外国人から見た日本のディープな魅力「日本はいい国」6選

「日本はいい国」と、私の周りの外国人が熱弁することがありますが…

いつも「素晴らしいおもてなし」や「美味しい日本食」などの魅力が挙がり「いい国」と言うとは限りません。

日本を知れば知るほど見えてくる日本のいいところ、ディーブな日本の魅力を語ってくれ、「いい国」と言ってくれることもあります。

今回はその日本のすごいところでもある「ディーブな日本の魅力」!それを魅力と感じて「日本っていい国」と思ってくれるなんて嬉しいなぁと、日本人もハッピーになるものを集めました。

「日本の魅力は奥が深い!」と感動する、海外の人(アメリカ人)の反応、いってみましょう!!

外国人から見た日本の魅力6選

日本人ファンの忠誠心

日本でテレビを観ていたアメリカ人。

アメリカから来日したアーティストが、日本の番組に登場して言いました…

「日本が一番好きな国です!!」

通訳の英語を聞いて、「え、そんなこと言っちゃっていいの?」

「そんなことって?」

「日本が一番って」

そんなこと言ったら、他のアジア圏の国に行きづらくなるのでは?と思ったそうです。

「韓国では韓国が一番好きって言ってるのかな?笑」

「どうだろうね、笑」

別の日。

日本でのライブ告知のため、アメリカから来日しているアーティストをテレビで観て…

「わぁ、この歌手まだライブとかやってるんだ」

「日本によく来日してるよ」

「アメリカではもう『あの人は今?』って感じだよ」

「確かに、アメリカではもうほとんど見ないね」

「日本ではまだ人気なの?」

「うん、コアなファンが多いんだと思う」

するとアメリカ人が大発見をしたという様子で…

「分かった!!」

「お!知りたい教えて!笑」

「アメリカのアーティストが『日本が一番好きな国』って言ってた理由」

「なんだった?」

「アメリカで人気がなくなっても、日本のファンはずっと応援してくれるから」

確かに好きなアーティストを何年、何十年と応援し続けるファンの姿は、日本ではよく見る光景ですよね。

アメリカではもう人気があまりなくライブができなくなったアーティストでも、日本では今までと同じように熱く応援してもらえる。

日本の音楽マーケットはアジアの中でも大きいから、アジアでは日本を中心に活動する海外アーティストも多いと思いますが…

日本のファンはずっとファンで居続けてくれると知っているから、海外アーティストは日本が一番好き「一生安泰だもんね」と言っていました。笑

日本人は一度応援すると決めたら、ずっと変わらず応援し続ける。そこが魅力なんだそうです。

日本人の柔軟な思考

「日本でもクリスマスお祝いするの知らなかった」

「お祝いするよ」

「日本人はクリスマスの意味知ってるの?」

「どうだろうね」

そのアメリカ人は「日本人は仏教を信仰している」というイメージが強いらしく、キリスト教のお祝いを仏教の日本人が祝うことが、なんとも不思議だと感じたそうです。

その時さくっとグーグルで調べると、「アメリカ国内では約75%の人がキリスト教を信仰している」。

一方2018年のとあるリサーチ団体が発表したデータによると「日本のキリスト教信仰の割合は1%にも満たない」とありました。

二人でそれを読んでいてアメリカ人が…

「アメリカでクリスマスが浸透するのは、キリスト教徒が多いから分かるけど、日本でも定着したってすごいよね」

「うん。起源はキリスト教だけど、みんなでお祝いするホリデーって感じになったからかもね」

「確かに。アメリカでもキリスト教でなくてもお祝いするしね」

最初は「日本でクリスマスが祝われるのが不思議」と思っていたアメリカ人ですが、グーグルで調べた記事に「日本人は無宗教と回答する人が多い」というのを見て…

「無宗教と思っていても、日本人らしい独特の考え方ってある気がする」

「仏教を信仰している」とは思わなくても、日本で生まれ育った日本人が、仏教の教えとは知らずに持つ共通の知恵というのはあるのかもなんて話をしました。

「仏教だからとか関係なく、良い知恵は良い知恵として取り入れてるんだね」

「そうかも、出どころはあまり気にせず、良いと思うものは取り入れるみたいな」

「柔軟性が素晴らしい」

確かに起源や意味などを知らず、外国から日本に広がったものはありますよね。例えばハロウィンとか。

ハロウィンは良い悪い、祝う祝わないは別として、アメリカのように宗教上の理由で祝わないという人は、日本には少ないですよね。

アメリカでも日本と同じ感覚でクリスマスやハロウィンを祝う人もいれば、信仰によって、捉え方が変わることもあります。

日本では無宗教と思う日本人が多いからこそ、仏教だキリスト教だという枠で考えず、良いものは良いと受け入れられる。

日本人の柔軟な思考は素晴らしく、その柔軟性があるから日本の古きよきものと、外から入ってきた新しいものがバランス良く共存していると言われ感動しました。

日本人のお給料・待遇以上に働く精神

「日本人はもっと高待遇を受けるべきだよね」

アメリカ人が言いました。

「どしたの急に?笑」

日本での接客やサービスにひどく感動したそうです。

「あれだけハードワーキングな上に、給料の値上げ交渉とかもしないって聞いたから」

「良く知ってるね。そうだね、する人の方が少ないかもね」

「有給もあまり取らないんでしょ?」

「会社によっては取りづらい、あとは取らない事が普通みたいな空気があるかもね」

「有給だよ?!有給は働く人の権利、法律だよ」

「そう、でも会社によっては有給を申請することで、常識はずれみたいな目でみられるイメージはある」

「ちょっと信じられない」

「販売員の友達が、繁忙期をはずしても有給は取れて2連休まで、3連休以上は会社に迷惑になるから申請できないって」

アメリカで販売員をしていたとき、会社が設定した書き入れ時以外は、他の人と被ってさえいなければ、いつでも誰でも有給が取れました。

それは1日でも一週間でも関係ありません。

もちろん急に人が辞めて、次の人を雇うまでの期間というのはあり、それを知っていてその期間に有給の申請をする人はいませんが…

前もって有給の申請をしていた時期が、その期間とたまたま被った場合でも、有給は却下されず、他店舗からヘルプを呼んだりして会社側が何とか対処します。

アメリカで働き、有給は「法律で定められた権利である」と実感しました。

しかし当たり前の権利を当たり前に主張できない環境でも、日本人は変わらずハードワーキング。

「日本では高待遇が当たり前と言われた方がしっくりくる」とアメリカ人が言っていました。

販売員時代、アメリカ人の同僚二人がレジ付近で話していたとき。

私は店内のガラス拭き掃除を始めました。

「Yuri!ちょっと辞めてよ、笑」

「どしたの?笑」

「私たちが怠けているように見えるじゃん、笑」

「そんな事ないよ、笑。何かしてないと落ち着かなくて」

「ダメダメ、お給料以上のことしないで」

そんな事を冗談と本気半々で言われて、思わず爆笑してしまいました。笑

「二人もよく拭き掃除してるよね」

「するよ、汚れてたら」

「なるほどね、笑」

そのアメリカ人二人は「最低限の仕事はしっかりこなすタイプ」ですが、もちろん全然違うタイプのアメリカ人もいるので誤解のないように…笑

「Yuriはお給料以上に良く働く」と、二人には良く言われました。

「日本人はみんなこんな感じだと思うよ」という度、「アメリカの会社は、きっとみんな日本人雇いたいよね」と。笑

日本のオーバーワークの現状などもあるので、それを褒め言葉と捉えるか、そうでないかは人それぞれかもしれませんが…

「雇って頂いている」という精神でフルパワーで働ける人が多い日本は「素晴らしい国だな」と感じる、そのアメリカ人の気持ちも分かるなと思いました。

日本の平和さ

アメリカ人は日本での経験から「日本は平和でいい国だ」と何度か言いました。

ある日アメリカ人が日本で自転車に乗っていると、警察官に止められたそうです。

そのアメリカ人は日本語が話せないのですが、警察官の一人が英語を話せたので助かったと言っていました。

「何で止められたのかな?」

「日本人でもランダムに止められることあるよ」

「そうなの?」

「うん、自転車の登録番号とか聞かれたでしょ?」

「聞かれた」

「盗難自転車でないかって確認と、たぶん職務質問で何か怪しいところはないか確認されてると思う」

「外国人がママチャリ乗ってたから、怪しかったのかな?笑」

「盗難自転車かと思われたんじゃない?うそうそ、冗談」

「いや、多分冗談じゃないよ」

アメリカ人が急に真面目な顔をしました。

「どうしたの?」

「実はその日三回止められた、笑」

二度目は警察官が英語を話せなかったそうですが、一度目の経験から何を聞かれているか分かったそうで、滞在先の住所を見せたみたいです。

「住所見せたの?賢いね」

「友達が念の為って、日本語で住所を書いた紙持たせてくれてた」

そこに書いてある友達の名前と自転車を交互に指差して、「友達から借りている」という状況をなんとか説明したそうです。

「三度目は?」

「同じようにジェスチャーで説明したら開放された、笑」

日本の警察官はあんなことに割く時間があるなんて、平和な証拠だそうで「日本は平和ないい国だね」と。

アメリカでもスピード違反の取締りなどはありますし、怪しい人物を見かけた人から通報があり、警官が現場に駆けつけるなんてこともあります。

でも自転車に乗っていただけで、道端で突然警察官から話しかけられるなんて、なかなかない、またはないんじゃないかなと思います。

その後、日本での落とし物は交番に届けるという話を聞いたアメリカ人。

「落とし物の処理を警察官がするの?」

「交番に持っていくと預かってくれる」

「じゃあ自分が落とし物をしたら…」

「最寄りの交番に行くかも、笑」

「本当に日本は平和だよね」

自転車でパトロールする警察官の姿を見たときも、同じことを言われました。笑

日本のアイドルの多さ

テレビ番組のインタビューでアメリカ人の女の子が、「好きなアイドルが沢山いる日本が大好き」と言っていました。

そこに日本の魅力を感じてくれるなんて、興味深いですよね。

私の周りのアメリカ人に、アメリカのアイドル事情を聞いてみると…

「確かにアイドルと呼ばれるようなグループはすごく少ないかな」

「ちょっと前までイギリスのボーイズグループが人気だったよね」

「そうそう、アメリカにあぁいうアイドルグループがなかったから、すごい人気が出た気もする」

「今は、韓国のボーイズグループがアメリカで人気あるよね」

「そう、今もボーイズグループってアメリカにほとんどいないからね」

一昔前にはその世代の女の子が夢中になったグループがいたそうですが、今は若い女の子が夢中になれるようなボーイズグループが「思い当たらない」と言っていました。

インタビューを受けているアメリカ人の女の子が「好きなアイドルを近くで応援したいから日本に住みたい!」と、日本のアイドル文化を熱く語っていました。

確かにアメリカと比べなくても、男女ともに日本はアイドルが多いですよね。

「日本のアイドルが好きだから日本に住みたい」どんな取っ掛かりでも日本に魅力を感じてくれるのは嬉しいですよね。

日本の医療保険の制度

「日本は国民がみんな保険料を出し合って、支えあってるの」

「なにそれ?!」

ざっくり日本の医療保険についてアメリカ人に説明すると…

「それを聞いただけでも日本に住みたくなる」

「本当に、日本の医療保険はアメリカと比べると最高だよ」

「じゃあ病院からの請求額が高すぎて、破産するなんてことはないね」

「アメリカはあるよね…」

「あるよ〜、保険に入るのは義務じゃないからね」

アメリカの医療保険は高く、個人で民間の保険に加入した場合、年間平均で$8500(日本円で約92万3千円)ほどかかり、それを払えない人も多いです。

日本では男女比はあるものの、私のリサーチによれば年間22万円前後だそうです。

アメリカでも働いていれば、会社を通じて保険に加入し、月々の支払いもそんなに高くなく済むことはあります。

しかし私の同僚は子供三人を会社を通じて保険に加入されており、自身も含め月々$600以上支払っていました。年間にするとざっくり80万円くらいかかります。

「アメリカは手術の費用も高いよね」

「うん、保険がカバーしても払えない人もいるんじゃないかな?」

アメリカで盲腸の手術が数百万円かかった人の話聞いたことがあります。

その人が加入していた保険は手術費を80%カバーするものだったそうですが、それでも個人の負担額は結構な額になります…

保険によっては、手術は数十万円自己負担であとはカバーしてくれるといったものもあったりで、月々の保険料も色々です。

日本ならまず盲腸の手術に数百万円もかからないですよね。笑

歳を重ねると病院にかかることも多くなるから、日本では長生きしても不安が少ないね、いいねと言われました。

外国人が思考停止する日本のマナー「なぜか日本ではやってはいけない」7選

日本人が周りに配慮し行うマナーには、外国人が「素晴らしいね」と感動するものがあります。

それともう一つ、周りに配慮するがゆえ「『しない』ことが良いとされるマナー」もあります。

例えば電車の中で大声で話さない、ヘッドフォンで音漏れさせないなど。

今回はその「しないことが良い」日本のマナーの中で、外国人がショックを受けるほど驚いたものを集めました!

それをしないことが日本では良いマナーになることは、日本や日本人を深く知れば外国人も理解できる。

しかし今回紹介するものは、アメリカでは良くも悪くもなかったり、真逆といって良いほど違うものもあったりで、アメリカ人は動揺していました。笑

日本とアメリカのマナーの違いが面白い!私の周りの海外の人(アメリカ人)の反応になりますが、7選いってみましょう!!.

外国人が驚く日本のマナー7選

知らない人とアイコンタクトは極力とらない

日本の電車の中でアメリカ人が言いました。

「みんな下向いてるね」

スマホをいじっている人、本を読んでいる人、何もしていない人…色々な人がいましたが、確かにみな視線が下を向いています。

「目線を外したいっていう意識もあるんじゃないかな?」

「どういう意味?」

「目が合わないように」

アメリカ人は「へえ」と言いつつ、不思議そうに乗客を眺めています。

日本では「目を合わせる」と気まずくなるので、特定の場面で「合わせないこと」、または「合うような状況を作らないこと」がマナーとして認識されている様に感じます。

ある日、アメリカ人とのウォーキング中。

私がすれ違う人とアイコンタクトをとり、手を振り「ハーイ」と挨拶しているのを見て…

「Yuriがいてくれると助かる!!」

「なんで?」

「私こういう挨拶ってあまり得意じゃないから」

「そうなの?アメリカ人はみな無意識にしてると思ってた!笑」

「何もしないで素通りする方が気まずいから、するけどね」

「アイコンタクトをすること」より「アイコンタクトをしないようにする事」の方が気まずいと聞いて「なるほどなぁ」思いました。

しかしある日アメリカで、お友達とショッピングモールを歩いていたとき。

反対方向から歩いてくる男性と、すれ違いざまに目が合いました。

クセのようになっているのでニコッと微笑むと、相手が足をとめて私に話しかけてきました。

非常に困りましたが、友達が配慮してくれなんとかその場を乗り切りました。笑

「あの人Yuriが自分に興味があると思ったんだと思うよ、笑」

「そうなの?!」

「アイコンタクトには色んな意味があるからね」

「それは気をつけないと」

「良いスマイルだったし、Goサインだと思ったんだよ、笑」

アイコンタクトが自然に行われるアメリカでも、知らない男性とのアイコンタクトは気をつけないといけないなと思いました。笑

相席はできるだけしない

ある日、色々なタイプの座席がある電車に乗り込み、アメリカ人が言いました。

「席空いてるのに、どうして誰も座らないの?」

よく見てみると、四人掛けの椅子の片方に人が座り、向かい側が合いているという座席がいくつかありました。

「近すぎて、気まずいからじゃない?」

「『目が合ったら気まずい』って言ってたやつ?」

「目が合っても気まずいし、距離も近いから、脚が当たったりしたら気まずいからかなぁ」

「そうなの?!」

「私みたいに全然気にしない人もいると思うけど!」

「もしかしてこの場合、座らないのがマナー?!」

なぜだか分かりませんが、こんな状況では「座らないのが暗黙のマナー」と感じることがあります。

子供や足腰の弱いお年寄りなど、座らざるを得ない場合以外、私のように健康な人間が10分程度の乗車のために、向かい側に座る…

なんとなく日本では躊躇します。笑

もし電車に乗っているのが全員アメリカ人なら、アイコンタクトをとって「ここ座っていいですか?」と聞いて座り、相席した人と会話が始まっても不思議ではありません。

アメリカ人には座る前に「座っていいですか?」とか「ここ合いてますか?」って聞いたら良いと思うよと言っておきました。

スモールトーク(雑談)は必要以上にしない

スーパーのレジで。

「いらっしゃいませ」とキャッシャーが挨拶をし、アメリカ人が「ハーイ」と挨拶しました。

キャッシャーは商品のスキャンを黙々と始め、いつもの光景に見えましたがアメリカ人には違ったようです。

スーパーを出ると…

「私何か間違ったことしたかな?」

「え、どうしたの?」

「レジの人、目を合わせてくれなかったから」

「あぁ、ハーイって挨拶したとき?」

「そう、何の反応もなかった」

「ハーイって言う人の方が少ないから、反応に困ったんじゃない?」

「日本では話しかけないの?!」

昔からよく行くスーパーで、レジの方とも顔なじみだとまた違うのかもしれません。

また、レジはレジでもアパレルやブランドのお店などでは違ってくると思いますが…

レジがスムーズに進むための配慮の一つとして「話しかけない」というのも、日本にはマナーとしてあるような気もします。

アメリカ人はキャッシャーから反応がなかったので、マナー違反をしてしまったと感じたみたいです。

アメリカではスーパーのレジなら、「ハーイ」から始まり「お探しの商品はすべて見つかりましたか?」というパターンが日常的です。

さらにお客さんが買った商品を見て「これ美味しいですよね!」

または「その帽子かわいいですね」や「そのアイシャドウ素敵、どこのブランド?」などと聞かれ、会話が始まることもあります。

スモールトークの見方はとても面白く…

日本では「気まずいから話しかけないで」と思う場面ってありますよね!例えば知らない人と二人っきりのエレベーターとか、Uberやタクシーの中とか。

私は話しても話さなくても気まずくはないですが、そんな場面で「話す」を選択する日本人は少ないと思います。

「アメリカではどう?」

「話すことが多いかな」

「話すのがマナー?」

「マナーではないと思うけど、私は話した方が気が楽」

「そうなの?」

「シーンとした空気って気まずいって感じるから」

アメリカでは「話さないと気まずいから話す」を選択する人もいるみたいです。

アイコンタクトも「しないようにする方が気まずいからする」って言ってました。

また、アメリカ人には「話しかけられる」ことを自然と受け入れる人も多く、「知らない人に話しかける」または「スモールトークをする」ことは、プラスに働くことが多いです。

日本とアメリカでは捉え方が違く、話しかけることで日本人を困らせてしまうこともある、という事実にアメリカ人はショックを受けていました。笑

人と話すときは目を見続けない

「日本人と会話をするとき、25%くらい目を合わせるってどういう意味?」

日本が好きなアメリカ人の友人から、こういう唐突な質問を受けることがあります。笑

「25%?ちょっと聞いたことない、笑」

「ずーっと目を合わせてたらダメなんだって」

「恥ずかしがり屋の人と話す時ってことかな?」

「そんなこと書いてなかった」

「日本のマナーって紹介されてたの?」

「そう、ずっと相手の目を見すぎると、日本ではネガティブに捉えられることもあるって」

「確かに凝視されたら少し怖いけど、友達同士とかカジュアルな場面なら全然気にしなくていいと思うよ」

「面接とかフォーマルな場面なら、目を見たほうが良いよね?」

「確かにね、でも人の目を見て話すのが苦手な日本人は多いんじゃないかな」

「そうなの?恥ずかしいってこと?!」

目を見て話すのが難しい場合、相手の眉間辺りを見ましょうなんてアドバイスを見たことがあったような気がします。

「眉間?!ちょっとそれ心地悪い、笑」

「心地悪い?笑」

「だってそこに視線を感じたら、『なんか付いてるのかな?』って不安になる、笑」

「確かに、そう誤解されたら厄介だね、笑」

アメリカでは「恥ずかしいから目を見ない」というのは伝わりづらいらしく、「何で目を見てくれないのかな?」「話に興味がないのかな?」と誤解されかねないなと感じました。

でも日本人同士で話すときは、「目を見続けない」なんてマナーもあるんだなと、私にとっては新しい発見でした。笑

アメリカでは話すマナーといえば「注意を払う」くらいで、目を見るなんてことはマナーというより当たり前のことという認識だそうです。

それゆえそのアメリカ人は、自分が無意識にする行動が日本人を居心地悪くさせる可能性があることにショックを受けていました。笑

リギフティングはしない

外国人が感動する日本の常識」で「それ誰も食べなかったら誰かにあげて」と同僚が私に言ったように、「リギフティング」という習慣がアメリカにはあります。

ある日同僚に…

「これあげる」

「どうしたの?今日私の誕生日だっけ?笑」

何でもない日に突然ギフトをもらったので驚きました。笑

「開けてみて、笑」

「うん…何これ!便利グッズ?」

「そう、ケールやハーブの葉を茎からスーッってとれるの」

「え、すごいね!くれるの?」

「うん!良かった、Yuriなら絶対喜ぶと思った」

それは同僚がギフトとして受け取った物らしいのですが、ケールを食べないので私にリギフティングしてくれたそうです。笑

「ケール…って考えたらYuriの顔が浮かんだ、笑」

「嬉しい、ありがとう」

あげたい相手がなかなか見つからず、キッチンに眠っていたのを見つけたと細かく教えてくれました。笑

「リギフティングである」とは伝えず、自分が買ったギフトのように渡すこともあります。

気持ちだけを受け取り、使わない、食べないなど無駄にならないように誰か喜ぶ人にあげる。

「日本ではなかなかできないんだよね」

「え、リギフティングしないの?!」

「うん、受け取って使わないままタンスの肥やしになってたりする、笑」

「えー、もったいない」

「そう、もったいないよね。でも使わなくても、有り難くとって置くことがマナーみたいな空気は感じる」

「ギフトは一度あげたら相手のものだから、好きにしてくれて全然構わないけどね」

「ギフトをくれた相手の気持ちを察する」と一言にいっても、くれた相手の考え方次第で全然変わってくるな〜面白いな〜と思いました。

好きじゃないとはハッキリ言わない

好みでないギフトをもらった時。

前回のお話で触れましたが、日本人なら多くの人が「ありがとう嬉しい」と、どんな物でも喜んで受け取る傾向がありますよね。

それは「気持ちが嬉しい」ということ。

もちろんアメリカ人も「気持ちが嬉しい」というのは同じです。でも気持ちを有り難く受け取った上で、好みをハッキリ伝える人も普通にいます。

また「ギフトに込もった気持ちが嬉しい」かどうかではなく、「受け取ったギフトそのものが気に入ったかどうか」を知りたがる人もいます。

例えばクリスマスに仲の良いアメリカ人と、プレゼント交換をしたとき。

いくつかあるプレゼントの一つを開けながらアメリカ人が「ありがとね!ん…これ何?」

「メイクブラシをこうやって差し込んだり、洗った後こんな風に使って乾かすこともできるの」

私が説明していると…

「へえ、ユニークだね」

「こういうの好き?使う?」

「私は使わないかな」

相手に「こういうの好き?」と聞かれ、こんな風にハッキリ言う日本人はどれほどいるか。

ギフトは気持ちを受け取るものだから、「言わないことがマナー」という空気を感じることもあります。

でもこの私の友人が「ギフトに込もった気持ち」を無視しているかというと、そんなことは全くないですよね。笑

「Yuriはこういうの使う?」

「うん!」

「じゃああげる、使って」

「誰か好きそうな人周りにいる?いたらぜひ使ってもらって」

「そう?じゃあそうするね」

ハッキリ言ってくれたからこそ「あ〜こういうの好きなんだ、好きじゃないんだ」と、友人の好みが新たに分かりました。

しかしこの友人が、誰に対してもハッキリ言うかは分かりません。

めったにプレゼント交換をしない相手、または関係が浅い相手であれば、好みはハッキリ伝えず、後でリギフティングするなんてこともあると思います。

手作りの物をギフトで頂き、どんなに好みでなくても言いづらい、言わないアメリカ人もいると思います。

それゆえアメリカ人といっても、ハッキリ好みを言うか言わないかは、関係性や状況、その人の性格にもよります。

採用面接では個性を出さない

日本では採用面接の際に色々なマナーがありますよね!

そんな話をしていて、同僚に言われ面白いなと思ったのが「日本では面接で周りと違っていたらマナー違反ってこと?!」というもの。

アメリカ人には「日本のマナーを守る=個性を出さないこと」に聞こえたみたいで…

「日本ではこれが良いっていうスーツの色も決まってるの」

「じゃあみんな似たような服装で面接に行くってこと?」

「そう、女性は髪型、お化粧とか色々ある」

「ウソでしょ」

「特に大学生の就活は、マニュアル通りの身だしなみだから、みんな同じに見える」

「みんな同じにすることがマナーなの?」

「マニュアル通りが良いとされるスタンダードって感じかな」

「それを守らないとどうなるの?」

「分からないけど、そんな基本的なマナーも守れない人みたいなレッテルが付くのかも」

「周りと同じでいること良いと高評価されるってこと?!」

もうショックの連続でした。笑

アメリカはマニュアルではなく、「常識の範囲内」で考えることが多いように感じます。

「常識のある人」という評価は大事でも、「周りと同じこと=常識的である」という判断はないと思います。

日本は面接の受け答え方も、マニュアルがあったりしますよね。

アメリカでも面接の傾向と対策みたいなものは見かけますが、面接でよく聞かれるこの質問で会社が知りたいのはこういうこと、だからこんな自分の良さをアピールしましょうというようなもの。

こういう文章でこう答えましょう!というタイプのマニュアルとは違います。

アメリカ人が感じた「日本の面接マナーを守る」ことは「個性を出さないこと」という違和感は、とても興味深いなと思いました。