外国人から見たら「ワオ!!」と反応したくなる日本人の凄さの中には、日本人目線では気づかないものが沢山潜んでいます。
「外国人はきっとこれに凄いと言うだろう」と容易に想像できないものを、外国人は沢山見つけてくれました!
「日本の凄さ」ではなく「日本人の凄さ」。言われてみると、日本人の私達も思わず納得するようなもの。
海外の人(アメリカ人)の視点から見る日本人、いってみましょう!
外国人から見た日本人の凄さ8選
1.食の豆知識
9月頃にアメリカ人と日本に居たとき、美味しそうなナスを見つけたので…
「いまナスが旬だから美味しいよ」と何気なく言いました。
「ナスが旬?他の季節にもあるよね」
「でも今が旬だから美味しいの」
「美味しい時期があるの?」
「あるよ」
それを聞いたアメリカ人が「知らなかった」と言って、私はそれに驚きました。
「旬の物はその時期が安くて美味しいし、栄養価も高いって」
「栄養価が違うの?!」
「そう聞いたよ、だから旬の物を食べなさいって良く言われた」
「日本人の間では当たり前?」
「たぶん」
アメリカ人は「その知識が当たり前って凄いね」と言っていました。
もちろん食材に詳しいアメリカ人は沢山いると思いますが、日本人ならわりと普通に知っているいることが、一部のアメリカ人にはこんな風に映るなんて面白いですよね。
2.日本人ならではの発想
店頭でストッキングのサンプルを見ながら、アメリカ人が言いました。
「日本はストッキング色々種類あるね」
「うん、会社で素足はマナー違反みたいな見られ方するから必須なの」
「でもさ、これ履く必要あるかな?笑」
見ていたのは超薄ストッキングという商品で、履いてもまるで何も履いていないように見えるほど極薄のもの。
「確かに、履いても素足みたいに見えるもんね、笑」
フォーマルな場など、会社以外でもストッキングを履く人は多いですよね。
「足がキレイに見える効果はあるよね」とアメリカ人。
「ストッキングを履いているけど、履いてないように見えて、素足みたいなのに足がキレイに見えるってことかな?」
「それ凄いね」
日本人が考える商品は、日本人ならではのものの見方や発想から生まれるものも多くあり、それが日本独特で「凄い」そうです。
3.高齢者の胃袋
私が幼少期のほとんどを一緒に過ごしたおばあちゃんは、大正12年生まれの97歳です。
数年前に会えた時には杖も付いておらず、「これがあれば早く歩ける」と、スーパーのカートを押しながらすごい速さで歩いていました。笑
スーパーの中にある定食屋さんで一緒に食べたとき。
お米の量がものすごく多く、普段わりと良く食べる私でもどうしても食べきれず…
おばあちゃんに見つからないように、茶碗にフタをして「ごちそうさまでした!」
その瞬間、横に座っていたおばあちゃんの手がフタへと伸びて行くのが見えました。笑
満足に食べることができない時代を経験したおばあちゃんはには、小さな頃から「食べ物は残さない」と教えられてきました。
フタを開けて「まだ残っとるよ」
「もうお腹いっぱいなの」
「昔はお米なんて贅沢で…」と始まってしまったので、ものすごく苦しかったですが食べました。笑
お米をまた食べ始めた私を見て、「何言われたの?笑」とアメリカ人。
おばあちゃんに言われたことを英語で伝えると、「噂通りだね」と笑顔で言いました。
すると「あぁ良く食べた」と、私とほぼ同じ量の定食をおばあちゃんがケロリと完食。
一緒にいたアメリカ人も同じような定食を食べたので「結構な量だったよね」と目を丸くしていました。
普段おばあちゃんは粗食が中心で、腹八分目くらいまでしか食べませんが、外で出されたものはしっかり完食します。
アメリカ人は「体の中まで若い」と驚いていました。笑
4.咀嚼の回数
アメリカ人が私のおばあちゃんが食べる姿を見て、気がついたことがあるそうです。
それは驚くほど多い咀嚼の回数。
確かに私のおばあちゃんは、私が知る誰よりも良く噛んでから飲み込みます。
「おばあちゃん目つぶってなかった?」
おばあちゃんは噛みごたえのあるものを口に入れると、一生懸命噛むあまり目をつむるクセがあります。
「Yuriも良く噛むよね」
小さい頃から「体に良いからよく噛みなさい」と言われ続け、何が良いのかも分からないまま私もわりと良く噛んで食べるようになりました。
アメリカ人は咀嚼にどんな効果があるのか気になったらしく調べると…
「噛んだ刺激は末梢神経を通して脳を刺激し、老化の予防となる」という一文を見せてくれ…
「おばあちゃんは知ってたんだよ」と言われました。
日本人は健康に良いことを無意識に行い、それが長寿の秘訣にもなっている、「凄いことだよね」と言っていました。
5.落とし物への責任感
アメリカでルームメイトと暮らしていた昔の話。
ある日の仕事終わり、人通りが少ない薄暗い道を、いつも通り不安な気持ちで歩いていました。
「今日は雨も降っているし、いつもより怖いな」
道を左に曲がると、数メートル先に雨でビショビショになりながら歩いている人が見えました。
「この通りに、こんな遅く人が歩いているところ初めてみた」
珍しい光景だったので、後ろからその人の背中を見ながら歩いていると…
「あれ?」
突然走り出したその人の腰辺りから、何かが落ちた様に見えました。
その人はそれに気づかず小走りに走っていってしまい、左に曲がり、姿が見えなくなりました。
何かが落ちた場所まで駆け足で行き、道に落ちてビショビショになったものを拾い上げ…
「え…何コレ…」
それは見たこともない分厚い札束の塊。
何十枚にも重なったアメリカの20ドル札が2つに折られ、輪ゴムのようなものでしっかりまとめられていました。
「大変な落とし物を拾ってしまった…」
と、責任重大な任務を課せられたような気分になり、迷わず落とし主が走っていった方向へ走りました。
すると幸運にも、遠くに落とし主の姿がかすかに見えました。
「ええい!」と思い、傘をつぼんでその人の元までダッシュしました。
「すみません!!」
落とし主は振り返り、雨に濡れてハーハー言っている怪しい私の姿を見て、ちょっと不安そうでした。笑
「これ落としましたよ」
札束を渡すと、落とし主は瞳孔が開いたような顔になり、ちょっと怖いくらいの勢いで握手をされ、何度も何度も感情的にお礼を言われました。
「あなたは命の恩人です!!!!」
そんな言葉までかけて頂き、とにかくほっとして帰路につきました。
ルームメイトが寝ていたので、アメリカ人の友達に電話して落とし物の話をしました。
「雨の中走って届けたの?!」
そう言われ、「そう、日本人ならたぶん同じ行動とる人がほとんどだよ」
「本気?!凄すぎる…」
「凄いの?笑、じゃあ同じ状況にいたらどうしてた?」
「そうだなぁ…その状況では走るしかないのかもな…」とボソボソ言い始め、急に「ちょっと変じゃない?」と聞かれました。
「変?」
「そんなお金の束ね方って、普通の人しないよね?」
「言われてみれば、確かにそうだね」
「そんな札束の束ね方をするの、違法なもの売ってるディーラーくらいしか浮かばない」
そう友達が言ったあと二人の間に沈黙があり「え…そんなものを売って得たお金だったってこと?」と不安になりました。
「いや、きっとそうじゃないよ」
友達は私の不安を取り除くようにそう言ってくれましたが、落とし物を届けたとき、ちょっと怖くなるくらい感情的に感謝されたことを思い出しました。
「そう言えば、あなたは命の恩人だって言ってた」
「え…」
「そう思うくらい安心したのかなと思ったけど…」
「ボスに届けるお金だったから、本気で命拾いしたのかも…」
二人で話していて怖くなりました。笑
真相は分かりませんが、そこまでして落とし物を届ける日本人って凄いと言ってもらったお話でした。笑
6.流行の定着速度
ある日渋谷を歩いていたとき。
「また同じ…」
アメリカ人がぼそっと言ったので「同じ?」
「ほら、あっちにも同じ人がいる」
アメリカ人が見ていたのは、渋谷で似たスタイルのパンツを履く多くの女性。
「同じものを着ている人が沢山いる」
「たぶん今流行っているんだろうね」
「こんなにみんなが流行を取り入れるものなの?!」
「日本人はそういう傾向あると思う」
「知らなかった」
「どんな新しいものが流行っているのか、街中を歩いているだけですぐ分かるよ」
数カ月後のアメリカで、日本人観光客が多く集まるエリアを歩いていると…
「Yuriの言っていた通りだね」
街行く日本人女性の多くが、びっくりするほど似たスタイルのトップスを着て歩いていました。
アメリカでも、ファッションや流行に敏感な人が集まるエリアでは、もしかしたら日本のような現象が起こるのかもしれません。
同じアメリカ人でも意見は分かれると思いますし、「日本人」と単純にくくれるものではありませんが…
そのアメリカ人は、頻繁に変わる流行をこれだけの速さで取り入れて定着させるなんて「日本人の新しい物を取り入れる速さは凄い」と言っていました。
7.細かいサブカルチャー
秋葉原を回り、渋谷へ行ったとき。
「渋谷にはメイドさんいないね」とアメリカ人に言われました
秋葉原の街中でビラ配りをしていたメイドさんに、アメリカ人はかなり衝撃を受けていたので、それが頭に焼き付いている様子。
別の日、ラフォーレ原宿の方から竹下通りに向かい歩こうとしていた時。
「あれ見て!」
ラフォーレの前に長い列ができています。
「みんな服装が似てない?」
並んでいたのはみんな女の子で、ふわっと広がったお姫様スカートのフリフリの洋服を着ていました。
「見て、外国人が写真撮ってる、笑」
外国人が、日本にいる他の外国人の行動を見て笑っていました。笑
それから竹下通りを歩きはじめ、アメリカ人の「これ見て!」が止まらなくなりました。
「これ見て!カッコイイね〜」
店先に飾られたコスプレのようなコスチュームを見て言っていました。
「これ見て!可愛いすぎる!」
もこもこのウサギがついた個性的なTシャツを見て喜んでいました。
帰りの電車の中で、「日本のサブカルチャーは凄いね」
「凄い?」
「すごく細かくグループが分かれてる」
「秋葉原系、原宿系とかってこと?」
「最初はそう思ったけど、もっと細かった」
「あぁ!原宿系の中にもさらに細かくグループがあるってこと?」
「そう!日本ならどんなニッチなサブカルチャーも見つかる気がする」
「そうかもね!」
アメリカにはそんなに細かくないので、それぞれの日本のサブカルチャーがとてもユニークで「想像以上に凄い」と言っていました。
8.気持ちまで若い高齢者
外国人と盆踊りに行ったとき。
「盛り上がってる!」
よく見るとダンサーのほとんどが高齢の方で、活気あふれるその場の空気に魅了されました。
「すごいパワー!日本にいるって感じる!!」
休憩しているダンサーのグループに話しかけてみると、なんとみなさん80代!!
「ワオ!」
とてもお若く見えたので、アメリカ人も私もこれにはビックリ。
「あ〜暑い、くたびれた」と言ってうちわでパタパタ顔を仰ぎながら、水を飲むみなさん。
その後また曲がかかり「まだまだ踊るよー!」と、あんなに疲れていたみなさんは再び元気にダンスの輪の中へ。
日本の高齢者のみなさんは「気持ちが若い!凄い!」と、アメリカ人が感動していました。
アメリカ人は日本の高齢者の方を見て「凄いね」と言う事がとても多くありました。
日本は長寿の国としても知られているので、ハツラツとした高齢者のみなさんは「日本人の象徴」だと言ってくれました。