海外の反応がウソみたいに聞こえる「意外すぎる日本の魅力」14選

日本人が海外の人に伝えたい日本の魅力。

例えば素晴らしい「おもてなし」や「最新テクノロジー」など、日本人目線で考えると出てくるものって、割と決まったパターンがありますよね!

しかし、外国人が「なんて魅力的!」と反応するものの中で、「これも?!」と思うような、ウソみたいに感じたものがいくつかありました。笑

でも、この日本の魅力も伝えないのはもったいない!

そこで今回は「海外の人(アメリカ人)が意外すぎる反応をした日本の魅力」14選です。

1.処方箋なくコンタクトレンズが買える

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-処方箋いらずのコンタクト

コンタクトを売っているお店をよく見かけ「眼科に行かなくても買えるの?」と聞かれました。

「そう、処方箋なくても買えるから」

「えっ、ウソでしょ?!」

アメリカでは合法的にコンタクトレンズを買う場合、必ず処方箋が必要です。

オンラインで買う場合も、処方箋の添付がなければ買えません。

アメリカでは処方箋に有効期限があり、それを過ぎると度が変わっていなくても処方箋また書いてもらわないといけません。

「コンタクトの人は日本では節約になるよね!」

アメリカ人の興奮気味な姿をみて、「これは日本のすごいことなんだ!」と嬉しくなりました。笑

2.たまごの色

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-新鮮たまご

私が料理中、キッチンにやってきたアメリカ人が「黄身の色!!」とビックリ。笑

ものすごくオレンジ色で、あまりにアメリカで食べているものと違い驚いたそうです。

「きっと日本のニワトリは、栄養の高いエサを食べてるんだね」

海外の人の反応が意外すぎた-アメリカのたまご

確かに言われてみれば、アメリカのはオレンジではなく黄色です。

比べると、確かに日本のたまごはビックリするほどオレンジ色。

「これが日本の長寿のひみつの1つだよ」と言われました。笑

3.公衆トイレが多い

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-公衆トイレ

「ここにもあった!」

日本の公衆トイレの多さに「便利だよね~」と言っていました。

日本の公衆トイレは移動式のものではなく、しっかりした建物として作られたものが多くあります。

アメリカでは公園やビーチの近くに移動式でないしっかりタイプのものがあることはありますが、いまのところ街中で見かけたことはないと思います。

ヨーロッパに行ったとき、公衆トイレが有料だったことに驚いた記憶があります。

トイレの入り口に立っている人にお金を渡したり、お金を入れると開く改札機のようなものもだったり。

しかも「外にあるのにわりとキレイだ」と言っていました。

4.公衆トイレのせっけん

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-網入りせっけん

公衆トイレで、アメリカ人に魅力的に見えたものはもう1つあります。

それがこのせっけん。笑

「小学校のとき、そうやってせっけんを使ってたよ」

そう言いながら、ネットに入ったせっけんで手を洗う私を見ていたアメリカ人が…

「これは賢いよ」と。

公衆トイレでせっけんが盗まれないし、乾きも早いから長持ちする。

アメリカの公衆トイレではせっけんではなく、プッシュすると液体か泡がでてくるタイプのものが主流です。

「小さくなったせっけんをまとめて入れても使えるよ」

「このアイデアすごい」と、うなづいていました。笑

5.ウェーブの手すり

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-階段のうねった手すり

「見てこれ!」

そう言われて見てみたら、ウェーブ状の手すりが!

「わぁ、なんだろコレ」と私も思わず言ってしまいました。笑

「きっと何か理由があるんだよ」とアメリカ人が言うので、手すりを使って階段を上ってみることに。

「なんか握りやすい」

そう言われて私も試しましたが、確かに従来のものより力が入りやすく、グッと腕を引いても滑りにくく感動しました。

「これは高齢者への配慮だよ!」と興奮気味に言われました。

これは今まで見る機会がありませんでしたが、日本の魅力と言える1つだと思いました。

6.自転車専用横断歩道

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-自転車専用道路

横断歩道を渡りながら、自転車マークを発見したアメリカ人に「自転車専用?」と聞かれました。

「そう、危なくないからいいよね」

そのアイデアに「おぉ~」とうなづきながら感心していました。笑

横断歩道についた自転車専用レーンは、はじめて見たそうです。

アメリカで自転車専用レーンといえば、横断歩道ではなく車道にあります。

自転車は車両と同じ扱いをされるので、道路と歩道の間にある自転車用の通り道を走らないといけません。

州によってルールが違うのかもしれませんし、同じ州でもエリアによってルールが変わることもあります。

しかしたぶん共通しているルールは、車道を走る際は車と同じ方向に走ることと、信号は車と同じものを見るか、自転車専用を見るか。

アメリカの中で、私が知っている限りではハワイのワイキキとダウンタウンでは、歩道は自転車を引いて歩かなければならないなど、日本と似たルールがあります。

日本も自転車は車両と位置づけられているみたいですが、アメリカのように明確に自転車レーンがある車道はまだ少ない印象です。

歩道を歩く人、自転車を道路で走らせる人、両方の安全が確保されるのが1番ですよね!

7.小さなガムシロップ

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-携帯用ガムシロップ

「シロップははじめてみた!」

そうアメリカ人がいって見せてくれたのは、小さな容器に入ったガムシロップ。

小さな容器に入ったコーヒー用のクリームなどは見たことがあったみたいですが、ガムシロップをみて感激していました。笑

「日本はアメリカにも欲しいものが沢山ある」

ガムシロップといえばアイスコーヒーやアイスティーですよね!

私はどちらも飲まないので「アメリカで冷たい飲み物を甘くするときどうするんだろう?」と、ふと考えてしまいました。

アメリカのスターバックスでお友達がアイスティーを注文した時、「Would you like your Iced Tea sweetened?(アイスティーはシロップ入りにしますか?)」とそんな感じで聞かれていた気がします。

自分で甘さを調節するのではなく、店員さんがしてくれていました。

通常スターバックスに行くと、自分で調節できるように、砂糖やミルクがカウンターに用意されていますよね。

そして確かそこのガムシロップもあったような…

アメリカでホットコーヒーを頼んだ場合、ミルクもお砂糖も日本と同じように自分で入れて調整します。

「でもアメリカのスタバでガムシロップ見たことないかも!」と思いました。

「シロップを自分で入れることってアメリカではしないかも」と、新たな発見がありました!

8.お魚グリル

アメリカで見かけない日本のもの全てが、アメリカ人にとって魅力的に見えるわけではないのですが!笑

日本のキッチンには必ずついてくる「お魚用のグリル」をみて、「グリルがついてる!!」と目をキラキラさせていました。笑

私の家のキッチンにだけついているものと思ったようで、「どの家庭にも日本のキッチンならついてるよ」

「このコンパクトのが?!」

海外の人の反応が意外すぎた-アメリカ野外グリル

確かにアメリカでグリルといったら、野外のものが一般的です。

よく考えてみたら、アメリカではグリルでお肉を焼くことが多いですが、日本はお魚が多いですよね。

お魚以外だと、母がスルメを焼いているのを見たことがありますが、アメリカでグリルでお魚をまるごと焼くのは珍しい気がします。

アメリカでグリルといったら、ホットドッグやハンバーガー、お肉の塊、そんなイメージでしょうか!

そうでない方もいらっしゃるとは思うのですが、アメリカはなぜお肉が多いのか?

それはアメリカは日本と違い、海岸沿いに住んでいないと鮮魚が手軽に安く手に入らないという理由もあると思います。

アメリカにもお魚好きの人はたくさんいます。

日本のグリルの火をつけて見せてあげたら、「わぁ火が上についた!」とまたびっくり。

日本人が、かなり手軽にお魚を焼いて食べれる環境にあることを学んだみたいです。笑

9.手軽に安く買える鮮魚

海外の人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-鮮魚

グリルのお話とつながりますが、日本のあちこちで売られているピチピチの海のものを見て「こんなに手軽に買えるなんて」とアメリカ人は驚いていました。

「しかも見るからに新鮮」

日本はお魚の消費量が多いですよね!

だから毎日新鮮なお魚を仕入れても売れるので、またすぐ新鮮なものが入ってきます。

アメリカはお魚の消費が日本と比べ少ないので、新鮮なものを食べられるのは特定の地域に限られてきます。

アメリカの一般的なスーパーでは鮮魚コーナーがあるのですが、種類も日本ほど多くなく、見るからに新鮮というものは少ないです。

もちろん例外はあると思いますし、あと日本ではあまり食べないティラピアやキャットフィッシュなどが売っています。

「しかも日本のお魚安い」

アメリカの内陸側でお魚が手に入ったとしても、アメリカは魚よりお肉の消費量の方が多いので、魚はお肉に比べ高めです。

私の見る範囲での話かもしれませんが、アメリカで安く買える「牛肉」は日本で高め、アメリカで高い「お魚」は日本が安めです。

需要と供給の関係で、アメリカのどの州でも、日本のようにお魚を買える環境を提供するというのは難しいのだと思います。

日本は手ごろで安いお魚がたくさん!

とにかく日本の新鮮なお魚やシーフードのお値段が、鮮魚が手軽に安く買える環境にいない私と一緒にいたアメリカ人にとって衝撃的だったみたいです。

「専門店でないスーパーでこれだけの種類が売っているなんて!!」とも言っていました。

もちろん日本国内でも、住む地域により鮮度の差はあると思いますが、日本で食べられる鮮魚の種類、お買い求めのしやすさはピカイチだと感じました。

10.路上の鯉売り

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-路面の鯉売り

「こんなところで鯉を売っているの?!」

街中で鯉を売る様子をみて喜んでいました。

アメリカにも鯉はいますが、路上で売っている人は見たことがありません。

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-路面の金魚売り

金魚も売っていてビックリ!

私も路上で金魚を売っているのを見たことはなかったのですが、「これは日本らしい光景なんだ」と気づかされました。

鯉は珍しくなくても、路上の鯉売りは珍しい。

そういう視点を私も持てたはずですが、日本で見たことのないものに対する「わぁ!」と思う刺激に慣れすぎてしまったのでしょうか。

外国人と一緒にいて気づかされることは多いです。

11.お店の外観

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-日本の飲み屋

日本の伝統的な建造物、近代的なビル、そしてもうひとつ「レストランやお店の外観がクール」だとアメリカ人が言っていました。

そのアメリカ人はディズニーランドなどでも、建物のデザインやディテールを見るをが大好きなのですが、日本の街並みは興味深く、特にレストランなどの外観がとても目を引くそうです。

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-道頓堀かに道楽

京都では特に祇園がお気にいりだったようで、「これがファサードでないのがすごい!」と感激していました。

ファサードというのは、正面だけにデザインなどを施したもののことです。

例えば正面からはお城のように見える建物で、実際上からみると正面にだけデザインがある、ただの四角い建物というような感じです。

「東京は魅力的な建物が多く、歩いているだけで楽しい」と言っていました。

12.回るシート

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-新幹線シート

京都行の新幹線に乗り込んだとき。

すべての座席が同じ方向を向いていて、私たちは4名だったので、くるっと座席を回しました。

「ワオ!!」

「どうやって回したの?!」

と興味深々。笑

回せることさえ知らなかったようで、「ここを押しながら回すよ」ともう一度回してみせてあげたら、「ワオ、すごいね」と喜んでいました。

「これなら4人でもバラバラにならなくて最高だね」

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-京都の路面電車

日本の魅力と思ったかは分かりかねますが、アメリカでそのアメリカ人は車移動が多いので、交通機関に関する「ワオ」はたくさんもらいました。

路面電車に乗ったとき、アメリカでは見たことなかった座席の配置に「ワオ!また新しいスタイル!」。

バスに乗ったとき、ちょうどタイヤの上にある座席の足元が高いことなどにも驚いていました。

また電車の座席が温かくなっているのを発見したときには「居眠りする人の気持ちがわかる」と言っていました。笑

13.お箸の使い心地サンプル

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-高級お箸

お箸を専門的に扱うお店に入ったとき、「日本のお箸に対するこだわりはすごい」と言われました。

「これ何?」

そう聞かれ見てみると、写真のものを指さしていました。

「使い心地を試せるんだと思うよ」

「試してみたら?」

お箸で石を持ち上げたまま私の方をみて「ワオ!」。笑

「全く滑らない!」と感激!笑

お箸はものにより使い心地が変わることを実感したみたいです。

「お箸の使い心地が試せるお店なんてはじめて!」

「これは良い日本土産だよ」と、菜箸にお友達の名前を入れてもらって購入していました。

14.かわいいパン

アメリカ人の反応が意外すぎた-これも日本の魅力-キャラクターパン

日本語の「Kawaii(かわいい)」は、海外で知っている人も多いです。

私が一緒にいたアメリカ人も、日本にはかわいいものが多いというイメージがあったみたいでです。

しかしこれを見たときには「見て!日本はパンまでかわいい」と大喜び!笑

なんでもかわいくできちゃうのは日本の魅力だそうです。

私は逆に、アメリカのカップケーキなどのかわいいデザインをみてキュンとしましたが、それはアメリカ人にとっては当たり前だったみたいです。

何がアメリカ人のハートをつかむのか、何が魅力的に映るのか。

それを探るのは本当に奥が深いです。

素晴らしいおもてなし、新鮮なタマゴ、可愛いパン…どれも同じくらい感激する日本の魅力だそうです。

日本人にとっては意外なものだったとしても、たくさんの日本の魅力を見つけてもらえたことが嬉しかったです。

海外の人がマジと反応|映画でみた「信じられない日本文化」5選

日本に住む日本人にとっては、当たり前のように受け入れられ「文化」として馴染んでいるもの。

日本社会にいれば驚くこともないようなこと。

それらを見て外国人は、「信じられない!」と驚くことがあります!

実は日本の映画からは、日本について学べることがたくさん。

その文化が良い悪いというものではなく、初めて知った自国以外の文化に海外の方が驚いたときのリアクションです。

今回は「海外の人(アメリカ人)が思わず信じられないと言った日本文化」5選です。

1.生徒を叩く、立たせる

まずは映画「トウキョウソナタ」。

東京に住むどこにでもいる家族に起こるドラマを、家族の崩壊から再生までものすごくリアルに描いた作品です。

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この映画からの1シーン。

主人公の男の子が、授業中にクラスメイトから回ってきた漫画本をまわそうとして、先生に見つかってしまいます。

それに対し先生は「くだらない」

「こういうことをするやつを、俺は心の底から軽蔑する」

そう言って、生徒がまわそうとしていた漫画本で、生徒の頭を叩きます。

「後ろに立ってろ」

これを観てアメリカ人は「うそでしょ…」とものすごくビックリ。

確かに私もはじめて先生に頭を叩かれたとき、ショックをうけました。笑

アメリカ留学に猛反対!絶対に失敗する」でも触れた、高校生のとき教科書で先生に叩かれた話をアメリカ人にしました。

「オーマイガッ…」

もう言葉にならないくらいショックを受けていました。

私は実際に経験したことがあったので、そのシーンを観て「あぁ私も叩かれたことあったな」くらいしか思いませんでした。

生徒を立たせることも「そういうこともある」くらいな感覚です。

でもアメリカでは、どんな理由であれ生徒をそんな風に扱ったら大問題になるそうです。

叩いたりしたら、学校側が訴えられ、先生が解雇されるなんてこともなくはないと言われました。

日本でも問題になるかは分かりかねますが、生徒と教師という立場で、先生は絶対的な立場と信じていた私は何も言いませんでした。

学校というシチュエーションでなくても、人の頭、ましてや子供の頭を叩くなんて「絶対にダメ!」と言っていました。

2.絶対的な父親の存在

もう1シーン、映画「トウキョウソナタ」から。

とてもリアルに、夕飯時のとある家族の食卓での様子が描かれています。

席につくお母さん、息子二人。

お父さんがビールをグラスにつぎ、飲み干し、またついで飲み…

みんななかなか食べ始めません。

そしてお父さんが「いただきます」と言った瞬間、家族みながいっせいに食べはじめました。

「これは映画の中の話?」

そう聞かれました。笑

どこの家族でもこうするのかは分かりませんが、日本の我が家では父の存在はこの映画と似ています。

お鍋がでてくれば、父親の器にまずよそいますし、父親が席につくまで食べ始めることはありません。

私の父は厳しい人ではないですが、家族の中で父は絶対的な存在で、母は私たちがそういう考えになるよう父の存在を特別に扱いました。

日本のファミリー全てがそうではないとおもいますが、こういう考えを受け継いでいる人は、多いのではないかと思います。

そんな話をしたら、「なぜお父さんなの?」と聞かれました。

私の両親は共働きでしたが、「お父さんが一生懸命働いてくれるから」と母はいつも父を立てました。

女性が社会進出する前の考えを、私の両親は今も受け継いでいます。

「トウキョウソナタ」の中でも、お父さんが突然リストラされてしまい、家族に言えず、いつもの出勤を装ってハローワークに行くシーンがあります。

映画のお母さんは専業主婦で、お父さんの収入が家計を支えていました。

お父さんに何かあったら家族が路頭に迷ってしまう…

日本のお父さんがこんなリスクを背負うこともあるという事実を、この映画から学んでいました。

アメリカにもお父さんが家族を養っていくという考えが、昔はあったかもしれませんが今はほとんどないと言っていました。

かといって、女性が働きにでて、男性が家事の全般をこなしている夫婦が多いわけではありません。

しかし日本のように「お父さんが一家の大黒柱」と考える人は、少ないのではないかと思います。

もちろん日本にもアメリカにも色々な家族の形があるので、例外はあると思います。

私が一緒にいたアメリカ人は、家族を支えるという意味では、夫婦でバランスを取っている人が多いと言っていました。

食卓では、家族によってはお祈りをしてから食べることもあるので、皆がそろってから食べるという考えはあるかもしれません。

でもお父さんを待たなければならないという考えには、驚くアメリカ人が多いのではないかと思います。

深く話していけばキリがありませんが、日本の昔ながらの父親像というものに驚くアメリカ人は多いのではないかと思いました。

それは「ちゃぶ台返し」のゲームを見て、私が説明を加えたときのアメリカ人のリアクションが物語ってしました。笑

3.火葬場

【注意】お葬式や火葬場での話を詳しくします。聞きたくない方はここで一時停止を押して、下の説明欄に時間がでているので、次の目次までスキップして下さい。

映画「おくりびと」から。

納棺師として働くことになった男性の成長を描いた、笑いあり感動ありの心温まる映画です。

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火葬場に皆が集まり、棺がいろりに入っていくシーン。

棺がいろりに入りった後、いろり側から参列者の方へカメラアングルが変わったとき。

ものすごくビックリした表情で、アメリカ人の方が私の方を向いていました。

その表情は「ここまで見届けるの?!」と訴えている様でした。

アメリカでもハワイでは、土葬も火葬も一般的に行われます。

しかし火葬の場合でも、火葬場へ行くことはないそうです。

日本のことをもっと知ってほしいという思いから、日本の収骨の仕方なども説明しました。

アメリカ人のWHY反応が止まらない『日本で失礼なこと』」で触れた、お箸のマナーを思い出したそうです。

そして前回は触れなかった、日本では骨上げをするという事実を話したとき、火葬したあと「骨が残るってこと?」と驚いて聞かれました。

このときはじめて知りましたが、アメリカでの火葬は、日本の様に骨上げをし収骨はしないので、骨を残さず灰になるまで焼くそうです。

日本では足から頭部に向かい、順に骨を骨壺に納めていくという事実を伝えると、言葉を失っていました。

私はいままでの人生で1度しか火葬場に行ったことがないので、正直なところ日本の形式にも慣れていません。

それゆえ「日本の火葬」に対するアメリカ人の観点が、とても良く理解できます。

いままでは日本の形式しか知らなかったので、それが当たり前であり、その当たり前になれることが当たり前だと思ってきました。

同じ形式でも、その過程がかなり異なってくることもある。その小さな学びは、私には大きなインパクトを与えました。

アメリカの土葬を見慣れていない方であれば、土葬の形式に「信じられない」と思うこともあると思います。

視点を変えて日本を見るというのは、本当に興味深いです。

4.奥さんの我慢

映画「おくりびと」から、もう1シーン。

主人公の仕事が納棺師であることが奥さんにバレてしまい、夫婦で話し合いのとき。

旦那さんにその仕事をやめて欲しい奥さんが、胸の内を語りはじめます。

「何も言わなかったよね?」

「チェロ辞めたいって言ったときも、田舎に帰りたいって言ったときも」

「笑ってついてきたじゃない」

「悲しかったんだよ、本当は…」

これを聞いて、「こんなことパートナーに言われたらキツイな~」と私が一緒にいたアメリカ人が言いました。笑

何がキツイのか、気になりますよね!!

それは「その時に、何も言ってくれなかったこと」だそうです。

それを後になって「本当は悲しかった」と言われるのは「オーノー」という感じだそうです。笑

相手のことが好きだから、自分の気持ちは飲み込んで何も言わずに笑顔でついていく。

日本人であれば、共感できる部分も多いのではないでしょうか?!

しかし私が一緒にいたアメリカ人は、どう思うのか我慢しないで言って欲しいというのが正直な意見だそうです。

アメリカには、こんな風に黙って旦那さんについていく奥さんは「けなげで良い」と考える人は、日本ほどいないと思います。

もちろん、そういうのが良いと思うアメリカ人もいると思うので、あくまで私と私と一緒にいたアメリカ人の意見です。

奥さんが笑ってついてきてくれていたら「自分の意見に賛成したと思うよ」と言っていました。

それを後になって、「本当は悲しかった…」と言われたら、「なんで隠してたの?」なんてややこしい話になりそうです。

映画のように「あなたが好きだから我慢した」というニュアンスは、アメリカ人にはなかなか伝わらないのではないかなと思いました。

勝手な妄想なのでスミマセン。笑

アメリカ人のコミュニケーションは日本人に比べるとオープンなイメージがありますが、そういうコミュニケーションをする人ばかりではありません。

ストレートに頭にあることを話す人もいれば、言わない人もいます。

アメリカ人も日本人のように相手の気持ちを考えて言葉を選び、言うべきでないと思ったことは言わない人が多いです。

ただ、自分の本当の気持ちをこの奥さんのようにずっと飲み込んで、ため込んでしまう人よりは、その時にすっと言える人の方が多い気はします。

映画を観ながらこんな話になるとは、私もアメリカ人の方も思っていなかったので、お互い顔を見合って「続きを観ようか」と映画を再開しました。笑

5.小学校の受験

映画「そして父になる」。

息子を取り違えられた夫婦と、父親が本当の意味で父となるまでの葛藤を、素晴らしく繊細な心理描写で描かれています。

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小学校受験で息子と一緒に面接を受ける両親。

ハキハキと面接官の質問に答える6歳になる息子。

その後、ビニール袋をふくらませて遊ぶというテストを受けていました。

「小学校に入学するために面接とテストがあるの?」と驚きながら聞かれました。

アメリカでもプライベートスクールと呼ばれるところに行く場合、私たちが知らないだけで、面接やテストがある場合もあるのかもしれません。

その後、小学校について話がはずみ、私が「日本の小学生は高学年になると、一人で電車通学もするよ」と言うと…

「一人で?!そんなの危ないよ」

確かにアメリカでは、スクールバスか車通学が主流です。

アメリカにも学区があり、バスのルートもいくつかあるので、ルートにそったお家に住んでいればお家の目の前でひろってくれます。

どうしてもお家がルート外である場合、学校に行くよりも近ければ、バスが止まる自宅から一番近い場所まで車で送り、バス通学をさせる人もいます。

あとは、バスのルートの都合上、バスを使うより車の方が便利だったり、それしか方法がなければ車通学だと思います。

アメリカにはバスと車以外手段がない州が多いのと、通勤も車が主流です。

※ニューヨークなど、車以外の交通手段がある場所に住む子供たちがどうしているのかは分かりかねます。

電車通学させたくてもできない環境が多いですが、「日本の小学生は自立しているし、そう教育する親もすごいね」と感心していました。

義理チョコ(おまけ)

映画で見たわけではありませんが、日本独特の文化の1つ「義理チョコ」にも「聞いたことないよ!」と驚いていました。

「有難いけど、義理で何かをもらうのはあまり嬉しくないかな」と言っていました。笑

「自分のことを気にかけてくれたんだ、嬉しいなぁ」と思う人もいると思いますが、そのアメリカ人は「かわいそうに…」という気持ちがついてくる感じがして、心から喜べないそうです。笑

個人的な意見ではありますが、日本の義理チョコは「礼儀」の1つでもあるような気がするので、心からのギフトとして義理チョコをもらえば嬉しいですが、礼儀のためにもらうのであれば複雑な気持ちになります。

礼儀でもらったとしても、礼儀としてホワイトデーにはお返しをしなければならない。

「もらうのは嬉しいけど、お返しがなぁ」と父がよく言っていたのを思い出します。笑

でも義理でも礼儀でも、あげる側としては喜んでくれたら嬉しいという気持ちがあるものですよね!

「この人は礼儀正しいなぁ」ではなく、「気にかけてくれてありがとう」という気持ちで受け取れば、義理チョコがすごく温かいギフトにも思えてきます。笑

バレンタインの文化はアメリカにもありますが、お世話になっている上司にあげるというような考えはありません。

「友チョコ」のようなお友達同士でお祝いすることも、ほとんどないそうです。

アメリカではどちらかと言うと、恋人同士や夫婦でお祝いするイメージです。

バレンタインデーは女性から男性だけではなく、「お互いに」相手のために何か特別なことを考える人が多いので、「ホワイトデー」もありません。

告白文化はアメリカにはありませんが、日頃の感謝や想いを大切な人に伝えられる特別な日です。

バレンタインの話をアメリカ人としていて、同じバレンタインというイベントでも、その国の独自性がでるものだなと思いました。

ハロウィンやクリスマスもそうですよね!アメリカと日本ではお祝いの仕方が異なります。

でもいつしか違った形で、その国の「文化」として馴染んでいくのが面白いなと思いました。