日本の街中では、私たちに不便がないようにと考えられたアイデアを沢山見かけることができます。
また海外の人には「気配り」として受け取れるような、素晴らしい日本人らしさもあります。
「日本人は本当に気配り上手だな」と、日本人の私でも感じることが多くあります。
しかし日本人が当たり前のように思う「気配り」の中には、海外の人がとても感動するものがあります。
そこで今回は、東京オリンピックで日本に来た外国人を最高の形でお迎えできると、海外の人(アメリカ人)が思った「日本の最高の気配り」15選です!
日本語の分からない外国人への気配りから、日本人らしい心のこもった気配りまで!一気に見ていきましょう!
海外の人が東京オリンピックを応援「日本の気配り」
1.丁寧な受け取り/受け渡し
「商品などの受け取り/受け渡し」の際は「両手を使う」。
たぶん日本人であれば誰もが気を配るマナーですよね!
小学校でも提出物を渡すときは両手を使うようにと、先生に言われた記憶があります。
学校教育で身に付いたのか、今ではそれをすることも、してもらうことも当たり前になっているくらいです。
ある日、アメリカ人が私に片手でしょうゆを渡そうとして…
「あっ、間違えた」
と言って、丁寧に両手を添えて渡してくれたとき。
「どうしたの?笑」
「日本人は両手を使うのだよ」と自信満々に教えてくれました。
使い終わり「ありがとうございました」と私が両手でしょうゆを返すと、「どういたしまして」と両手で受け取ってくれました。笑
もし小ばかにしているように聞こえたら、それは全くの誤解です。
アメリカ人はその日本人の丁寧さに気が付き、とても感動し、「私もこれから気をつけたい」と言っていたくらいです。
日本滞在中にこんなやりとりを何度もし、忘れないようにと何度も練習していました。
2.トイレ空いてるよランプ
「わお」
アメリカ人が日本のトイレで、突然言い出した先にあったのがこちら。
どこが空いているかひと目で分かるシステム。
アメリカ人は初めて見たそうで「ブルーに光っているのが空いてるってことだよね?」
無駄なくスムーズに人が出入りできる、素晴らしい配慮だそうです。
確かに空室でも、作りの関係でドアが閉まっていることありますよね。
アメリカではしょっちゅうです。笑
それゆえアメリカでは、満室に見えても、不確かなときは全ての部屋に足が見えるか確認したりします。笑
アメリカはトイレの部屋の下にスキマが多いので、そんなことができます。スキマがあるから、「空いてるよランプ」がいらないとも言えなくもありません。笑
3.美しく清潔なトイレ
トイレのシステムだけでなく、トイレの美しさにも感動したそうです。
デパートやレストランなどのトイレが高級ホテルのようにキレイなこと、「公衆トイレの美のスタンダードも高いよね」とも驚いていました。
日本は街中もキレイだけど、トイレまで気を配れる日本はすごいそうです。
東京オリンピックで日本に来た外国人が驚くこと間違いなし!と、太鼓判を押してもらいました。笑
4.電車内の駅名表示
「あれは何語?」車内の電光掲示板を眺めていたようです。
「韓国語だ、すごいね、はじめて見た」と私が伝えると、「東京オリンピックに備えてだよね?」
英語はもう当たり前になってしまい気にもとめませんでしたが、英語以外の言語を見ると私も驚きます。
でもよく考えると、外国の電車で自分の母国語が表示されたら「嬉しい配慮だな〜」と思いますよね。
「あ、中国語にもなった」
そう私が言うと「何か国語あるの?!こんな気配りができる日本すごいよ」と言ってくれました。
日本は先の問題点を考えて、外国人が困らないように配慮する能力が素晴らしいですし、それをさくっと取り入れる行動力にも感動です。
5.ディズニーのパンフレット
日本人には当たり前すぎて、たぶん「何のことかな?」と思われた方もいるかもしれません。
私が「ランチはこれ食べようよ〜」と、パンフレットをアメリカ人に見せると…
「わぁ、何このページ!日本のパンフレット全然違う」
写真が多くて「すごく分かりやすいね」とアメリカ人は感動していました。
おすすめの食べ物やお土産が、写真いっぱいで紹介されているのは日本ならではです。
乗り物に並んでいる間「この人形ほしいなぁ」とパンフレットを見ながら私が言うと、「すっごい宣伝効果だよね」と笑っていました。
そう言えば、ディズニー電車の中でこれを見たときも、「ここからディズニーマジックが始まってるんだ」と、「なにそれ」と聞き返したくなることを言っていました。
6.マスクは風邪の人がつける
日本とアメリカ、マスクの使い方に違いがあるように思います。
日本の電車の中で、咳き込む人がマスクをつけているのを発見したアメリカ人。
「日本ではもしかして、風邪の人がマスクをつける?」
「そう!周りの人に風邪がうつらないように」
「わお、素晴らしい配慮」
確かにアメリカでは、その感覚でマスクをつけるのは、一般の人というより、ドクターやスーパーなどの食材を扱う人のイメージです。
内装業者やお掃除の人などが、外から有害なものが入らないようにと、マスクをつけているのは良く見かけます。
「日本で風邪のときにマスクをつけないと失礼?」と聞かれたので、「うーん、色々な考えの人がいるからね、どうだろう」
「風邪の人は息苦しいかもしれないから、家族で風邪の人がお家にいたときは、健康な私がマスクつけていたよ」
「えっ…そうなの?!」
「風邪をもらっちゃったら、なんか申し訳ないから」
アメリカ人にびっくりされるまで気がつきませんでしたが、日本では周りの人のためと気を配り、行動する人が多いのだそうです。
ある日私が咳き込んで、マスクの上からさらにマスクを手で覆っていたとき。
「マスクしてるから、手で覆わなくて大丈夫だよ」と言われ、日本人らしさは色々なところで無意識にでるものだなぁと思いました。
7.街中の多言語サイン&メニュー
駅の目の前に大きなサインがありました。
「これ本当に分かりやすくて有り難いよ」
そうアメリカ人が言い、「これもオリンピックに備えて?」と聞かれました。
「英語表示はずいぶん前からあるよ」
「そうなの?!」
街中でみる英語のサインやメニューは、オリンピックに向け準備されていると思ったみたいで、そんな気配りを昔から当たり前のようにやってきた日本に感動したそうです。
アメリカでもハワイは、日本語のメニューなども多くあり、英語が読めない日本人と一緒にいるときは、英訳の必要がないし有り難いなぁと思います。
地下鉄では「Welcome to Tokyo」の歓迎と共に、英語の観光客用インフォメーションまで貼ってありました。
こういうささやかな気配り、本当に有り難いですよね。
8.英語を頑張る店員さん
原宿のレストランに行ったとき、私たちのテーブルにオーダーを取りにきてくれたウエイトレスさんが聞いてくれました。
「英語の方がいいですか?」
英語でとお願いすると、おすすめなどを英語で説明してくれました。
その気遣いに私が感動してしまい「すごい!」と伝えると、「まだまだ勉強中で」と謙虚に答えてくれました。
英語を話せる店員さん、日本には多いですよね!
それに、話そうと頑張ってくれる店員さんも多いです。
とあるお店のレジで、「レシートは必要ですか?」と店員さんがアメリカ人に英語で聞いてくれました。
アメリカ人は聞き取れなかったのか、聞きそびれたのか「エクスキューズミー?」と聞き返すと…
「あっ、伝わらなかったかな」と恥ずかしそうに店員さんは言っていました。
私が「伝わりました!たぶん聞こえなかったのだと思います」と言うと、「良かった!英語全然ダメで…」
苦手なのに一生懸命英語で話してくれて感動しました。
アメリカ人に店員さんとの会話をあとで伝えると、「優しいね」とジーンときたみたいです。
9.割り箸袋にようじ
割り箸を袋から取り出したあと、「あれ?」
まだ何か入っていることに気がついたアメリカ人。
「あれ、楊枝が出てきた」
一瞬なんのためか分からなかったらしく固まっていたので、「食べた後、歯を掃除するためだよ」
「オーマイガー!」
雪見だいふくを食べようと、私がパッケージを開けようとしたら…
「フォークもらい忘れちゃったね」と言われたので、封を開けて付いてくるミニフォークを見せました。
「中にちゃんと入ってるのだよ〜」
「これすごい気配りだよ」と真剣に言われました。
お弁当についてきた折り畳みフォークにも感動したそうで、「見てよこれ!折りたたみなの!コンパクトですごいよ!」と、そっちにも驚いたみたいです。笑
10.ペットボトルの落ちないフタ
お弁当を食べているとき、また「見てよこれ!」が聞こえてきました。笑
「すごい発明だよ」
そういって見せてくれたのが、この落ちないペットボトルのフタ。
実は私もその時はじめて見たので「わぁーこれはすごい発明だわ!」と一緒に感動しました。
「こういう気配り日本らしいよね」
そう言われ、私も思わず「これは日本ならではだね」と納得しました。
11.トイレットペーパー三角
私のお家でトイレを使い終わったアメリカ人が「あれYuriがしたの?」
あれって何のことかなと思って聞いたら、トイレットペーパーの三角のことでした。
「あー!そうだよ。使いやすかった?」
その後外でトイレを使ったあと、アメリカ人が「あれやってきた」と誇らしげに言ったので笑ってしまいました。笑
日本人の細かな気配りに感動すると共に、それを今まで知りもしなかった自分にショックを受けるそうです。
私も日本人の気配りを覚えたいと、小さなことを覚えては真似していました。
12.トイレ用スリッパ
トイレ用スリッパって、アメリカにはないのです。なぜなら靴を脱ぐ習慣がないため、トイレは靴のまま入るからです。
日本でテレビを観ていた時だと思うのですが、「トイレ用のスリッパがあるの?面白いね」と言われました。
確かにアメリカにはないね!と、その時はじめて気が付きました。
「普通のスリッパで入ると汚いからだよねぇ」としみじみ感心といった感じで言っていました。
13.杖かけ
トイレに入る前に、アメリカ人のリアクションが見たくて「これ何だと思う?」
「うーん」と考え、「あっ、傘じゃない杖だ!」
「高齢者の多い日本ならではの気配りだよ〜」と感心していました。
14.長さの違うつり革
「これ低くない?」
そう聞かれたので、「背の低い人でも届くようにじゃない?」
アメリカ人は周りを見渡して、「ホントだ!ここだけ低くなってる!!」
かなりびっくりしたみたいで「これ普通なの?普通全部一緒だよ?」と言われました。
日本の普通はレベルが違うそうです。笑
15.ユニクロのハンガー
「何だろうこれ…」
試着室で不思議な形をしたハンガーを見つけました。
首からハンガーをいれても、首元を伸ばさず入れれる仕組みに気が付きました!!
「見てみて!!」
アメリカ人にデモンストレーションをしてあげると「ウォウ!」
「これ私も初めてみたよ!アメリカにも欲しいよね!」
「ほしい!ほしい!」と盛り上がりました。
まとめ
こんな所にまでこんな気配りが!!と、日本人の私でも驚くことがあります。
しかしアメリカ人は、さらに細かな「日本の気配り」を発見し教えてくれました。
「日本の基準はレベルが高いよね、最高」と何度も言っていたのが印象に残りました。