アメリカ人のリアクションWHYに困った「日本で失礼なこと」6選

日本では「失礼なこと」でも、海外ではそうではないものがあります。

また、外国には日本にあるマナーさえ存在せず、失礼かどうかなんて考えもしないようなことも。

日本ではどんなことが失礼なことになるのか。

日本が初めての海外というアメリカ人にとっては、全く新しい世界に飛び込むようなもの。

ややこしいのは、アメリカでは失礼でも何でもないことで、日本では「やらない方がよい」という見方をされているもの。

今回は日本に来た「アメリカ人のリアクション『WHY?』に困った日本で失礼なこと」6選です。

1.人前でキス

日本で街中を歩く外国人カップルがキスをするのをみて、「あ~so sweet」と私が何気なく言ったとき。

「日本人はしないの?」

「うん、日本では人前でキスしないの」

「WHY?」と聞かれました。笑

日本人でも育った環境によって異なってくると思いますが、私の場合「公共の場でキスはしないもの」という考えをどこからか学びました。

なぜ?と考えたこともなく、キスは人前でするものではないという考えをいつの間にか持っていました。

「人前でキスはしない」という考えを、「人前でキスするのは失礼」と捉える日本人も多くいるように感じます。

「何が失礼なの?」

それはすごく良いポイントだなと思いました。笑

アメリカで路上や人前でのキスは、はほっぺやおでこ、口であってもチュと一瞬で終わるような軽いものです。

日本人が手を繋いだり、腕を組んだり、肩や腰に手を回すのと同じで、アメリカ人にはキスがあります。

表現方法が違うだけで、国が変わると見方が変わることには戸惑いますよね。

キスが失礼になるのではなく、「キスは人前でしないもの」と考える人が多くいる日本では失礼になることもある。

しかし「アメリカ」とひと言にいっても、州によってルールまで変わるように、その他も色々異なります。

例えばハワイではあいさつ代わりにほっぺにキスしますが、アメリカ本土では握手しかしない州もあります。

路上でキスするカップルを沢山みる州もあれば、そうでない州もあります。

それゆえ「アメリカ」といっても、ひとまとまりにすることはできません。

また「アメリカ人」と言っても、やはりそこには色々な人が含まれます。

日本人の中に、人前で手を繋ぐのが恥ずかしい人もいるように、アメリカ人もそれぞれです。

「外国人のキスを目撃するのは良いけど、日本人同士は違和感ある」

そんな意見を聞いたこともあったので、「色々な人がいるから、そこまで気にしなくて大丈夫だよ」と伝えました。

日本人とアメリカ人では「表現の仕方」が大きく異なることがあります。

そして、アメリカ人はExpressive!(表現豊か)な人が多いというのは、一つ言えることだと思います。

2.食べ物を残す

外国人の反応why止まらない-日本で失礼なこと-アウトバックステーキ-ハワイ

レストランで実感した『ここはアメリカなんだ』」で触れました!

アメリカのレストランで食事をして、お腹がパンパンでも「残すともったいない」と私が食べ続けていたとき。

アメリカ人のお友達に「どうして?そんなことアメリカでしていたら、すっごく大きくなっちゃうよ」と言われました。笑

「でも、もったいないよね」

私はおばあちゃん子で、戦争を経験して、食べ物に苦労したおばあちゃんの口癖が「食べ物を粗末にしたらダメ」でした。

粗末にするとは、残すということでもありました。

その経験がおばあちゃんに根づいていて、残すと叱られました。

小学校でも「残さず食べましょう、いただきます!」とあいさつしてから、給食を食べていた覚えがあります。

「残すことは作ってくれた人にも失礼」

「お百姓さんに申し訳ない」

「だからお腹いっぱいでも食べなきゃならない」

そういう考えがあるんだよね、なんてアメリカ人に伝えると、「満腹以上食べたら体に良くないよ」と心配されました。笑

日本と比べると平均的な1人前の量が多いアメリカ。

外国人の反応why止まらない-日本で失礼なこと-ルビーチューズデイ-ハワイ

外国人の反応why止まらない-日本で失礼なこと-ルビーチューズデイ-ハワイ

でもお持ち帰り文化が浸透しているので、お店で食べれなかったものは持ち帰れます。

それゆえ食べ残すとムダになる、ということはないのです。

外国人の反応why止まらない-日本で失礼なこと-アメリカお持ち帰りボックス

日本にはお持ち帰りできるレストランは少ないですよね。

頼めばタッパーにつめてくれるのかもしれませんが、まだ少ないと思いますし、個人的に私も言いづらい部分があります。

食べ物をきれいに食べることで、「美味しかった」という気持ちを伝えられると信じている部分もあります。

食事に招待してもらい手料理を振る舞ってもらった時などは、お腹がいっぱいでも残さないようにと特に思います。

でも例えば外国人に料理を振る舞って、もし食べ残しがあったとしても、「口に合わなかったのかな」ではなく、「お腹いっぱいなんだな」と考えられる視点も持っていたいです。

3.お酌をしない

日本の映画を一緒に観ていたとき。

お酌のシーンがあり、「日本ではお酌がマナーなの?」と聞かれました。

日本では飲み会でなくても、食事にお酒がからみ、瓶ビールや熱燗などが登場すれば「お酌」することが当たり前のマナーのようにあったりします。

でも「飲め飲めと相手にプレッシャーをかけているよう…」

私の周りのアメリカ人にはそう感じるそうです。

逆にお酌をされることにも、「もう飲みたくないと思っても、お酌されたら断りづらいよね」と言っていました。

日本では相手のグラスが空きそうなとき、「次何飲みますか?」と親切心から注文を聞いたりすることがありますよね。

「相手にプレッシャーをかけたくない」と思うアメリカ人もいる中、日本ではそれをしないと失礼になることもあるという事実に「難しいね」と。笑

親切心ですることでも、国が変わるとまったく別の見方もあるということに「ほう!」と思いました。

それに、今まで他の視点から見たことのなかった「お酌」マナーですが、アメリカ人の視点も「確かにそうもとれるよね」と共感しました。

アメリカでお酌の場面はほとんどないです。

あったとしても手酌酒で、お酌をしないと失礼になるなんてことはないと思います。

4.上司の飲みの誘いを断る

外国人の反応why止まらない-日本で失礼なこと-上野ガード下飲み屋

お酒にまつわる「WHY?」はまだあります。

上野のガード下で、スーツ姿で杯を交わす人を見たとき。

「仕事の後に飲みに出かけるの?」

と聞かれ、そこから会話がはじまりました。

「そう、日本では多いよ。仲間と飲んだり、上司の誘いだったり」

「上司の誘い?」

「上司から仕事の後飲みに誘われたら断わりづらいの」

「なぜ?」と聞かれました。笑

アメリカでは、日本のように飲みの席で親睦を深めたり、上司の飲みに付き合うことで相手へ敬意を示すなどといった考え方はないそうです。

都会ではもしかしたらあるかもしれませんが、私が一緒にいたアメリカ人は「ないなぁ」と言っていました。

お酒の飲み方も日本とは異なり、これまた州や地域によって違うのかもしれませんが、パーッとお酒を楽しむのは学生や若者のイメージが強いです。

それでも、日本のように大学の新人歓迎会のようなものはないです。

大人はスポーツ観戦をしながら飲む、ディナーのお供として飲む、仲間や家族と集まったときに飲む。

「飲み」を目的に集まるわけではないので、たしなむ程度だと思います。

千鳥足になるほど酔っぱらっているアメリカ人は、クラブなどに行かないとなかなかお目にかかれません。

話がそれましたが、「それなら、もし日本で働いていて、上司に飲みに誘われたらどうする?」

とアメリカ人に聞いていみました。

「お酒飲めないからって言うかな」

その方は本当にお酒が飲めないのですが、「飲める飲めない関係ないとしたら?」

「うーん、家族が待っているのでって正直に言うよ」

すごくアメリカ人らしい答えだなと思いました。

まず、日本のような「上司の誘いは断れない」という考えがないので、誘いを受けれない理由があるから「行けません」と正直に言うところ。

また、アメリカでは家族を優先する考えを持った人が多く、そうできる環境がアメリカは日本より整っていると思います。

それゆえ、家族を理由に断るところもアメリカ人らしいと思いました。

「どうしてみんな上司の誘いを断らないのかな?」

外国人の反応why止まらない-日本で失礼なこと-上野ガード下

なんてふと考えてみましたが、日本社会でみなが当たり前にしていることを、自分だけしないというのが難しいような気がしました。

アメリカでもビジネスマンが取引先の人に食事に誘われて、今後の関係性のために断りづらいなんてことはあると思います。

しかし「上司の飲みの誘いは絶対的」という考えがアメリカにはなく、飲み文化の違いもあるので、日本の飲み文化に関係した「失礼」は、説明が非常にむずかしいなと感じました。

5.刺し箸

「お箸をお米にさすことが日本では失礼になるって本当?」

どこからか、そんな話を聞いたアメリカ人に聞かれました。

なかなかそんなことはしないものの、なぜなのか気になったみたいです。

お葬式のご霊前の話を説明し、縁起が悪い、行儀が悪いと思う人が多いと伝えました。

「他にも日本で行儀が悪いと思われることはある?」

「うん、お箸に関するマナーは色々あるよ」

そう聞かれて「そうだよね。日本でいう行儀は、日本だけのものという場合もあるもんね」そう思いました。

行儀は、多くの日本人が似たものを信じています。

子供のとき「お米にお箸を指しちゃダメ!」そう言われて、「どうして?」と聞き返さず、「そういうもの」と受け入れてきました。

自分が日本という国にいて、その国には独特の礼儀作法や行儀が存在すること。

「行儀が悪い」と言われることでも、日本という国をでたら「なんともない」なんてことは知らなかったのです。

でもその「悪い」と教わった行儀が、別になんともない国から来た人にとっては、「それは行儀が悪いになるんだ…」と思う気持ち。

世界を知らなかった私にとっては驚くべき事実で、世界の広さを痛感しました。

アメリカ人に「箸渡しも行儀が悪いとされてる」と伝えると…

「なにそれ?」

「『これあげるよ』とおかずを箸から箸へ移動すること」

「どこがダメなの?」

そりゃ聞きたくなる気持ちも分かります。

アメリカ人にとっては、それは日常の一コマで、箸渡しを見て「あっ!」と思う人はいないのです。

ハワイの人や、アメリカ人でもアジアの食事をしなれている人は箸の使い方を知っている人も多いですが、全く知らないアメリカ人もいます。

「日本の火葬場での所作と同じだから、縁起が悪いとされているの」

そう伝えるのは簡単でしたが、「火葬場でこうやってお箸を使うことがあるの?」と質問され…

「そうだよね、アメリカでは火葬場には行かないんだもんね」と思いました。

アメリカでも、ハワイでは火葬の考えは普通ですが、アメリカ全体では土葬のほうが多いです。

それにハワイでさえ、火葬場に行くことはありません。

どんなお箸のマナーが良くないのか。

どうして良くないのか。

ささいなことでも、日本のことを外国人に説明するのは大変です。

刺し箸、叩き箸、迷い箸、寄せ箸、などなど。

ものすごい数の箸に関するマナーが浮かびましたが、またの機会にしようと思いました。笑

6.エスカレーターで片側によらない

以前の動画「アメリカ人が戸惑う『日本の当たり前』」でも触れました!

東京にいたとき、「左側に寄ってね」とエスカレーターでアメリカ人に伝えると、「OK、でもどうして?」と聞かれました。

アメリカに行くと、片側に寄らないのが当たり前です。

アメリカで都会以外であれば、エスカレーターを急いで上り下りする人なんて、ほとんど見かけません。

急いでいたら「わざわざエスカレーターが動いてくれるのに、自分で動く必要ないんじゃない?」なんて、アメリカ人の心の声が聞こえてきそうな感じです。笑

※アメリカの都市部では違うかもしれませんし、日本も都市部以外では異なるのかもしれません!

日本でも地方から東京に出てくると、「東京の人はいつも急いでいる」「早歩きだ」なんて感じると聞いたことがあります。

アメリカ人でも、都会以外から来た人が東京のような場所に行けば、それに似た感情を持つこともあると思います。

いつも当たり前のようにしていたことを、「なんでこうするんだろう?」と全く違う視点から見ると、それが不思議な光景に見えてくることもあるなぁと感じました。

もっと日本を知りたい

アメリカ人目線で日本を見ると、自分が日本人として信じてきたもの、従ってきたルールなどは、ところ変われば全く違う見方があることに気がつきます。

日本で「失礼にならないように」としていた振る舞いが、アメリカではなんてことのないものに変わる。

また、麺をすするというような「日本でなんともないこと」がアメリカでは失礼になることもある。

それと、咳やくしゃみの際、「口をおさえないと失礼」など、日本もアメリカも共通しているものもあります。

アメリカでは、くしゃみをした人に「(God) bless you」と言ってあげるのが普通です。

言わないと悪いというものではありませんが、言ってあげることが当たり前の事実としてあります。

「なぜそう言うの?」と思いますよね。

それはアメリカ人が「なぜ?」と私に聞いてきた感覚と同じです。

調べたところ「くしゃみをすると魂が抜けて悪魔が入り込む」という習わしが昔あったそうで、「悪魔が入り込みませんように、神のご加護を」という意味を込めてと言うと書いてありました。

その習わしから「Bless you」と言う人、そう言うのが当たり前だから言う人。

アメリカ人の中には私のように「なんでだろう?」と考えたこともなく、それが当たり前だからと思っている人も多いと思います。

私の中にも、そういうものは沢山あるなと感じます。

「当たり前」になってしまったことに「なぜ?」と聞かれると、日本人として知っておくべきだよねと考えさせられます。

「行儀」に対する考えで世界基準で正しい、正しくないというものはあるのかもしれませんが、国ごとに考え方が違うものには、正しいも正しくないもないなと思いました。

それと外国人の「WHY?」に答えるには、自国のことをよく知っている必要があるので、正しい知識を外国人に知ってもらうため、まず自分が学ばなければならないと痛感しました。

アメリカ人がストレスになるほど戸惑う「日本の当たり前」22選

日本人の当たり前が、外国人には当たり前でないこともある事は当たり前ですが!笑

日本人の当たり前を知り、外国人から思わぬ反応が返ってくることがあります!

外国人は日本のどんなことに戸惑うのか。

日本人にとってはあまりに当たり前になりすぎて、想像しきれないことも多いです。

日本に住んでいる外国人でなくても、観光で日本を訪れる際に知らないと戸惑ってしまうものが意外とたくさんあります。

そこで今回は「アメリカ人が戸惑った日本のあたりまえ」22選のご紹介です。

アメリカ人が戸惑う日本

外国人がとまどうものは、日本の文化や習慣、マナーばかりではありません。

「よく考えたら、当たり前じゃないよねえ」

そう気づかされるものがいくつあるか、ぜひ数えてみて下さい。笑

1.電車は入口をふさがない

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-電車ホーム

日本に到着し、さっそく空港から電車でホテルに向かったとき。

電車が来る合図があったので、「入口をふさがないように横に立ってね」とアメリカ人に伝えました。

電車から降りてくる人を見つつ、「みんなが下りてから乗り込もう」

車内ではスーツケースを端に寄せるように伝えました。

「どこに立てばいい?」

そう聞かれてはっとしました!

「ごめんね、色々言いすぎて困惑させちゃったね」笑

電車のマナーは国によって違いがあると思いますが、電車に乗り慣れていない彼らは何から何まではじめてという事を忘れていました。

緊張している様子がかわいそうだったので、他の日本のマナーはまた別の日に伝えることにしました。

2.ホームで電車を待つときは列

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-電車ホームの囲い

そして別の日、ホームに到着すると沢山の人が電車を待っていました。

すでに列に並んでいる人の後ろに私が立つと、アメリカ人の方は私の後ろに立ちました。

「もしかして電車は列になって待つの?」

「左右どちらかに立って、降りる人の邪魔にならないように待つよ」

そのあと車内で、小声で「とにかく失礼なことはしたくないの」と言われました。

その気持ちがよく分かるエピソードを次に紹介します。

3.老舗料亭や旅館などでのふるまい

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-日本旅館

せっかく日本に来たのだからと、老舗の料亭へ招待しようとしたとき。

「有難いけど遠慮しておく」

そんな珍しい返事をもらい「あまり興味ない?」と聞くと意外な答えが!

「正しい振る舞い方が分からないから」

どうやら失礼なことをしたくないという気持ちからきているようでした。

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-日本旅館

そういえば、日本での宿泊先を決めているとき、老舗旅館ではなくホテルが良いと言われました。

「ホテルが良いと言ったのも、旅館での振る舞い方が分からないから?」

「そう…」

失礼なことをしていないか、正しい振る舞いをしているか、そんなことを考えたら緊張してストレスになってゆっくりできないから…

それが理由みたいです。

その国の当たり前を知らないということは、普通にしているときでもハラハラすることもあるんだと考えさせられました。

日本は日本国内で「正しい」とされている振る舞いが多い国でもあるのかも、とも思いました。

4.回転ずしのお茶

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-スシロー

回転寿司屋さんで席につき、人数分のお茶を作ってあげていたとき。

「わぁこんなところからお湯がでるの?!」

粉をコップに入れ、ぐっと押すだけで出てくるお湯を注ぎ、お茶を自分で作ることに驚かれていました。

「お水もほしいかな」

そう言われたので、席を立ってお水を取りにいこうとしたら「待って!」

「お水もセルフなの?!」

お店のシステムにものすごく戸惑っている様子だったので、流れてくるガリとワサビを指して「ガリとワサビはここから取ってね」と伝えました。

「ユリがいなかったら店員さんにお水を頼むところだった…」

「それでも大丈夫だけど、自分で取ってきてって多分言われるよ」笑

そういう振る舞いをしてしまったとき、戸惑うと共に恥ずかしさもあるから避けたいと言っていました。笑

そして、たまたま私たちの横に外国人カップルが座り、明らかにお水がほしいけど、どうして良いのか分からず戸惑っている様子。

お水とお茶についてアメリカ人の方が教えてあげていました。笑

5.新幹線の切符/乗車券

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-新幹線の切符

日本観光で京都に行かれる外国人も多いですよね!

京都へ出発日の日、ホテルまでアメリカ人を迎えにいき、東京駅に向かおうとしたとき。

「これを使って改札通って」

と、新幹線の乗車券を渡しました。

東京駅について、在来線の乗り換え用改札を探して、また切符が出てきて、新幹線乗り場の改札口を通って、また切符がでてきて…

そのシステムの訳が分からなかったようで、「何度も切符が返ってくるけど、取るの?」と聞かれました。笑

新幹線の切符を使い、市内から京都へ行くのは戸惑うことばかりだったようです。

そういえば、「新幹線の切符は1カ月前から発売だから、売り切れる前に買っとくね」

そう言った私に、「ローカルと一緒じゃないと困ること多いだろうね」と言っていました。

6.開封方法

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-ジャイアントコーン

ジャイアントコーンを買って食べようとしたとき。

私は違うアイスを開けようとしていて、ちらっと横をみると不思議な開封の仕方をしようとしているところをキャッチしました。

「上から開けなくても大丈夫だよ」

ピリピリと点線にそって開け、すぽっと紙をとり渡してあげました。

「Wow!」

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-ピノアイス

別の日、また私は別のアイス、アメリカ人の方はピノを食べようとしたとき。

ジャイアントコーンの件をすっかり忘れ、自分のアイスを開けながら、ちらっと横を見たら…

ピノが不思議な開封のされ方で空いていました!笑

こんな些細なことも、日本では当たり前とされていることなんだなと実感しました。

当たり前に真ん中から開けてくれるものだと思い込んでいだので、思わず笑ってしまいました。

7.日本の祝日

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-お休みのお知らせ

お店やレストランに定休日がある事実は世界共通ですが!

祝日は国によって違うので、とまどうポイントになることがあります。

私もつい忘れて「食べたい!」と言われていたお店をスケジュールに組んでしまい、当日行ったら祝日でお休みだったことがありました。

「日本の祝日に詳しくない外国人はとまどうだろうなぁ…」と勝手に思いました。

アメリカで祝日にお店やレストランが閉まることはそうそうなく、サンクスギビングやクリスマスなどを除いて、他の祝日は普通の日とほぼ同じ扱いです。

コストコのように閉まるお店もあるので、例外もあります。

アメリカの州や地域によっては、教会に行く日曜日はモールを含み町全体のお店が閉まる場所もあります。

観光ではまた戻ってくることが難しい場合が多いので、気をつけてほしいですし、私も今後日本案内をする際は特に気をつけます。

8.神社やお寺での参拝の仕方

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-湯島天神

ちゃんとした知識を伝えないと!と責任を感じ、アメリカ人の方を案内する前に詳しく調べました。

鳥居のくぐり方、参道の歩き方、手水の作法、神社とお寺での参拝の仕方の違いなどなど。

自己流になってしまっていることはないか、見落としている部分はないか。

しかし実際1つ1つこまかく教えていたら、それを全部やらなければいけないプレッシャーがすごくあると言われました。

※人によっては詳しく聞きたい方もいると思います。

確かに、これをしなかったら失礼なんてことはそんなに沢山ないかなと思い、「失礼になること」、例えば柄杓に口をつける、お賽銭を乱暴に投げるなど、基本的なマナーだけさらっと教えることにしました。

あとは参考までに、「本来なら参道の真ん中は神様の通り道だから歩かない」「でも混んでるから、今日はそうもいかないね」という感じで伝えました。

参拝は私のマネをしてもらい、「神社とお寺で参拝方法が違う」ということを伝えました。

そういえば日本人でさえ、鳥居の前で一礼している人はほとんど見かけませんでしたし、参道の真ん中を避けて歩く人はどれくらいいたかも、人込みでよくわかりませんでした。

日本人なら知っておくべきことはあるかもしれませんが、外国人は基本さえおさえれば、すべて完璧にする必要はないと思いました。

9.チップはいらない

私たちがアメリカのチップ制度にとまどうのと同じくらい、アメリカ人は日本でチップがいらないことに戸惑っていました。笑

それは「日本のサービスが素晴らしすぎるから」だそうです。

「チップを渡しても、店員さんがそれをどうして良いか困ると思うよ」

アメリカでは良いサービスにチップをはずむ人も多いので、日本の素晴らしいサービスを受けてチップが渡せないことに「申し訳なさ」を感じると言っていました。

10.デニーズのメニュー

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-デニーズのメニュー

「あ、デニーズ!!」

アメリカでも見慣れたレストランが恋しくなったのか、デニーズで食べることにしました。

しかしメニューをみて、ものすごく戸惑っている様子。

「アメリカと全然違う…」

アメリカのデニーズメニューが、そのまま日本でも食べられると思っていたみたいで、まったく違うことに戸惑いが隠せなかったみたいです。笑

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-デニーズのメニュー

「デニーズのメニューが日本で違うの知らなかったよ」

その後も、マクドナルドやセブンイレブンなどアメリカにもあるお店に行くたびに、その違いに戸惑いつつも楽しんでいました。

11.お辞儀

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-デパートのエレベーター

デパートでエレベーターに乗り、ドアが閉まるとき店員さんが私たちに向かってお辞儀をしたとき。

「彼女はどうしてお辞儀しているの?」

「お見送りのお辞儀だと思うよ」

「お見送り…」

その答えがなんともしっくりこなかったらしく、モヤモヤした顔をしていました。

しかしホテルで自分の部屋のある階から地上へ下がるエレベーターに乗ったとき、また同じことが!

「いってらっしゃいませ」とお辞儀をするホテルマン。

「彼はいま何ていったの?」

「いってらっしゃいませってお見送りしてくれたの」

そこでやっと腑に落ちたみたいです。笑

「なんて礼儀正しいんだろう」と言っていました。

12.関西のあめちゃん

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-関西のあめちゃん

大阪観光中タクシーに乗り込んだとき。

運転手さんがこれを差し出してくれ「食べる?」と聞いてくれたので、有難くいただきました。

それを見ていたアメリカ人が「何が起こったの?」

「運転手さんがくれたの」

「なぜ?」

私もなぜと聞かれ一瞬答えに困ったのですが、関西のあめ文化を説明してみました。

事情を知ったアメリカ人が少し遅れて、運転手さんに「センキュー」と伝えると、もう1つ同じものをくれました。

何も知らずにいきなりアメをもらうと戸惑うそうですが、最後はそれを「素晴らしいおもてなし」だと言って喜んでいました。

13.PASMO(パスモ)

空港でパスモを購入し、さっそく改札を通ろうとしたとき。

切符の差込口にパスモをいれようとしているところをキャッチしました!

「かざすだけで大丈夫」

とは言ったものの「どこに?」とあたふた。

自分の気の利かなさに気づかされ「事前に説明しなくてごめんね」と伝えました。

電車関係で外国人が戸惑うことは、予想以上に多いです。

切符の自販機で英語表示があっても、今いる駅から目的地までの運賃を選ぶことなど、知らない人もいます。

パスモのチャージの仕方。

パスモの残高の見方も、改札をでるとき画面にでることなど言われないと分かりません。

パスモに残ったお金を帰国の際はどうしたらよいのか。

外国人が困らないようにと気を利かせて色々考えるのって、本当に奥が深いです。

自分にとっての当たり前ってなんだろうと探る作業でもあるので、本当に難しいですが、日々学びだと感じました。

14.エスカレーターのマナー

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-左に並ぶエスカレーター

左に寄って立つという、このシンプルなマナー。

駅などで急ぐ人のため道を開けるという説明には「なるほど」となったのですが!

デパートで列を見たとき「ここで急ぐ人はいるの?」と聞かれました。笑

「確かに…」と思いましたが、「通り道をふさがないように寄るんだよね」と伝えました。

エスカレーターは階段を登らなくてよいためのもの。

もしそれがエスカレーターの用途だとすると、急いで上り下りする人は不思議に見えなくもないですよね。

確かに、空港によくある動く歩道の上を歩く人は、アメリカではあまり見ず、歩く人は動く歩道を使わず横を歩いているイメージがあります。

ちなみに、大阪で「エスカレーターは右に寄ってね」と伝えると、「日本全体のマナー、地域ごとに違うマナー、ローカルと一緒にいない外国人観光客はどうやって学ぶんだろう」と心配していました。

15.数珠

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-数珠

「日本で数珠はどういうものなの?」

外国人にとって数珠は美しく、「きれいだからほしい」という買い方をしたくなるそうです。

でもアメリカ人の方は、日本の文化や宗教的な背景があるなら、その用途で自分が使うときがあれば買いたいと。

ブレスレットのようなタイプならアクセサリーで付けることもあるかと思いますが、ふさがついた数珠は、仏式の行事で使われる以外、その他の用途を知りません。

外国人が綺麗だからと、カジュアルな感覚で持つのは良いと思いますが、日本人にはやはりお通夜や葬儀を連想させるものでもあると思います。

日本人の目から見てどうか?

神社やお寺の多い日本なので、数珠のようなものを買う時はためらいがあるそうです。

日本でも、海外ではお祈りの時に使われるものをアクセサリーとしてつけている人を見かけます。

実際それはどんな用途で使われるものなのか。

そんな視点を持つことも大切だなと思いました。

16.オーダーの仕方

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-店員さんを呼ぶピンポン

オーダーが決まり、呼び出しボタンで店員さんを呼んだとき。

呼び出しボタンというものをはじめて見たアメリカ人の方は、「これでウエイターを呼ぶの?」

アメリカではテーブルごとにウエイターさんがつくので、呼ばなくてもタイミングを見計らってオーダーをとりに来てくれます。

「日本では呼び出しボタンがあるレストランは多いよ」

以前、店員さんに直接声をかけたら「呼び出しボタンでお願いします」と言われたことがありました。笑

どのお店ではボタンを押して、どこでは直接声をかければよいのか戸惑う外国人も多いのではないかと思います。

「日本はチップ制ではないから、どの店員さんに声をかけても大丈夫」

アメリカ人にはそんな事実も新しく、「すみませーん」と声をはって呼ぶ日本スタイルも驚きなのです。

券売機でチケットを買って席に着くスタイルのレストランに行ったときも、「ユリがいなかったら、システムの難しそうなお店には入れない」と言っていました。笑

17.ごみ箱の少なさ

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-ごみ箱

日本のごみ箱の少なさにはとても戸惑っていました。

たこ焼きを買って、その場で食べようと思ったのをやめて、座れる場所を探して歩いたとき。

食べ終わってもごみ箱が近くになく、ビニール袋ももらわなかったので手に持ったまま歩くことになりました。笑

その日以来、アメリカ人の方はビニール袋を持ち歩くようになり、「ごみ箱が見つかるまでこれがあるから大丈夫」と言われました。笑

18.特急/準急/準特急

電車に関しては、まだあります!

電車に慣れていない外国人は、特急や準急などの使い道が分からず戸惑う人もいます。

大阪で「この電車は〇〇駅に止まりますか?」とおばちゃんに聞いたとき。

「この電車は各駅停車だから、次の特急を待って乗った方が早く着くよ」

ホームにある特急はどこに止まりますよ、などが書いてある看板を見ながら、とても丁寧に説明してくれました。

それをアメリカ人に伝えると、その看板を見ながら「そうやって乗り分けるんだ」と感心していました。

「でもどうして次に特急が来るってわかったのかな?」

電光掲示板を指さすと「おぉ~!」

実は空港から電車に乗ったとき「〇〇駅止まり」という情報を聞きそびれ、中途半端な駅で降ろされたことがありました。

アメリカ人の方に「どうしたの?!」と聞かれ事情を説明すると、「そんなことどうやって知ればいいの?!」と。

そうなんです!たぶん日本語では言っていたと思うのですが、英語でのアナウンスはありませんでした。

「こんな知らない駅で降ろされて、あなたがいなかったらと考えると怖い」

私は間違えましたが、そこからどう軌道修正すればよいか聞くこともできますし、また各駅で元の駅に戻る方法もわかります。

でも彼らのような外国人だったら、どうなっちゃうんだろうと心配になりました。

19.お会計

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-伝票筒

レストランで食事を終えたあと。

「お会計はどうすればいいの?」

「伝票を持ってレジに行けば大丈夫」

「伝票…伝票…まだもらってないよね?」

そういうアメリカ人の方に、筒にささっている伝票の存在を教えてあげました。

あまりにさりげなく伝票を置いていってくれたので、いつ置かれたかも全く気がつかなかったそうです。

「伝票なしでレジに行くところだった」笑

伝票に気がつかない外国人や、アメリカはテーブル会計が主流なので、クレジットカードをテーブルにおいてウエイトレスさんを待つ人もいるのではないかと思います。

どこにレジがあるのか分からない定食屋さんや呑み屋さんなども、かなり難易度が高い気がします。

20.温泉

温泉でのとまどいはたくさんあります。

まず人前で裸になること。

日本人でも抵抗のある人はいると思いますが、私が案内したアメリカ人の方は恥ずかしいから温泉はまたにすると言ったくらいです。笑

また、湯船につかる前に体を先に洗う。

女性は髪の毛がお湯につかないようまとめる。

タオルはお湯につけない、などなど。

マナー違反をすると失礼になることが、温泉ルールでは多いように感じます。

マナーを学ぶことはできるけど、ちゃんとやれているか心配になり、やっぱり緊張しちゃうらしいです。

21.タクシーの自動ドア

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-タクシーの自動ドア

素晴らしいサービスだと喜ぶ一方で、はじめて体験するときには戸惑いもあります。

自動で開いたものの、中に入ってから閉めるのも自動なのか。

降りるときも自動で開くのか。

サービスの内容を知り慣れるまで、最初はハラハラすることがあると言っていました。

22.店内撮影

アメリカ人が戸惑う-日本のあたりまえ-撮影okサイン

撮影OKのサインがあったり、逆にNGのサインがあったり。

何のサインもない店内では「写真とっても大丈夫かなぁ?」と困惑していました。

今回アメリカ人と一緒に日本をまわっていて思ったのは、意外と撮影NGのお店が多いこと。

サインも何もなかったので、お店の外から写真を撮ろうとしたらものすごく怒られたことがありました。

それ以来、「写真とっても大丈夫ですか?」と聞くのが当たり前になりました。

今回私が案内したアメリカ人の方々は、戸惑うたびに「失礼なことをしたくない」とよく言っていました。

「日本で失礼にならないように振る舞う」

そういう考えがあると、こうしなきゃ、あーしなきゃという緊張から、少しストレスになっていた部分もあるんじゃないかなと思います。

他国の当たり前は、観光本で読んだだけでは分かりきらないもの。

「なんてマナーが悪いんだ」ではなく、「知らないんだな、教えてあげよう」という気持ちを持っていたいものです。