就活中に受けた圧迫面接「あなたバカ?」

アメリカの大学を卒業し、日本へ帰国した私。

卒業時期の関係で「中途採用」での就活をはじめました。

『「圧迫面接」というものが存在する』

そんな事実しか知らない。

日本での、就活面接の正しいルールもよく分からない。

無知すぎた私がうけた、強烈すぎる2つの「圧迫面接」のお話です。

1.プレッシャー系面接

これは、もしかしたら「よくある」圧迫面接、だったのかもしれません。

しかし、どんなものが「一般的」なのかさえ知らなかった私。

面接当日

履歴書を送り、「面接に来てほしい」と連絡を受けました。

その会社はかなりメジャーな駅近くの、細長い建物の中にありました。

「待合室」のような場所へ通され、待つことに。

4人用のカラオケボックスくらいしかない、せまい空間。

低いコーヒーテーブル。

その両側に、硬いソファのような椅子。

そわそわ待っていると、強面の50代くらいの男性が入室。

つづいて、無表情の50代くらいの男性が入ってきました。

タバコを吹かしながら…

面接官はおもむろに「タバコ」に火をつけました。

「面接でタバコ!?」

かなり驚いたものの、「日本ではこんなこともあるのかも」と思いました。

私が送った履歴書を、難しい顔をしてみる強面の男性。

隣の男性はタバコを吸っているだけで、面接中口を開きませんでした。

タバコの煙をふーっと吹いて、強面の男性が言いました。

「で、なんでうちで働きたいの?」

リアクションなし

質問に答えている間は、うなずきもない。

「へえ」もない。

そのあとにあるのは、いつもかなり長い沈黙。

質問はすべて「タメ口」&「否定」

沈黙のあとに聞こえるのは、「で?」「それで?」

私の答えが不十分だったこともあるでしょう。

それにしても、ずっとタメ口。

「なんでそんなめんどくさいこと考えるの?」

「そんなことしなくても、こっちの方がいいんじゃないの?」

そんな否定的な言葉を浴びせられるばかり。

何が正解なの!?

「圧迫面接」というもので、

「面接官が何を見ているのか」

「どういう答えを期待しているのか」

そんなことは考えたこともありませんでした。

それゆえ、この面接ではただただショックを受けるばかり。

面接に呼ばれた理由はある

だけど面接の時間をとってくれたということは、「私に興味がある」ということ、なんですよね!

こわくて、そんな事実も忘れていました。

でも、私は「なんで面接に呼ばれたんだ!?」と思うばかり。

面接が進むにつれ、面接官の興味が私にうすれていくのを感じました。

最後の質問を答え終えると…

面接官は私の顔をちらっとみて、かなり深いため息をつきました。

時間のムダだったと伝えるように「はい、以上です」と。

帰り道

ビルをでて、最寄りの駅まで歩いていたら、なんだか涙がでました。

「恐怖から解放された安堵感」なのか…

「上手く面接をパスできなかった後悔」なのか…

涙はすぐに乾き、1つ思いました。

「私は何かを間違えている」

でも、それが何なのか分からない。

「希望の業界が畑ちがいなのか?」

「面接の受け答えが下手すぎる?」

しかしこの答えは、次の「圧迫面接」で明らかになります。

2.ばかにする系面接

「圧迫」とはやや異なり、「厳しい質問」や「態度」をする訳でもない。

「バカにされてる…?」という疑問が残った面接です。

ありえない面接連絡

だめ元で送った履歴書。

正直「何かの間違い?」と思うほど、その会社で面接を受けれるなんて「ありえない」状況。

それは、私が「その業界」での経験がゼロ。

希望した業種で役立つスキルもゼロだったから。

私の履歴書をみて「なぜ興味をもったのか?」

それは最大の謎でした。

面接当日

ドラマで見るようなきれいなオフィス。

右側にガラス張りの会議室。

左にはオープンスペースに並べられたデスク。

忙しそうに働く人々。

奥の方のガラス張りの会議室に通され、待つことに。

20人くらい座れる大きなデスク。

きれいにお掃除されたホワイトボード。

いくつもの蛍光灯が照らす、明るい室内。

「わぁ…」と感動する気持ちを抑えられずにいました。

スーツではないカジュアルな服装の男性が入室。

背がひょろっと高く、短髪、やせ型、40代くらい。

つづいて「キャリアウーマン」という雰囲気の女性が入ってきました。

きれいに整った髪、程よくほどこされたお化粧、ハイヒール。

ゆるい雰囲気で

「どもども!」

男性が口を開きました。

「すみませんね、わざわざ来て頂いて」

「履歴書みて、会ってみたいなぁと思ったんで」

とても感じの良い人。

和やかな空気のまま、面接が進んでいってくれれば…

女性は私の方をただまっすぐ見ていました。

かなり型破りなスタート

最初の質問は、「なんでアメリカの大学に行ったの?」

私がうけた就活の面接で、一番最初にそれを聞かれたことははじめて。

すこし間を置いていると…

「いや、単純に気になって。なんでかなぁって」

「ふーん」

気になったのは、どの質問に答えてもリアクションが「ふーん」

しかも、口元はへの字。

「相手がほしい答えを言っていない」

そう感じました。

「アメリカ楽しかった?」

「なんで日本帰って来ちゃったの?」

これは就活面接なの?

そんな感じの質問をいくつもされて、「なんか変だな」というモヤモヤが襲ってきました。

「仕事に関係のある質問は1つも何もされいない…」

しかも「アメリカ大学出てこの英語力、気になるね」

なんて軽いジャブも入ったし…

すると男性が、会社の話をはじめました。

「うちの会社は…」

どんな事業を、どんな規模でやっている。

このフロアーで働く人の話、自分の話。

その話は私への質問の時間より長いものでした。

とんでもない事実

話を終えると、私の顔をみて「気になったことがあるんだけど、聞いていい?」

面接官の表情から、なんだか嫌な予感がしました。

「なんでこんな履歴書の書き方したの?」

一瞬なんのことが分からなかったのですが…

履歴書を私に見せながら「これのこと言ってるんだけど」

実は…

お恥ずかしい話なのですが…

履歴書を書いたのは、高校のアルバイト以来。

この就活に向けて「履歴書」の書き方というのはしっかり学ばず…

基本的なことは「知っているつもり」でいました。

でも、とんでもないミスをおかした様です。

「いや、こんなことする人見たことなかったからさ」

私は質問に答えました。

放たれた真実

私が話し終えると、男性はだまり、かなりの沈黙の時間が流れました。

「うーーーん」

と深いため息をついて、「いや~こんなの見たことなかったからさぁ~」

「面接に来てもらったんだよね~」

そして無表情で一言。

「あなたがバカか、天才か、気になってさ」

私は「バカ」

「バカに用はない」という表情で、私を冷たい顔で眺める面接官。

私はショックと恥ずかしさで、とにかくその場を去りたくて仕方がなかったです。

しばらく沈黙がつづき…

「なんか質問ある?」

気がづいたこと

その帰り道、ひらめきました。

「何か間違っている」と、私が気になっていたものの正体。

それは…私が…

『面接官が「私に求めるもの」が何なのか分かっていなかったこと』

『面接での、自分自身のプレゼンテーションの仕方が分からなかったこと』

当たり前のことが分かっていなかったという、お恥ずかしい話です。

その解決法はシンプル

「会社が何を求め」

「私がそれをどう提供できるのか」

面接ではそれを、しっかりプレゼンしなければならなかったと思います。

そんなことさえも、分かっていなかった私。

私の計算ミス

もし1つめの面接で、

「そんなプレッシャーは、なんてことない」

という態度で、しっかり受け答えしていたら?

もし2つめの面接で、履歴書をあんな風に書いたのは「意図的」だったら?

この業界は「他と違う人材」がほしかったんじゃないかなと、この面接のあとよく分かりました。

私は面接官にとって、ただの「世間知らずのおバカさん」。

やり直そう

業界は変えず、希望していた業界へ導いてくれる「経験」を積もう!

ということで!

その業界を「サポート」しているような会社で働きだしました。

あれ?

英語は?

私がアメリカの大学を卒業したことをご存知の方は、そう思いますよね。

実は、卒業後いろいろあったんです。

圧迫面接も「ただの面接」

「圧迫面接」も、普通の面接と同じで「相手を知ろう」とする作業。

「こいつを落としてやろう!!」なんて気持ちで面接する人は、「いない」と思います。笑

そんな意図であれば、わざわざ時間を割いて面接なんて「時間のムダ」だと思うからです。

何もびくびくする必要はなかったんですよね!

就活中、または就活を控えているみなさん。

自信をもって!応援しています。

アメリカ留学おすすめ「できない」3つの真実

留学すれば、英語が話せるようになる!

せっかくなら「アメリカの大学」へ留学して「修士号」も取ろう。

そんな理由で、私は実際に「アメリカ大学留学」を目指しました。

しかしそこには、「留学は絶対におすすめ!」とシンプルに言えない、経験者だから分かる真実があります。

「留学」3つの真実

あなたの人生に大きなインパクトを与える「留学」。

そんな大冒険に出る準備は、本当にできていますか?

「英語」「アメリカ大学の修士号」

それ以外の、「あなたの留学の目的は何ですか?」

「3つの真実」が、もう一度考えるきっかけになればと思います。

真実1: 高額な費用

アメリカ留学の費用は高いです。

当時、高校を卒業したばかりの私の英語力では、アメリカ留学できませんでした。

「英語力を大学レベルにあげなければ!」

でも「(英語ゼロから留学)どうやって?

そんな場合にかかったのは、アメリカ「大学」留学の費用だけではありません。

①専門学校「留学科」の費用

私が行けたのは、「留学科」という特別なカリキュラムのある「日本の専門学校」。

そこで、アメリカの大学「3年次編入」を目指すことにしました。

アメリカ大学2年分の単位を日本(の専門学校)でとる。

そして、その単位をアメリカ大学に移行し、3年生として入学するというシステム。

「トフル対策」などの、留学に向けての手厚いサポート。

それゆえ、費用はかなり高額。

アメリカ大学の講義を日本で受けるため、専門学校の授業はすべて英語。

焦っても泣いても、授業はどんどん進んでいく。

しかも、編入学の条件というものを満たさなければなりません。

2年分の授業で規定以上の成績をのこすこと

規定以上のTOEFL(トフル)スコアのクリア」。

「トフル」と英語の技能試験で、英語圏に留学したいのであれば必須のもの。

目指すアメリカ大学が提示するスコアが取れなければ、願書さえ送れません。

この専門学校に通えば「アメリカ大学に入学できる」という保証はありません。

②アメリカの語学学校費用

専門学校で「成績」の条件はクリアし卒業したものの、「トフル」で失敗。

自力で勉強できる自信がなかった私は「アメリカの語学学校」へ。

かかるのは「語学学校の費用」だけではありません。

航空券代、アメリカでの生活費、保険など、その他驚くほどかかります。

もちろん語学学校に行ったからといって、「アメリカ大学に入学」できる保証はありません。

「日本の専門学校」「アメリカの語学学校」

費用がふくれるにつれ、プレッシャーも大きくなりました。

③アメリカ大学費用

なんとか「トフルスコア」をクリアし、「アメリカ大学編入」をした私です。

大学では、「卒業までに必要な単位の費用」以外にも、申請費、授業登録料、教材費などたくさんの費用がかかります。

生活費(アパート代や食費含む)や保険など、かかるものは数知れず。

しかもアメリカの大学では、「1単位」ごとに値段がついています。

単位を落とせば、「いくらムダにしたのか」ハッキリわかります。

卒業がのびれば、生活費を筆頭とし、さらなる費用がかかります。

アメリカ大学における、外国人の授業料は高いです。

実際に私は、現地の生徒の何倍も払っていました。

真実2:「英語習得」の保証はない

「アメリカの大学を卒業したから」といって、「英語が話せるようになる」という保証はありません。

「そんなバカな!」と言いたくなるような話です。

しかし実際「アメリカの語学学校」に行き、「アメリカ大学を卒業」した私ですが、英語は話せるようになりませんでした。

アメリカの大学に「英語科」という、英語を学ぶ「専攻」はありません。

そこは『英語「を」学ぶ』場所ではなく、『英語「で」学ぶ』場所。

英語を話せることは、アメリカ大学で学ぶには「当たりまえの条件」です。

私は確かに、アメリカの大学入学の「条件」はクリアしました。

でも私の英語能力は、『アメリカの大学「で」学ぶ』には十分ではありませんでした。

そんな能力でどうやってアメリカ大学に行ったの?気になりますよね。笑

詳しく知りたい方は ⇨ 『アメリカ大学編入した「英語ゼロ」からの9ステップ

卒業を目指す過程で、英語が話せるようになる!

そんな期待をしていましたが、思い描いたように「英語ペラペラ」にはなりませんでした。

真実3:「英語」だけでは厳しい社会

「英語が話せるようになれば、就活も有利!」

「新たな道が開ける!」と、希望を持っていました。

でも面接先の企業にとって、私が「英語ゼロ」からのスタートでここまできた!

なんてことは関係なく、「英語は話せて当たりまえ」

「アメリカの大学に行ったんだから、卒業して当たりまえ」

留学、ましてや「アメリカ大学留学」をした私に対する企業の「期待」は、想像以上に大きかったです。

「日本を出てまで学びたかった(または学んだ)ことって何?」

留学という「特別な」経験をした私は、「特別な何か」を求められました。

「特別なもの」は、「英語」と「海外での経験」とその先にある「知識や経験」。

アメリカの大学まで卒業して「英語がこの程度」

「私は一体何を学びにアメリカ留学したのだろう?」

就活中は、「アメリカ大学を卒業した」という肩書きが嫌になることが何度もありました。

私のようにならないために…

「留学したこと」に、後悔は全くありません。

しかし私の経験が最善であったとは思いません。

だからこそ、この「3つの真実(私の体験談)」から見える、

留学するなら「考えるべきこと」

それをお伝えしたいのです。

考えるべきは『留学の大きな「目的」』

私は「英語が話せるようになりたい」と、アメリカ大学へ留学しました。

しかし「英語習得」のために、これだけの費用をかけるのはもったいないと思います。

「英語は話せるようになって当たりまえ」

「大学に行くのだから卒業して当たりまえ」

この「当たりまえ」であるべきことを、留学すべての「目的」にするには小さすぎます。

もちろん、これらを達成するためには並大抵でない「努力」「決意」「精神力」などが必要なのは知っています。

それと同時に、留学という経験から吸収できるものは「並大抵のものではない」ことも事実です。

「留学という特別な経験から、一体どんなことが吸収できるのか」

視野を広げ「理想の未来(目的)」を大きく掲げて下さい。

想いをたっぷり込めた明確な目的(ゴール)があれば、そこへは必ずたどり着けます。

「あなたの留学の目的は何ですか?」

応援しています!

私は留学アドバイザーでも何でもありません。

あるのは「経験」だけ。

しかし、「特別な失敗」から学ぶことは多くありました。

アメリカの大学を卒業しても、そこから未来がうまく開けず悩んでしまう。

留学後、予想もしなかった「現実」にぶつかり、思っていたように自信が持てない。

そんな人をたくさん知っています。

留学はあなたに、特別な「学ぶ機会」を与えてくれます。

しかし留学で「どんな経験」をし、そこから「何を吸収する」のか。

そしてそれを「どう活かす」のか。

それは全てあなた次第です。

「留学」という特別な経験を、みなさんの未来のため最大限に活かしてほしい!!

みなさんの「成功」を心から願っています。

GOOD LUCK!