ハワイローカルには大人気です。

チキン&ワッフルは定番

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-チキンワッフル

スパゲッティに納豆、すき焼きに生卵など日本独特の食べ合わせってありますよね!

アメリカにはアメリカ人には定番でも、日本人には「エッ?!」と思うようなものがあります。

その一つがワッフルチキン。

ある日、何度か行ったことのあるワッフルサンドで有名なお店に行ったとき。

列で待っていると、店員さんが…

「ご来店は初めてですか?」

「何度か来たことがあります」

「ありがとうございます!当店人気のチキンワッフルは試されたことがありますか?」

「ないです」

「一番人気で、私も大好きなので、ぜひ試してみてくださいね〜」

店員さんの言葉を鵜呑みにして、いつものオーダーではなくチキンワッフルを頼んでみました。

フライドチキンがどーんとワッフルの間に挟まっています。

「ソースが何もついてないんだ…」とややショックを受け、「別々に食べたほうがおいしいな…」というのが正直な感想でした。

そのお店のオリジナルだと思ったので、「変わったものが人気のお店なんだな…」

しかし、その後もアメリカでやたらよく見るチキンワッフル。

しかもチキンとワッフル別々でなく、かなりの高確率でチキンがワッフルに乗っている…

あのお店のメニューではなく、アメリカではどうやら定番という事がようやく分かりました。笑

まずくはないけど、別々に食べたいものってアメリカで意外とあります。ソーセージグレイビービスケットとか…

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-ソーセージグレイビービスケット

ケンタッキーで売っているようなビスケットに、ソーセージ入りのグレイビーソースがかかっていて、甘じょっぱい感じがアメリカ人には美味しいそうです。

ちなみにアメリカ人といっても個々の好み、育った環境などにより、食べ慣れているものはもちろん違います。

ハワイの人はチキンワッフルもソーセージグレイビービスケットも食べないどころか、知らない人も多いです。

インスタントラーメンの種類が過少

ファーストフードや加工食品のイメージがあるアメリカなので、インスタントフードの種類もさぞ多いのではないか?!そう思いますよね。

実は「インスタントラーメン」に関しては、目を疑うほど種類が少ないです。

Nissin(日清)かMaruchan(マルちゃん)かという感じで、Nissinはチキン、ビーフ、スパイシー。

Maruchanはチキン、ビーフ、ポーク、エビなど10種類以上味がありますが、正直私にはどれも似ていて味の違いがよく分かりません。笑

アメリカのインスタントラーメンはあまり美味しいとは感じませんが、アメリカ人にとっては慣れ浸しんだ味みたいです。

日本のカップラーメンの美味しさにビックリするアメリカ人の気持ちはよーく分かります。

オーガニックのハードルは低い

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-オーガニック野菜

遺伝子組み換えのイメージがもしかしたら強いアメリカかもしれませんが、実はオーガニック野菜はかなり手軽に買えます!

オーガニック野菜の取り扱いの幅は、スーパーによって大きく異なりますが…

私が普段行く高級スーパーでなんでもなく、庶民が通う近所のスーパーは、野菜エリアが半分オーガニック、半分通常のものと半々の割合です。

そのスーパーのお肉や乳製品、お菓子、シリアル、スパイスなどを見て回っても、オーガニックの割合はものすごく高いです。

お値段はたしかに通常の商品と比べるとやや高めですが、一般庶民の私でも買えるような値段です。

例外でハワイのように、オーガニックはホールフーズマーケットなど特別なスーパーに行かないとなかなか買えない州もあります。

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-トレーダージョーズ

ただアメリカ本土には、健康志向のスーパーとして知られるトレイダージョーズなどがあちこちにあり、オーガニック商品はどのお店でも扱いがあるほど日常に馴染んでいます。

オーガニックを意識して買うか買わないかには個人差があると思いますが、簡単に手に入ります。

牛乳の通常サイズは超ビッグ

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-ターゲット-牛乳

日本の牛乳パックは大きいもので約1リットル、その下には半分くらいのサイズがありますよね!

アメリカで一番小さな牛乳のサイズが約926ml、日本の大サイズですがこれがアメリカで一番小さなサイズです。笑

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-オーガニック牛乳

その上が約1.89リットル…

そのまた上に約3.785リットルがあります。

どうしてそんな中途半端なサイズかというと、アメリカは「ガロン」という単位で売られているからです。

1ガロンは約3.785リットルで、その下のサイズがハーフガロン、1ガロンの半分なので約1.89リットル。

そして一番小さいのが1クオートとなり約926ミリリットル。

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-ウォルマート-牛乳

でもアメリカで一番ポピュラーなサイズは一番大きい1ガロン(約3.785リットル)です。

シリアルを毎朝食べるファミリーは、これくらいサイズがないとすぐなくなっちゃうからかもしれません。

グラスフェッドという牛肉を食べる

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-牛肉

イメージ通り牛肉を沢山食べる人が多いアメリカですが、実は牛肉には色々な種類があります。

アメリカはアメリカ農務省(USDA)によって牛肉がランク付けされ、上からプライム、チョイス、セレクトなどがあります。

アメリカにはそれ以外に、牛の育て方によって名前がついた「Grass Fed(グラスフェッド)」という牛がいます。

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-グラスフェッド

グラスフェッドビーフは自然の環境で放牧された牛のことで、穀物は一切与えずに牧草のみで飼育されます。

注意として、「生えている草を食べるのか、草を人工的に与えるのかという違い」「Grassfedと100%Grassfedの違い」はあるそうです。

タンパク、プロテイン、ビタミンBなどを多く含み、アメリカでヘルシー志向の人は好んで食べる人も多いです。

ワサビは日常食

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-寿司

お寿司はレストランだけでなく、スーパーなどで手軽に買えるものとして、アメリカ人の日常に馴染んでいます。

アメリカでは握り寿司よりもロール寿司の人気が高いようで、ハワイでもない限り、売っているお寿司はほとんどロール寿司です。

ロール寿司はソースがかかっているものが主流で、ワサビが入っていた記憶がありません。

アメリカのスーパーで手軽に買えるお寿司には、日本のようにワサビの小袋もついてきません。

アメリカ食生活-アメリカ人食生活-わさび

そのためなのか、スーパーには普通にワサビが売っています。

わざわざ日系スーパーに行かなくても、アメリカのどのスーパーにも普通にある「アジアンフード」という棚に行けば、必ずといって良いほど見つかります。

あまり辛くないクリーミーなワサビに慣れているアメリカ人なので、日本ですりおろされた本ワサビをチューブの感覚で食べたら泣いていました。笑