海外の方がショックだった「Oh my god(オーマイガー)」のお話を以前しました。
「オーマイガー」にもいろいろあり、感動したときにも使われます。
例えば突然プロポーズされたとき、あまりにも美しいものを見たときなど。
今回は、日本で海外の方が泣けるほど感動したときにでた「オーマイガー」にまつわるお話を紹介します。
「海外の人がオーマイガーと反応『泣けるほど感動した日本』」7選いってみましょう。
1.店員さんのお見送り
日本の携帯電話会社で、係の方とカウンターでのお話が終わりました。
「ご来店ありがとうございました」
丁寧にお辞儀をして下さる係の方にお礼を伝え、席をたち出口へ向かいました。
すれ違うすべての店員さんに「ありがとうございました」とお辞儀をされ、アメリカ人も驚きを隠せない様子。
出口をでる手前で、二人でなんとなく後ろを振り返り、私は「ありがとうございました」と一番近くにいた店員さんに会釈をしました。
すると、一緒にいたアメリカ人が私の肩をゆすって…
「オーマイガー!カウンターの係の人まだお辞儀しているよ!!」
日本のお店のお迎えやお見送りが丁寧なのは、普段から日本人の私でも「こんな手厚いおもてなし有難いな」と思うほどです。
でもその携帯電話会社の店員さんの対応には「すごすぎる」と思わず言いました。
アメリカ人も「ずっとお辞儀してたのかな?!」
出口のドアが閉まるとその店員さんが顔をあげ、私たちに向かって微笑んでくれました。
私に経験はないですが、アメリカでも高級なホテルやVIPとしてショッピングする場合なら、こんな経験もあるのかもしれません。
でも、ここは日本の携帯ショップ…
アメリカ人は「究極のカスタマーサービス」と、深く深く「すごいよ日本」と感動していました。
2.子供の一人電車通学
電車に乗っていると、制服を着てランドセルをしょった子供が乗ってきました。
邪魔にならないところに立って、ドア横の手すりにつかまって静かに立っています。
親御さんが一緒ではないことに気がついたアメリカ人が「もしかして一人通学?」
「そう、日本では珍しい光景ではないよ」
私のその言葉に「珍しくないの?!」とビックリ。
どうやら日本でも珍しい光景を見たと思ったみたいで、「立派な子だね」と言いたかったようです。笑
子供が一人で電車通学する事実にもビックリだったようですが、そんな立派な子が日本には沢山いるということにも「オーマイガー」と言っていました。笑
小さな子供が駅まで歩いて、改札を通って、間違えずに目的の駅で降りて、学校まで歩いて…
確かに当たり前の光景としないで考えると、「えらいね」だけでは収まらない感情が湧いてきます。
親御さんも心配だろう。
こんな小さな子を一人で電車通学させるなんて勇気がいること。
その親の気持ちに応えようと、頑張る子供の姿に泣けるほど感動したそうです。
3.プロの極み
プロの技を見ると、そこにたどり着くまでの彼らの道のりを想像し「感動で泣けてくるんだよね」と言われたことがありました。
その感動が頂点に達したのがオムライス屋さん。
サービス精神旺盛なシェフは、オムライスができるまでをパフォーマンスとして私たちに見せてくれました。
オムレツを作っているシェフを見つめるアメリカ人。
その無駄のないプロフェッショナルなシェフの動きを見ながら、泣き出すのではないかと心配になるほど感動していました。笑
「ワオ!」
「オーマイガー!」
シェフがオムレツをお米にのせ、スーッとオムレツにナイフを入れると、美しい半熟のオムレツがパカーっときれいに開きました。
それを見て拍手と共に「アメイジング!!」と何度も言っていました。笑
スタンディングオーベーションでもはじまるのではと思うほど、ものすごい感動で包まれました。笑
技を極めたプロフェッショナルなシェフに「流石のひと言だ」と、これ以上ないほどの重みで言っていました。
4.昔ながらの商店
「ここはお店?」
そう聞かれたのは、日本でもあまり見かけなくなったお豆腐やさん。
「お豆腐だけを売っているの?」
つい先日にもお米屋さんに前を通りかかり、同じような質問をされました。
お豆腐やお米だけを売っているというお店は、初めて見たと言っていました。
1つのものにエネルギーのすべてを注ぎ、学び、極めるその姿勢に大変感動していました。
こういうお店は、先祖代々で受け継がれていることが多いこと。
どんなに手間がかかっても、先祖代々受け継がれてきたレシピやプロセスを大切にして、昔ながらの味をお客さんに提供するお店が多いこと。
自分の知る限りの情報を伝えました。
すると胸に手をあてて「すごく感動する」と目を潤ませていました。
5.お掃除への情熱
「なんて丁寧なのだろう」
そう言ってアメリカ人が見ていたのは、駅構内をお掃除する一人の男性。
たまたまだったのか、私たちが見かけたお掃除する方々は、昔ながらの方法を採用されている方が多かったです。
壁を手拭きする方、床のガムをひざをついてお掃除する方、ほうきで掃き掃除する方など。
アメリカでガム掃除なら、柄の長い棒にもんじゃ焼きのへらのようなものがついていて、立ったままぐりぐりとお掃除する人を見たことがあります。
床はモップで、モップの水が簡単に絞れる器具があり、手は汚れません。
道端の葉っぱは風が勢いよく出る機械で飛ばし、一か所に集め、掃除機のような機械で吸い込みます。
神社の境内でこれを見かけたとき、「ずいぶん古いスタイルの掃除グッズだよね」
そうアメリカ人が言いました。
日本人の多くは「感謝の気持ちを込めて掃除する」ということ。
また「掃除は心のお清め」そんな言葉を聞いたこともあります。
「掃除を通じて自分自身も清めている」
知っていることをアメリカ人に伝えてみました。
その考え方に深く感動してくれ、その姿になんだか私も感動しました。
6.ディテールへの美しさ
道を歩いていると、急に立ち止まってアメリカ人が何かを眺めています。
それがこのマンホール。
「また違うデザインがあった!!」
恥ずかしい話ですが、そう言われるまで日本のマンホールのデザインに目を向けたことがありませんでした。笑
感動していたのはマンホールだけではありません。
京都の雰囲気になじむ駅の外灯やごみ箱のデザイン。
日本には「こんなところに!」とか「こんなところまで!」と思うような、美しいデザインが溢れていると教えてくれました。
「こんな何気ないところまですごいよ…」と感動するそうです。
7.千羽鶴
お地蔵さんの横に飾られた千羽鶴を見ながら、「これ折り紙だよね!」と言われました。
「ORIGAMI(折り紙)」は英語として通じる日本の言葉の1つになりつつあるほど、海外では人気が高いです。
「ずいぶん沢山飾られているね」
そう言われたので、千羽鶴について教えてあげました。
「この鶴も願いを込められて折られたんだね」と、ジーッと眺めていました。
「1000羽…」
そこには1000羽以上あり、どんな気持ちでこれを折っていったのか。
そんなことを想像すると、ジーンときてしまうのだと言っていました。
日本や日本人について知れば知るほど、もっと好きになると言ってくれたことがとても印象的でした。