日本で生まれ育った日本人が、外国に行くとします。
その土地で慣れ親しまれた「文化」や「習慣」。
または「考え方」などに、驚いたり、不思議に思ったりすることはありますよね!
もちろんその逆もあり、海外の人が日本で「おや?」と不思議に思うこともあります。
しかし今回は、海外の人がその「違い」に対して「ちょっと変だね」と指摘したというお話ではありません。
違いがあるのは当然だけど、「どうしてだろうね」と理由が分からず不思議に思ったもの。
日本人の私も一緒に考えさせられた5選いってみましょう。
1. パンケーキにハチミツ
朝食にパンケーキを食べようとしたら、シロップがありませんでした。
「今日スーパー行くから買ってくるよ」とアメリカ人に伝えました。
帰ってきて、「見て!こんなかわいいのが売っていた!」
かわいいクマのハチミツを見せると、「ハチミツ?何に使うの?」
と、キョトンとした顔で聞かれました。
「えー、パンケーキ用に買ってきたんだよ〜」
そういうとアメリカ人が笑顔で「ハチミツとシロップ間違えて買ってきちゃったの〜?」
「間違えてないよ、笑」
「パンケーキにハチミツかけて食べるんだよ〜」
するとアメリカ人が爆笑しながら、「パンケーキにハチミツはかけないよ~シロップだよ」
なんのこっちゃと私も思い「ハチミツもシロップも似てるよね?!!!笑」
そのあとハチミツとシロップの明らかな違いを、真剣に教えてくれました。笑
日本でパンケーキを食べるとき、ハチミツをかけて食べます…よね?!
日本の我が家が変わっていたのか、ホットケーキにはいつも蜂蜜でした。
私は特にこだわりはありませんが、確かに言われてみれば、パンケーキに蜂蜜をかけるアメリカ人には今のところ出会ったことがありません。笑
シロップを好む日本人もいると思いますが…
「なぜ日本ではハチミツもかけるのだろう?」と不思議に思いました。
そういえばアメリカでは、ソーセージにシロップをかけます。
アメリカ人に冗談ぽく「日本では見たことないよ〜」
「うそでしょ?!美味しいのに!」
「パンケーキにハチミツもおいしいよ〜」とその流れで誘ってみましたが、絶対にシロップだと言われました。笑
2. 熱は汗で出す
これを変だと思ったことは、今までありません、
みなが当たり前にしていることとさえ思ってきました。
ある日、風邪を引いて寝込んでしまったアメリカ人を訪ねたとき。
熱があり、「熱い熱い!」といいながら冷たい水を飲むアメリカ人。
「熱い熱い!!」といって真冬に半袖になるアメリカ人。
私の治療法とは全然違うなと思いながら見ていました。
家を去る前ベッドを見て「これじゃあ寒いよね。もう一枚毛布ないの?」
「そんなたくさんかけたら、熱くてダウンするよ」
その返事にびっくりして、「体温めて汗いっぱいかかないと!」と、何気なく言いました。
「そんなことしたら熱が悪化する!笑」
「熱い」ときは「冷ます」のが、そのアメリカ人の考えだそうです。
寒気があるとき以外は、涼しく過ごしたいのだとか。
アメリカ人といっても、いろいろな考え方の人がいると思いますが、そのアメリカ人はそう言っていました。
日本では冷えピタをおでこに貼ったり、氷枕を使ったり、頭の熱は冷まそうとしますが、体はしないですよね。
日本人の間でも違いはあるのかもしれませんが、私はしたことがありません。
いつも母に「汗かかないと!」と、さらに毛布をかけられました。笑
次の日には完全復活していたアメリカ人を見ながら、色々な治療法があるもんだなと思いました。
3. 免許証の写真
アメリカ人が、私のアメリカの免許証を見たとき。
「全然笑ってないけど、どうしたの?笑」
確かに無表情で、目つきが悪いその写真。
「警察が撮る犯罪者の顔写真(mug shot)みたいじゃん」と言われ、爆笑してしまいました。
※「mugshot(マグショット)」逮捕された時に撮られる顔写真
「笑わないようにしようとしたら、こんな顔になっちゃったんだよね。笑」
「え、なんで?」
実はまったく知らなかったのですが、アメリカの免許証の写真は歯を見せて笑っても、全く問題がなかったそうです。笑
日本では歯を見せて笑えないですよね。
それを伝えるととても驚いたと同時に、「なんで〜?」という顔をしていました。
確かに言われてみれば、笑いすぎて誰だか分からない場合を除いては、歯を見せたゆるいスマイルくらい良いような気もします。
「履歴書の写真もルールは同じだよ」
それを聞いたアメリカ人から、ものすごく意外なリアクションが返ってきました!
4. 履歴書
「履歴書に写真貼るの?!」
「え、そっち?!」と思い、驚き笑ってしまいました。
「どうして写真貼らないといけないの?」と聞かれ、ものすごく困りました。
確かにアルバイトでは書類面接がない場合が多く、本人が履歴書を持って面接を受けるので写真は必要ないしなぁ。
それに書類審査があったとしても、モデルなど容姿も審査の基準になる職種以外は、写真は必要ないように思いました。
いままで考えたこともなく、改めて考えさせられました。
手元に履歴書があったので一緒に見ていると、「性別と年齢も書くの?!」
「写真、性別、年齢、どれも採用にあたって必要ないよね」と言われました。
アメリカでは年齢制限がある場合、募集要項に書いてあります。
年齢に関係なく、退職後の高齢者のみなさんを積極的に雇う会社の多い州もあります。
日本の履歴書事情には驚くことが多かったらしく、履歴書を買うこと、手書きで書くこと、修正液を使わないことなど。
アメリカで履歴書は、パソコンで自ら作成します。
検索すると無料のテンプレートがいくつもあるので、好みで選べます。
採用に当たり、性別や年齢、人種などで差別してはならないという事は法律で決まっています。
違う角度から日本を眺めてみると、いままで「普通」に思っていたことに、「なんでだろう?」と考えさせられることがあるものだなぁと思いました。
何が正しいというのはないのですが、他の国から見たら「ちょっと変わっているのかな…」と思うことは意外とあるなと思いました。