「日本はいい国」と、私の周りの外国人が熱弁することがありますが…
いつも「素晴らしいおもてなし」や「美味しい日本食」などの魅力が挙がり「いい国」と言うとは限りません。
日本を知れば知るほど見えてくる日本のいいところ、ディーブな日本の魅力を語ってくれ、「いい国」と言ってくれることもあります。
今回はその日本のすごいところでもある「ディーブな日本の魅力」!それを魅力と感じて「日本っていい国」と思ってくれるなんて嬉しいなぁと、日本人もハッピーになるものを集めました。
「日本の魅力は奥が深い!」と感動する、海外の人(アメリカ人)の反応、いってみましょう!!
外国人から見た日本の魅力6選
日本人ファンの忠誠心
日本でテレビを観ていたアメリカ人。
アメリカから来日したアーティストが、日本の番組に登場して言いました…
「日本が一番好きな国です!!」
通訳の英語を聞いて、「え、そんなこと言っちゃっていいの?」
「そんなことって?」
「日本が一番って」
そんなこと言ったら、他のアジア圏の国に行きづらくなるのでは?と思ったそうです。
「韓国では韓国が一番好きって言ってるのかな?笑」
「どうだろうね、笑」
別の日。
日本でのライブ告知のため、アメリカから来日しているアーティストをテレビで観て…
「わぁ、この歌手まだライブとかやってるんだ」
「日本によく来日してるよ」
「アメリカではもう『あの人は今?』って感じだよ」
「確かに、アメリカではもうほとんど見ないね」
「日本ではまだ人気なの?」
「うん、コアなファンが多いんだと思う」
するとアメリカ人が大発見をしたという様子で…
「分かった!!」
「お!知りたい教えて!笑」
「アメリカのアーティストが『日本が一番好きな国』って言ってた理由」
「なんだった?」
「アメリカで人気がなくなっても、日本のファンはずっと応援してくれるから」
確かに好きなアーティストを何年、何十年と応援し続けるファンの姿は、日本ではよく見る光景ですよね。
アメリカではもう人気があまりなくライブができなくなったアーティストでも、日本では今までと同じように熱く応援してもらえる。
日本の音楽マーケットはアジアの中でも大きいから、アジアでは日本を中心に活動する海外アーティストも多いと思いますが…
日本のファンはずっとファンで居続けてくれると知っているから、海外アーティストは日本が一番好き「一生安泰だもんね」と言っていました。笑
日本人は一度応援すると決めたら、ずっと変わらず応援し続ける。そこが魅力なんだそうです。
日本人の柔軟な思考
「日本でもクリスマスお祝いするの知らなかった」
「お祝いするよ」
「日本人はクリスマスの意味知ってるの?」
「どうだろうね」
そのアメリカ人は「日本人は仏教を信仰している」というイメージが強いらしく、キリスト教のお祝いを仏教の日本人が祝うことが、なんとも不思議だと感じたそうです。
その時さくっとグーグルで調べると、「アメリカ国内では約75%の人がキリスト教を信仰している」。
一方2018年のとあるリサーチ団体が発表したデータによると「日本のキリスト教信仰の割合は1%にも満たない」とありました。
二人でそれを読んでいてアメリカ人が…
「アメリカでクリスマスが浸透するのは、キリスト教徒が多いから分かるけど、日本でも定着したってすごいよね」
「うん。起源はキリスト教だけど、みんなでお祝いするホリデーって感じになったからかもね」
「確かに。アメリカでもキリスト教でなくてもお祝いするしね」
最初は「日本でクリスマスが祝われるのが不思議」と思っていたアメリカ人ですが、グーグルで調べた記事に「日本人は無宗教と回答する人が多い」というのを見て…
「無宗教と思っていても、日本人らしい独特の考え方ってある気がする」
「仏教を信仰している」とは思わなくても、日本で生まれ育った日本人が、仏教の教えとは知らずに持つ共通の知恵というのはあるのかもなんて話をしました。
「仏教だからとか関係なく、良い知恵は良い知恵として取り入れてるんだね」
「そうかも、出どころはあまり気にせず、良いと思うものは取り入れるみたいな」
「柔軟性が素晴らしい」
確かに起源や意味などを知らず、外国から日本に広がったものはありますよね。例えばハロウィンとか。
ハロウィンは良い悪い、祝う祝わないは別として、アメリカのように宗教上の理由で祝わないという人は、日本には少ないですよね。
アメリカでも日本と同じ感覚でクリスマスやハロウィンを祝う人もいれば、信仰によって、捉え方が変わることもあります。
日本では無宗教と思う日本人が多いからこそ、仏教だキリスト教だという枠で考えず、良いものは良いと受け入れられる。
日本人の柔軟な思考は素晴らしく、その柔軟性があるから日本の古きよきものと、外から入ってきた新しいものがバランス良く共存していると言われ感動しました。
日本人のお給料・待遇以上に働く精神
「日本人はもっと高待遇を受けるべきだよね」
アメリカ人が言いました。
「どしたの急に?笑」
日本での接客やサービスにひどく感動したそうです。
「あれだけハードワーキングな上に、給料の値上げ交渉とかもしないって聞いたから」
「良く知ってるね。そうだね、する人の方が少ないかもね」
「有給もあまり取らないんでしょ?」
「会社によっては取りづらい、あとは取らない事が普通みたいな空気があるかもね」
「有給だよ?!有給は働く人の権利、法律だよ」
「そう、でも会社によっては有給を申請することで、常識はずれみたいな目でみられるイメージはある」
「ちょっと信じられない」
「販売員の友達が、繁忙期をはずしても有給は取れて2連休まで、3連休以上は会社に迷惑になるから申請できないって」
アメリカで販売員をしていたとき、会社が設定した書き入れ時以外は、他の人と被ってさえいなければ、いつでも誰でも有給が取れました。
それは1日でも一週間でも関係ありません。
もちろん急に人が辞めて、次の人を雇うまでの期間というのはあり、それを知っていてその期間に有給の申請をする人はいませんが…
前もって有給の申請をしていた時期が、その期間とたまたま被った場合でも、有給は却下されず、他店舗からヘルプを呼んだりして会社側が何とか対処します。
アメリカで働き、有給は「法律で定められた権利である」と実感しました。
しかし当たり前の権利を当たり前に主張できない環境でも、日本人は変わらずハードワーキング。
「日本では高待遇が当たり前と言われた方がしっくりくる」とアメリカ人が言っていました。
販売員時代、アメリカ人の同僚二人がレジ付近で話していたとき。
私は店内のガラス拭き掃除を始めました。
「Yuri!ちょっと辞めてよ、笑」
「どしたの?笑」
「私たちが怠けているように見えるじゃん、笑」
「そんな事ないよ、笑。何かしてないと落ち着かなくて」
「ダメダメ、お給料以上のことしないで」
そんな事を冗談と本気半々で言われて、思わず爆笑してしまいました。笑
「二人もよく拭き掃除してるよね」
「するよ、汚れてたら」
「なるほどね、笑」
そのアメリカ人二人は「最低限の仕事はしっかりこなすタイプ」ですが、もちろん全然違うタイプのアメリカ人もいるので誤解のないように…笑
「Yuriはお給料以上に良く働く」と、二人には良く言われました。
「日本人はみんなこんな感じだと思うよ」という度、「アメリカの会社は、きっとみんな日本人雇いたいよね」と。笑
日本のオーバーワークの現状などもあるので、それを褒め言葉と捉えるか、そうでないかは人それぞれかもしれませんが…
「雇って頂いている」という精神でフルパワーで働ける人が多い日本は「素晴らしい国だな」と感じる、そのアメリカ人の気持ちも分かるなと思いました。
日本の平和さ
アメリカ人は日本での経験から「日本は平和でいい国だ」と何度か言いました。
ある日アメリカ人が日本で自転車に乗っていると、警察官に止められたそうです。
そのアメリカ人は日本語が話せないのですが、警察官の一人が英語を話せたので助かったと言っていました。
「何で止められたのかな?」
「日本人でもランダムに止められることあるよ」
「そうなの?」
「うん、自転車の登録番号とか聞かれたでしょ?」
「聞かれた」
「盗難自転車でないかって確認と、たぶん職務質問で何か怪しいところはないか確認されてると思う」
「外国人がママチャリ乗ってたから、怪しかったのかな?笑」
「盗難自転車かと思われたんじゃない?うそうそ、冗談」
「いや、多分冗談じゃないよ」
アメリカ人が急に真面目な顔をしました。
「どうしたの?」
「実はその日三回止められた、笑」
二度目は警察官が英語を話せなかったそうですが、一度目の経験から何を聞かれているか分かったそうで、滞在先の住所を見せたみたいです。
「住所見せたの?賢いね」
「友達が念の為って、日本語で住所を書いた紙持たせてくれてた」
そこに書いてある友達の名前と自転車を交互に指差して、「友達から借りている」という状況をなんとか説明したそうです。
「三度目は?」
「同じようにジェスチャーで説明したら開放された、笑」
日本の警察官はあんなことに割く時間があるなんて、平和な証拠だそうで「日本は平和ないい国だね」と。
アメリカでもスピード違反の取締りなどはありますし、怪しい人物を見かけた人から通報があり、警官が現場に駆けつけるなんてこともあります。
でも自転車に乗っていただけで、道端で突然警察官から話しかけられるなんて、なかなかない、またはないんじゃないかなと思います。
その後、日本での落とし物は交番に届けるという話を聞いたアメリカ人。
「落とし物の処理を警察官がするの?」
「交番に持っていくと預かってくれる」
「じゃあ自分が落とし物をしたら…」
「最寄りの交番に行くかも、笑」
「本当に日本は平和だよね」
自転車でパトロールする警察官の姿を見たときも、同じことを言われました。笑
日本のアイドルの多さ
テレビ番組のインタビューでアメリカ人の女の子が、「好きなアイドルが沢山いる日本が大好き」と言っていました。
そこに日本の魅力を感じてくれるなんて、興味深いですよね。
私の周りのアメリカ人に、アメリカのアイドル事情を聞いてみると…
「確かにアイドルと呼ばれるようなグループはすごく少ないかな」
「ちょっと前までイギリスのボーイズグループが人気だったよね」
「そうそう、アメリカにあぁいうアイドルグループがなかったから、すごい人気が出た気もする」
「今は、韓国のボーイズグループがアメリカで人気あるよね」
「そう、今もボーイズグループってアメリカにほとんどいないからね」
一昔前にはその世代の女の子が夢中になったグループがいたそうですが、今は若い女の子が夢中になれるようなボーイズグループが「思い当たらない」と言っていました。
インタビューを受けているアメリカ人の女の子が「好きなアイドルを近くで応援したいから日本に住みたい!」と、日本のアイドル文化を熱く語っていました。
確かにアメリカと比べなくても、男女ともに日本はアイドルが多いですよね。
「日本のアイドルが好きだから日本に住みたい」どんな取っ掛かりでも日本に魅力を感じてくれるのは嬉しいですよね。
日本の医療保険の制度
「日本は国民がみんな保険料を出し合って、支えあってるの」
「なにそれ?!」
ざっくり日本の医療保険についてアメリカ人に説明すると…
「それを聞いただけでも日本に住みたくなる」
「本当に、日本の医療保険はアメリカと比べると最高だよ」
「じゃあ病院からの請求額が高すぎて、破産するなんてことはないね」
「アメリカはあるよね…」
「あるよ〜、保険に入るのは義務じゃないからね」
アメリカの医療保険は高く、個人で民間の保険に加入した場合、年間平均で$8500(日本円で約92万3千円)ほどかかり、それを払えない人も多いです。
日本では男女比はあるものの、私のリサーチによれば年間22万円前後だそうです。
アメリカでも働いていれば、会社を通じて保険に加入し、月々の支払いもそんなに高くなく済むことはあります。
しかし私の同僚は子供三人を会社を通じて保険に加入されており、自身も含め月々$600以上支払っていました。年間にするとざっくり80万円くらいかかります。
「アメリカは手術の費用も高いよね」
「うん、保険がカバーしても払えない人もいるんじゃないかな?」
アメリカで盲腸の手術が数百万円かかった人の話聞いたことがあります。
その人が加入していた保険は手術費を80%カバーするものだったそうですが、それでも個人の負担額は結構な額になります…
保険によっては、手術は数十万円自己負担であとはカバーしてくれるといったものもあったりで、月々の保険料も色々です。
日本ならまず盲腸の手術に数百万円もかからないですよね。笑
歳を重ねると病院にかかることも多くなるから、日本では長生きしても不安が少ないね、いいねと言われました。