日本人にも色々な考え方の人がいますが、「多くの日本人が共通して持つ考え方の傾向」ってありますよね!
日本という環境で育った人や日本人と話していれば「これ日本人ぽい考え方だね」なんて思いもしないような考え方。
でも外国人は「そんな考え方をするのは日本人だけじゃないか?!」と思うようなもの。
私が日本人なので、それ「日本人だけじゃない?」と思われることも多いですが、もちろん日本人でもそう考えない人、日本人以外でも似た考え方を持つ人などいると思います。
どの考え方が正しい間違っている、良い悪いに触れる内容ではなく、一部のアメリカ人の視点を聞いて「視野が広がる感覚」というのを楽しんで頂けたら嬉しいです。
海外の人(アメリカ人)の反応いってみましょう!!
日本人の考え方 5選
日本人の考え方:アメリカナイズはアメリカかぶれ
ある日アメリカ人に、「YouTubeにどんなコメントがくるの?」と聞かれたのでシェアしていると…
「日本人はアメリカナイズをポジティブな意味ではあまり使わない?」と聞かれました。
当時はそういうコメントがわりと多く、言われてみればと考え始めました。
「アメリカナイズ」は「アメリカ風になる」という意味。
「アメリカナイズ」自体には悪い意味合いはないですが、「アメリカ風になる」ことを「アメリカかぶれ」とネガティブな意味合いを込めて表現するコメントを沢山もらいました。
「私のコメント欄ではポジティブな意味合いで使う人は、ほとんどいないね、笑」
「どうして?」
実は私もアメリカに留学する前は、「アメリカナイズされたくない」と思っていたことがありました。
「どうしてだろう?」と考えてみると、周りがアメリカナイズという言葉を良い意味で使っていなかった影響が大きいです。
「アメリカナイズされることは良くない」
「アメリカナイズされると周りから変な目で見られる」
「アメリカに行き日本人らしさを失えば、アメリカナイズされたと思われる」
そしてその「アメリカナイズ」は、「なんかアメリカ風になったよね!」というニュアンスのものでなく、「アメリカかぶれ」というネガティブなもの。
話していたアメリカ人は日本とアメリカの違いも良く知らないので…
「何がアメリカナイズってことになるの?」
この話は話すと長くなりますし、みなさんの意見を今度じっくり聞いてみたいので、機会があればまたお話したいなぁと思います。
とにかく、そのアメリカ人には「アメリカナイズが良くないこと」と考えられる傾向が日本にあることが、ものすごくショックだったそうです。
日本人の考え方:英語の発音が良い=英語が上手い
何を話しているかは発音が良い人の英語を聞くと「英語上手いな〜」と思うことありませんか?
日本人のお友達のお母さんと一緒にアメリカで食事をしていた時。
私がオーダーを終えると、「英語上手ねえ」
「オーダーくらいはできるのですが、なかなか上手くならないんです」
これは謙遜でもなんでもなく、その時の英語は褒められて「ありがとう」と素直に言えるようなものではありませんでした。
「娘はアメリカ生活が長いのに、まだ全然ダメね」
その方の娘さんの英語は、私のレベルなんかを遥かに超えて超上級レベルです。
「私にはネイティブのように聞こえますよ」
「でも発音聞いてるとね…あなたは凄いじゃない」
一体どうしてそうなるのか。英語を話さない日本人には「彼女より私のレベルが凄い」に聞こえることがあるのかと本当に焦りました。
別の日。
お母さんではなく、娘さんと私の友達のアメリカ人を交えて時間を過ごした帰り道。
二人っきりになったアメリカ人に「彼女英語めちゃくちゃ上手いね」と言われました。
「そうでしょ!!」
「うん、ネイティブみたい」
「どういう所からネイティブって思った?」
「話す英語に間違いがないところ」
致命的なものでなくても、会話中「あれ?」と一瞬違和感を感じる間違いが全くないからと言っていました。
例えば「明日学校に行きました」と日本語で言われたら、日本語ネイティブは一瞬違和感を感じますよね。
英語ネイティブもそういう違和感から「この人はネイティブではないんだな」と感じることもあるみたいです。
これ以外にも、英語ネイティブが外国人の英語を聞いて「上手いな」と思うポイントというのは色々あるのですが…
ネイティブに通じる英語の発音で話す限り、発音を基準に「英語がどれほど上手か」というのを感じることはないと、そのアメリカ人は言っていました。
「彼女のお母さんは、発音だけを聞いて、娘さんはあまり英語が上手くないと思っているみたい」
そう伝えたらアメリカ人はものすごく驚いていました。
日本人の考え方:授業中トイレに行くのは失礼
販売員をしていた頃。
お手洗いに行くと自分の接客の番が飛ばされるので、誰も入ってこない店内で必死にこらえて待っていました。
「Yuriお手洗い行ってきなよ」
「大丈夫」
「お客さんたぶん入ってこないよ」
「大丈夫、お手洗い行きたいと思ってから1時間くらいはもつから」
「何それ?!笑」
学校の授業中、お手洗いに行きたくても我慢してたから慣れてるなんて笑って言うと…
「なんで我慢したの?!」
「え、授業中だったから」
「はっ?!」
「授業中、席を立つのは失礼だよね?」
「ナニソレ?!」
授業中お手洗いに行ってはいけないとは言われてはいなかったかもしれませんが、授業中にお手洗いに行かなくても良いように、授業が始まる前に用を足しておくようにとは言われた気がします。
「授業中に席を立つのは失礼」という考え方は、アメリカ人には信じられない話だったみたいです。
日本人の考え方:子供がいる男女は夫婦
アメリカ販売員時代。
小さな子供を2人連れた男女を接客していると…
子供がお手洗いに行きたいと言い出し、女性が子供たちを連れてお店を出て行きました。
「この機会を待っていたんだ!」
と言って、男性は女性へのサプライズギフトを購入しました。
女性がなかなか戻らないので話していると、男性が「彼女は僕の最高のガールフレンドなんだ」と言いました。
ガールフレンドとおっしゃったので「結婚はしていないのかも」と思い…
お客さんが去った後、アメリカ人の同僚に「子供がいても結婚してないのは、アメリカでは結構ある?」
「あるよ」
「日本は、子供がいる男女は結婚してる事が多いんだよね」
「そうなの?!」
「そう、だから夫婦って思われることがほとんど」
「そうとは限らないよね?!」
「子供ができたら結婚する人が多いからかな」
と言うと、アメリカ人の顔が「ナニソレ」という表情だったので、その反応を見て当時さらに驚いたのを覚えています。
日本人の考え方:子供ができたら結婚する
「子供ができても結婚しない人が多いってこと?」
さらに聞いてみました。
「しない人がほとんどじゃないかな」
「周りのプレッシャーとかない?」
「ないよ、日本はあるの?」
「親や社会のプレッシャーとかあるように感じるかな〜」
「親からのプレッシャーで結婚して続く?」
「今の時代はどうかなぁ、アメリカでは親は何も言わない?」
「孫が欲しい親は、子供にプレッシャーかけることはあるのかも、笑」
「結婚してなくても、子供作ったらって言うってこと?」
「そう、子供に長く付き合ってる相手がいて、年齢的にもいい頃なら言う親もいると思う」
「子供ができたら結婚するんじゃないか、みたいな期待はなく?」
「ない、ただ孫が見たい、おじいちゃんおばあちゃんになりたいって願望、笑」
「そうなんだ!!」
じゃあアメリカ人はどんなタイミングで結婚するのかと、聞いてみると…
「彼女からのプレッシャーじゃない?笑」
「それあるね!!」
日本でもそんな話を聞いたことがあるので、深く納得しました。
でも子持ち同士で付き合い出したアメリカ人のカップルが、すぐ結婚しないなんてこともあります。
結婚しないまま新たに子供を授かり、彼女がプレッシャーをかけても結婚しないまま生活を共にする。
こういうケースでは「もう結婚したら?」と思うアメリカ人もいるみたいですが…
「結婚と子供」をつなげて考えないことは、アメリカではわりと一般的な考え方であるように感じます。
親が結婚しなかったら、子供の名字はどうなるのか?
アメリカではハイフンでつなげ、子供は両方の親の姓を名乗る事が多くあります。
お父さんの姓がSmithでお母さんがJohnsonなら「Smith-Johnson」という感じです。
アメリカも日本も結婚したくてもできないなど、想像を超えたケースもあると思います。
しかし大きく違うなと感じるのは、日本の場合二人の仲があまり上手くいっていないような状況でも、子供ができた事で結婚を選択する人も多いということ。
それゆえ「子供ができたら結婚する」という日本人の考え方と、「子供がいる男女は夫婦」と捉える考え方はリンクするように感じます。
アメリカ人は子育てという責任を放棄しているという事ではなく、結婚という形にこだわらない。
またはプレッシャーで結婚しても長くは続かないというような、色々な考えがあるようです。
でも「子供ができたら結婚する」という日本人の多くが持っている考え方は、アメリカ人には「そんな考え方があるの?!」とショックだったみたいです。
個人の考え方を知る大切さ
当たり前のことですが「多くの日本人が共通して持つ考え方の傾向」はあっても、「全ての日本人が持つ考え方はコレだ!」と言えることって、そうそうないですよね。
それはもちろん「アメリカ人」も同じです。
アメリカにわりと長めに住んでいますが、アメリカ人全てに共通した考え方なんてなかなか見つかりません。
アメリカは州ごとに法律が違ったりする上、50州もありますし、ハワイにはハワイだけの文化や言語があるくらいなので、育った環境、住む州や地域などが違っただけでも、極端に十人十色です。
もしかしたら日本人がアメリカ人と話していて「アメリカンな考え方だな」とふと感じる瞬間はあるかもしれませんが、その「アメリカン」の正体は、自分が持っている知識の中での「アメリカ人の印象」だけであったりします。
それをベースに「アメリカ人は〜」と語れる事はなく、出会った人がアメリカ出身であったがため「アメリカ人」というカテゴリーに分けてしまうと、誤解が生まれる確率が高くなるのではないかと感じています。
日本という環境を離れる前は、私もアメリカ人に特定の印象を持っていました。
日本人の友人が語る「アメリカ人のケリー」という人の話を聞いて、「アメリカ人全般」に対するイメージを持つこともありました。
でもアメリカという国に住み、さまざまな人と触れ合う中で、「アメリカ人のケリー」ではなく「ケリー」という個人を知る大切さを痛感しました。
マイクという人を知る機会があれば、「アメリカ人のマイクはそう考えるんだ」ではなく、「マイクという人はそう考えるんだ」ということ。
アメリカという多数の民族や文化が溶け合っている土地で、多くの人と関わる中で、視野がぐんぐんと広がる素晴らしい経験をさせてもらっています。
日本をわざわざ離れなくても、動画を通じ聞いてもらうことで、似たような感覚をシェアすることができるのではないか。
私がアメリカにいるので、外国人の中でも「アメリカ人」の反応に偏ってしまいますが、人種、国籍、性別などに関わらず、多様な人の意見や見方を知る場として、この動画があればいいなと思います。
そんな思いを込めて、今日も記事を書きました。